NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

患者がすべきこと

2012年1月25日 9:46 PM

ここのところのいくつかのご相談で、共通して感じたこと。
それは、患者にもすべきことがあるということです。

自分の治療の経過。
どういう治療を、いつ受けたのか?
どういう検査を受けてその結果はどうだったのか?
服用している薬は何か?

自分の体調の変化。
不調はいつごろからか?
どこが、どういうふうに、いつ頃変化したのか?
薬を飲んだらどうだったのか?

自分のカラダに起こっていることに対して、あまりにも無頓着というか、厳しい言い方をすれば無責任でいて、「医者は気付いてくれない」「もっと説明をしてほしい」と言うのはいかがなものかと思ってしまいます。

以前、ある患者会のリーダーがこう言っていました。
「自分の病歴、体調の変化についてA4サイズの紙1枚にまとめられること、5分で説明できること。そういう訓練を、日頃から患者もしておかなければいけない」

もちろん、副作用の厳しい治療の最中には無理です。
しかし、病状が落ち着いているときに、そういう”訓練”をしてみることは大事だと思います。
患者にも、家族にもすべきことがあります。

 

女子中学生への授業で感じたこと

2012年1月24日 11:01 PM

寒さが厳しくなってきました。
松山でも、日中に雪がちらつきました。

きょうは、松山市内の中学校で女子生徒を対象にお話をしてきました。
1年生から3年生まで全学年対象です。

いわゆる子宮頚がん予防ワクチンについて訊いてみると、かなりの割合ですでに接種済みでした。

ところが、なぜワクチンが必要なのか?その効果は?と尋ねると、ほとんどの生徒がよく理解していないということがわかりました。

これはよくありません。

公費助成のある間にとりあえず接種しておこう、という考えなのかもしれませんが、せっかく自分のカラダに向き合う最初のチャンスなのに残念。
そして、効果も副反応もわからないまま医療行為を受けるというのは、ある意味危険なことです。

残念ながら、今回の私の話は「いのち」を考えることを主眼にして準備していたので、子宮頚がんについての十分な情報提供ができませんでした。

若い女性に正しい情報を、と日頃から願っていながらその機会を逸したことを猛省しています。

 

喫煙率4割減へ!

2012年1月23日 10:58 PM

きょうの朝日新聞1面。

『喫煙、4割減を目標 厚労省案 がん対策の柱に』の記事が掲載されました。
詳しくはhttp://www.asahi.com/health/news/TKY201201220391.html

現在検討されている、国の次期「がん対策推進基本計画」に数値目標として盛り込む方針、とされています。

この「計画」の検討をしているがん対策推進協議会には私も委員として参加しており、喫煙率については明らかな数値目標を記すべきというのが、委員の総意なのです。

実は、5年前に現行計画が策定されたときも、協議会委員の総意として喫煙率についての記述が合意されながら、実現に至らなかったという”過去”があります。

果たして今回はどうなるのか?
国は、本当に国民をがんから守る意志があるのかどうか?
私たち協議会委員はもちろんですが、国民全体で注視していかなければなりません。

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本日の朝食です。
出張先のホテルでの朝食。
ファイル 860-1.jpg

出張での食事について数日前に書きましたが、たま~にはこんなオシャレでおいしい朝食にもありつけるのです。

 

がん医療のプロフェッショナル

2012年1月21日 10:10 PM

雨の一日でした。
冷たい雨でなくて助かりましたが、これから次第に冷え込んでくるそうです。
油断大敵。

さて、昨日岡山で開かれた会議のご報告です。

がん医療のプロフェッショナルを育成するために、文部科学省では「がんプロフェッショナル養成プログラム」という事業を実施しています。
全国でさまざまな取り組みが行われていますが、愛媛大学は、中国四国の7つの大学とともにプログラムを作り、取り組んでいます。

そのプログラムに対する外部評価委員会が開かれ、私も患者・家族の立場から委員として参加してきました。

プログラムの詳細については http://www.chushiganpro.jp/index.html をご覧ください。

特に注目に値するのは、徳島大学での「がん専門栄養士」養成コースです。
全国のプログラムの中で、唯一栄養士を育てる取り組みで、学会による認定資格「がん栄養専門師」制度への展開が期待されているそうです。

がん医療に携わる専門職が、それぞれの領域での高度な知識と技術を身につけるため学んでいる事を知るのは、私たちにとっては希望につながります。

学んだものが地域で活かされ、がん医療がより良いものになり、住んでいる地域にかかわらずその恩恵に与れることを願っています。

 

旅、旅、旅!

2012年1月20日 9:54 PM

3日間で東京→鹿児島→岡山を回って来ました。

きょうは、中国四国広域がんプロフェッショナル養成プログラムの外部評価委員会でした。
これについては、また明日報告します。

まだお腹の不具合は残っているのですが、お腹は空きます。
岡山駅で買ったB級グルメ。

ファイル 858-1.jpg

ソースご飯のまん中にエビフライ、外側を卵で巻いたものです。
なかなか美味しかったです。

移動中に、その土地の珍しいものを食べるのは楽しみです。
昨日は、鹿児島で黒豚弁当。

でも、こう旅が続くとさすがに飽きてきたなぁ…。
やっぱり、あたたかな白いご飯とお味噌汁が一番!

 

体とこころがしんどい時には

2012年1月17日 10:17 PM

阪神淡路大震災から17年。
神戸に住む友人や親せきと連絡がつかず、不安な時間を過ごしたあの日を思い出します。

さて、年度末へ向けて忙しさが加速してきているのですが、思わぬ体調不良。

尾籠な話で恐縮ですが、食事をしてしばらく経つと腹痛がしてトイレへ駆け込む症状が日曜から続きました。
もともとお腹だけは丈夫なだけに、余計に心配。

ネットで「食後 腹痛」というキーワードで検索してみると、不安をあおるような情報ばかり。
読まなければよかった、と思っても増殖した不安はこころを覆っていきます。

どうしよう。
病院行こうかな。
やっぱり、カルテのあるがんセンターかな。

いやいや冷静になろう。
まだ症状がでて3日。
あと2日様子をみて改善されなければ、病院へ行こう。
とりあえず、きょうは…。
そうだ、とにかく外の空気を吸おう。
幸い、天気はいいし!

そんなわけで、デスクワークを残して外回りの用事を片付けに出掛けました。

これは、私の「処方箋」なのです。
不安に押し潰されそうなときには、とりあえず外出する。

腫瘍マーカーが上がって再発が強く疑われた時や、母の病状の事で胸が詰まりそうなときも、こうやって乗り越えてきました。

単に現実逃避しているだけかもしれませんが、外の空気を吸うと冷静に考えられるようになるのです。

「処方箋」が効いたのかどうかわかりませんが、夕食後は腹痛はなし。
もう大丈夫。
そう言い聞かせて、今夜は早くやすみます。

 

健康とは?

2012年1月15日 8:58 PM

昨日のセミナーにご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
遠い、寒い、長時間と三拍子揃った(?!)悪条件ではありましたが、とても内容の濃いセミナーでした。

特別講演をしてくださった細谷亮太先生の言葉でとても印象的なものがありました。

「健康ってなんでしょうか?治ったというのはどういう状態でしょうか?
 病気になる前とまったく同じ状態になることを健康、治ったとするのは幸せなことでしょうか?
 例えば、少し不自由なところが残ったり、出来ないことが増えたとしても
 その中で、人生を楽しんでいくことはできるでしょう。
 元通りになることに固執していることは幸せでしょうか?健康的でしょうか?」

細谷先生の日々と、小児がんに向き合う子どもたちの日々を描いたドキュメンタリー映画「『大丈夫。-小児科医細谷亮太のコトバー』は、今月末に1週間上映されます。

1月28日(土)~2月3日(金) 午前11時50分からの1回のみ (火曜休館)
松山市湊町のシネマルナティック です。

 

痛みとは

2012年1月11日 9:40 PM

出張先、仕事の最中に頭痛が襲ってきました。
終わってから慌てて薬を飲みましたが、吐き気を感じるほどの重症です。
ホテルはチェックアウトした後だし、喫茶店に入って休む気にもなれず、ともかく空港へ向かう事にしました。
空港にはクリニックがありますから、たどり着きさえすればなんとかなる。
電車で45分、この間に薬が効いてきて少し楽になりました。
事情を伝えて、飛行機の便を早める手続きをしたANAカウンターの女性が「もし辛くなられたら、いつでもおっしゃてください」と言ってくれた優しさに救われた思いでした。

ところで、がん患者はさまざまな痛みを抱えます。
まず、いわゆるがん性疼痛をはじめとする身体的な痛み。
不安などの精神的痛み。
経済的な問題や仕事のことなどの社会的な痛み。
そして、自分の存在価値などに関わる痛みで、これは専門用語では霊的な痛みと呼ばれます。

ともかく、まずはがん性疼痛を解消しようという考えがあります。
確かに、痛みがあると何も考えられなくなり気持ちまで落ち込みます。
薬剤などで緩和できるのであれば、十分な治療がなされるべきです。
日本での医療用麻薬の使用量は諸外国に比べて少なく、国内でも医療機関によって差があり、この問題は解決されなければなりません。

しかし、何が何でも体の痛みを取ることが最優先、というのは少し違うのではないかと思っています。

ある患者さんがこう言っていました。
「この薬を飲めば体の痛みは取れる。でもね、私にとっては、薬を飲む事の辛さは、体の痛みより辛い。そのことを医師や看護師はわかってくれないのよ」

患者ごとに、家族ごとに、またその時々にさまざまな痛みがあります。
医療用麻薬の使い方を学ぶ事は重要ですが、ひとつひとつの痛みに寄り添いながら丁寧に対応していく”思い”を持つこともまた欠かせないものだと思います。

 

 
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