NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

出張先にて

2012年2月15日 10:07 PM

きょうは徳島へ行ってきました。

仕事先でお目にかかった男性は、私とほぼ同年代。
同じ33歳のときに、がんが見つかり治療を受けていたことがわかりました。

当時はインターネットの情報にも限りがあり、図書館へ行っても専門書ばかりだったことや、現在のような制吐剤がなくずいぶん辛い思いをした事など、共通点を語り合いました。

こういう出逢いはうれしいものです。

お互い、元気でいましょうね。

 

胃ろうから考える

2012年2月7日 9:52 PM

ある政治家の胃ろうをめぐる発言が波紋を呼んでいます。
この発言のあったテレビ番組を、昨日偶然見ていました。

母の最期が思い出されました。
食事が取れなくなったときに、胃ろうを選択するかどうか尋ねられました。
母とは、元気な時に終末期のことを十分に話し合い、経管栄養を含め一切の延命措置をしないことを確認し文書で残していましたので、胃ろうも断りました。

でも、本当に一口も受け入れなくなったときに迷いが生じました。
「私は母を殺そうとしているのではないか」

結局、母は最低限の輸液だけで4カ月を過ごし枯葉が枝を離れるような自然な最期となりました。

母の選択を尊重したのだという確信はありますが、それでも死期を早めたのではないかという後悔も、未だ残っています。

家族とはこんなふうに揺れるものではないでしょうか。

ちょうど先月末に、日本老年医学会が高齢者の終末期についての考えを取りまとめ発表しています。
http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tachiba/jgs-tachiba2012.pdf

この中で「本人の満足」「家族ケア」「死の教育」などに言及しています。

高齢社会を生きる私たちがしっかり考えていかなければならない問題です。

 

すべての人のための相談支援へ

2012年2月6日 10:45 PM

きょうは、「愛媛県がん相談支援推進協議会」でした。

これは、愛媛県のがん対策を協議する委員会の、専門部会として新たに設置されたものです。

医療関係者、地域の保健師、患者関係者が委員として参加します。
私も患者の立場で参加することになりました。

相談支援と情報提供は、患者・家族にとって厳しい治療を支える「拠り所」であり「命綱」です。
どうすれば、もっと患者・家族の思いに沿った相談支援と、適切な情報提供ができるようになるかを検討していきます。

今夜の初会合で、いくつかの具体策が協議されました。
その一つは、「町なかがん患者サロン」です。
松山市内の中心部に、気軽に立ち寄れる常設のサロンを目指すことになりました。

相談する場所がなく、欲しい情報にたどり着けない。
そういう人をなくすために、一歩前進。

 

患者の思い

2012年2月2日 9:16 AM

数日お休みしてしまいました。
日曜から出張が続いています。

30日(月)は大阪でがん検診を考えるセミナーで司会をさせていただきました。
専門家の講演のほか、肺がんに向き合っている男性の話もありました。
この患者さんは、健康診断で異常が指摘されながら「自分は大丈夫」という過信から精密検査を受けず、進行して辛い自覚症状が出るまで放置していた経験をユーモアを交えて語りました。
こういうナマの経験談は、とても説得力があります。

31日(火)には、がん患者・家族への支援に取り組んでいる方々と、生活面での問題について情報交換をしました。
治療中とその後、生活の中で何が困ったのか?
どういう情報や支援があれば助かるのか?
衣食住にまつわる自分の経験などをお伝えしました。
患者への医療面のケアはもちろん重要ですが、生活を支えることも大事な問題です。

そして、昨日1日は厚労省のがん対策推進協議会でした。
この件については、また日を改めて。

この数日感じたことは、患者の思いを伝えることの大切さです。
早期発見の機会を逸した後悔。
生活の中で感じた不自由さ、辛さ。
救えるはずのいのちが救えない問題。
いまだに残る患者への誤解と偏見。

自分の思いを伝えるのは、痛みを伴います。
でも、やはり伝えなければ。

 

聴す

2012年1月28日 11:12 PM

庭の白梅。
よ~く見ると、蕾がほんの少しふくらんでいました。
底冷えの寒さが続いていますが、間違いなく季節はめぐっていくことを感じさせてくれます。

さて、きょうの題名「聴す」
なんと読むでしょうか?

答は「ゆるす」
先日の今治のサロンのときに、臨床心理士の方が教えてくださいました。

三省堂の大辞林によれば、「聴す」とは…
『願い、申し出などを聞きいれて、願いどおりにさせる』の意味があるそうです。

病気に向き合う人の側にいる者として、深く胸に刻んでおきたいと思います。

 

済生会今治病院サロンスタート

2012年1月26日 9:45 PM

済生会今治病院へ行ってきました。

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改修工事が進み、外観も内部もすっかり様子が変わっていました。

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相談支援の窓口も大きく変わりました。
なんとなく薄暗いのは節電対策だそうです。
利用者のために、ここだけは明るくしてほしいと注文させていただきました。

今回の改修に合わせて「患者サロン」というスペースが新設されました。
日頃は、がんに限らず病院を利用する患者・家族のために開放されています。

きょうは、ここで初めての「がん患者・家族のためのサロン」が開催されました。

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十数人の方が参加していました。
「こういう場を待っていた」
「笑える場所にしてほしい」
中には、ご家族を見送った悲しみを抱えて参加した方もありました。

次回開催日は未定ですが、病院としては定期開催に向けて準備を進めるということでした。
それぞれが負っている大きな荷物を、一時でも下ろして誰にも遠慮なく語り合える場所になりますように。

あすは松山赤十字病院でサロンがスタートします。
午後3時から、健康管理センターで開催。
どなたでも自由に参加できます。

 

患者がすべきこと

2012年1月25日 9:46 PM

ここのところのいくつかのご相談で、共通して感じたこと。
それは、患者にもすべきことがあるということです。

自分の治療の経過。
どういう治療を、いつ受けたのか?
どういう検査を受けてその結果はどうだったのか?
服用している薬は何か?

自分の体調の変化。
不調はいつごろからか?
どこが、どういうふうに、いつ頃変化したのか?
薬を飲んだらどうだったのか?

自分のカラダに起こっていることに対して、あまりにも無頓着というか、厳しい言い方をすれば無責任でいて、「医者は気付いてくれない」「もっと説明をしてほしい」と言うのはいかがなものかと思ってしまいます。

以前、ある患者会のリーダーがこう言っていました。
「自分の病歴、体調の変化についてA4サイズの紙1枚にまとめられること、5分で説明できること。そういう訓練を、日頃から患者もしておかなければいけない」

もちろん、副作用の厳しい治療の最中には無理です。
しかし、病状が落ち着いているときに、そういう”訓練”をしてみることは大事だと思います。
患者にも、家族にもすべきことがあります。

 

女子中学生への授業で感じたこと

2012年1月24日 11:01 PM

寒さが厳しくなってきました。
松山でも、日中に雪がちらつきました。

きょうは、松山市内の中学校で女子生徒を対象にお話をしてきました。
1年生から3年生まで全学年対象です。

いわゆる子宮頚がん予防ワクチンについて訊いてみると、かなりの割合ですでに接種済みでした。

ところが、なぜワクチンが必要なのか?その効果は?と尋ねると、ほとんどの生徒がよく理解していないということがわかりました。

これはよくありません。

公費助成のある間にとりあえず接種しておこう、という考えなのかもしれませんが、せっかく自分のカラダに向き合う最初のチャンスなのに残念。
そして、効果も副反応もわからないまま医療行為を受けるというのは、ある意味危険なことです。

残念ながら、今回の私の話は「いのち」を考えることを主眼にして準備していたので、子宮頚がんについての十分な情報提供ができませんでした。

若い女性に正しい情報を、と日頃から願っていながらその機会を逸したことを猛省しています。

 

喫煙率4割減へ!

2012年1月23日 10:58 PM

きょうの朝日新聞1面。

『喫煙、4割減を目標 厚労省案 がん対策の柱に』の記事が掲載されました。
詳しくはhttp://www.asahi.com/health/news/TKY201201220391.html

現在検討されている、国の次期「がん対策推進基本計画」に数値目標として盛り込む方針、とされています。

この「計画」の検討をしているがん対策推進協議会には私も委員として参加しており、喫煙率については明らかな数値目標を記すべきというのが、委員の総意なのです。

実は、5年前に現行計画が策定されたときも、協議会委員の総意として喫煙率についての記述が合意されながら、実現に至らなかったという”過去”があります。

果たして今回はどうなるのか?
国は、本当に国民をがんから守る意志があるのかどうか?
私たち協議会委員はもちろんですが、国民全体で注視していかなければなりません。

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本日の朝食です。
出張先のホテルでの朝食。
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出張での食事について数日前に書きましたが、たま~にはこんなオシャレでおいしい朝食にもありつけるのです。

 

がん医療のプロフェッショナル

2012年1月21日 10:10 PM

雨の一日でした。
冷たい雨でなくて助かりましたが、これから次第に冷え込んでくるそうです。
油断大敵。

さて、昨日岡山で開かれた会議のご報告です。

がん医療のプロフェッショナルを育成するために、文部科学省では「がんプロフェッショナル養成プログラム」という事業を実施しています。
全国でさまざまな取り組みが行われていますが、愛媛大学は、中国四国の7つの大学とともにプログラムを作り、取り組んでいます。

そのプログラムに対する外部評価委員会が開かれ、私も患者・家族の立場から委員として参加してきました。

プログラムの詳細については http://www.chushiganpro.jp/index.html をご覧ください。

特に注目に値するのは、徳島大学での「がん専門栄養士」養成コースです。
全国のプログラムの中で、唯一栄養士を育てる取り組みで、学会による認定資格「がん栄養専門師」制度への展開が期待されているそうです。

がん医療に携わる専門職が、それぞれの領域での高度な知識と技術を身につけるため学んでいる事を知るのは、私たちにとっては希望につながります。

学んだものが地域で活かされ、がん医療がより良いものになり、住んでいる地域にかかわらずその恩恵に与れることを願っています。

 

 
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