NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

紫のリストバンド

2010年8月21日 12:02 AM

リレー・フォー・ライフ本番まで2カ月を切り、いろいろな事が慌ただしく動き始めました。
ご協力いただける企業へのご挨拶回りが続いています。

そんな中、街中で見かけたリレーのシンボルである紫のリストバンド。
松山ヤクルト販売のヤクルトレディの方たちが自発的に身につけてPRをしてくださっているのです!

この厳しい暑さの中、バイク一杯の商品を乗せて走り去る後姿に心の中で精一杯手を振りました。

思いがけず見かけた支援の手に勇気百倍です!!

 

がん患者と介護保険

2010年8月19日 10:08 PM

暑さのせいなのか、PCが発熱しています。
こちらも”熱中症”にならないように、涼しい場所で休養を取りながらでないと倒れてしまうかも?!

さて、がん患者と介護保険をめぐるこんなニュースを見つけました。
http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0003325987.shtml

残された時間を自宅で過ごすために、患者本人、家族を支えるはずの介護保険のサービスが十分に活用できる体制になっていないという実態です。

私は母の介護認定で何度も闘いました。
母の場合は、高齢で介護が必要になったためでしたが、それでも実態に即した認定が出ず、そのたびに市役所に掛け合い何度も認定手続きを繰り返すのは相当のストレスでした。

がんと向き合う場合は時間が限られています。
一日一日が貴重なのです。

国の医療政策は在宅へ大きな流れを作っています。
そうであれば、受け皿の一つであるはずの介護保険の柔軟な対応が必須です。

訪問医療や訪問看護といった医療資源の不足、偏在と共に介護保険も、がん患者の在宅を考えるときに重要な課題です。

*このニュースに関して詳しい情報はhttp://www.hm.h555.net/~himecaredaisan/
NPO法人姫路市介護サービス第三者評価機構を参考にしてください。

 

「お元気で!」・・・???

2010年8月17日 11:11 PM

気になって仕方ないことがあります。
某放送局の朝のニュース番組の最後に使われる「みなさん、きょうもお元気で!」の一言。
東京のスタジオのあるアナウンサーが毎回決まり文句で使っていたのですが、最近愛媛での担当者も同じ言葉を使っています。

そりゃあ、一般的には元気で過ごせることが望ましいのですが、中には検査を受けに行く人、前日に厳しい結果を聞かされたばかりの人もいるわけで、とても「お元気で」という気分にはなれない視聴者もいるのです。

繰り返される「お元気で!」の言葉には、元気こそ価値あること、元気であることが幸せと断言され脅迫されているような気がしてなりません。

私のひがみかなぁと思っていたところ、何人かの仲間から同じ声を聞きました。

「元気になれなくてもいいよ」
「晴れた青空が眩しすぎて顔を上げられない日があってもいいんだよ」
そんな余裕があっていいんじゃないでしょうか?

 

看護師への道

2010年8月16日 10:57 PM

相変わらずの厳しい残暑ですが、朝のセミの鳴き方が変わったことに気付きました。
耳がどうにかなりそうなほどうるさかった鳴き声が、最近はずいぶんおとなしくなっています。
いつの間にか、確実に季節は移っているんですね。

この暑い最中、各病院では看護師採用試験が行われています。
聞いたところでは、愛媛県内の病院の多くで大量採用を計画していて、ある病院では80人採用予定とか。

そんなに多くの新人を採用して教育体制は整っているのでしょうか?
以前にこのブログに書きましたが、看護師として就職して1年以内の離職率は一般の仕事に比べて高いそうです。

戴帽式のときに抱いた志が現場で潰されていないだろうかと心配になります。

「患者・家族の近くで不安に寄り添いたい」とがん看護を志している私たちの仲間も、採用試験を控えています。
そのまっすぐで温かな眼差しの持つチカラを活かせる場所が与えられることを祈っています。

 

8月15日

2010年8月15日 9:55 PM

私の母は昭和5年、現在の韓国大田で生まれました。
終戦の時15歳。女学校に通っていました。
家族と共に、リュック一つ分だけの荷物を背負って引き揚げ船に乗り日本へ帰ってきました。

引き揚げ船の中で誰かが亡くなると、海へ葬り、その場を旋回してゆっくり離れたこと。
帰り着いた港で、母の姉が持っていた美しい櫛を米兵に取り上げられたこと。
日本へ帰ってからの苦労と、父親の死。

そんな話を、私が小さいころからよく聞かせてくれました。
もっとたくさん聞いて記録に残しておけばよかったと悔やまれます。

「終戦の日よ」と話しかけても、もはや何の反応もない母。
母と一緒に入院している方々は、みんな戦中・戦後の厳しい時代を必死に生き抜いてこられたのだと、改めていろいろなことを考えさせられました。

その世代の高齢者が、社会から家族から忘れ去られた存在になっていることに胸が痛みます。

 

介護経験から生まれたもの

2010年8月14日 8:29 PM

厳しい暑さによるダメージが表れてくる時期です。

入院中の母の病院へ行ったら、何だかバタバタしていました。
聞いてみると、若い看護師さんが倒れたとのこと。
痙攣を起こし、一時は意識がなかったそうです。
3人の小さな子どものママでもある看護師さん。
いつも母に声掛けをしてくれていました。
どうか早く回復されますように。

さて、いつかこのブログで紹介しようと思っていたものです。

ファイル 543-1.jpg

ティッシュケースです。
会員の女性が手作りしてくださったものです。
特徴は、画面右の方に付いている取っ手。
これはボタンで取り外しができるようになっています。
病院のベッドで寝たままティッシュを取るために、ベッドの柵に取り付けられるよう工夫されたオリジナルです。

このティッシュケースを作ってくださった方は、長年夫の闘病を支えた経験をお持ちです。
経験から生まれたアイディアグッズです。

夫はコーヒーが好きで、街の喫茶店に出掛けることが気分転換だったそうですが、車イスを使うようになってからは少しの段差がバリアになり出掛けられる場所がほとんどなくなってしまったそうです。

治療で身体の自由がきかなくなっても、気兼ねなく訪れる場所が必要との思いから、ご自宅をサロンとして解放なさっています。
前もってお願いすれば、手作りのケーキをごちそうになることもできます。

あたたかな心が一針一針に込もったティッシュケース。
ご希望の方はおれんじの会までご連絡ください。

 

妖怪いそがし

2010年8月13日 11:58 PM

『ゲゲゲの女房』にはまっています。
きょう出てきた「妖怪いそがし」
ネットで調べてみたところ、水木しげるさんの解説によれば…

「人間がこの妖怪に憑依されると、やたらに落ち着きがなくなるとされる。しかし不快な気分ではなく、忙しく動き回ることで、なぜか安心感に浸ることができ、逆におとなしくしていると、何か悪さをしているような気持ちになってしまうという」

ハハハ。
まるで自分のことのようです。

世間はお盆休み。
私もこの週末は「妖怪いそがし」に休暇を出すことにします!

 

治療法を選択するということ

2010年8月11日 11:19 PM

きょうの朝日新聞の記事です。
『代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常治療拒む』
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008100476.html

治療法、療養生活の選択は、もちろん患者本人に権利があります。
正常な判断のできる大人の場合、周囲が無理強いすることがあってはなりません。

ただ大事なのは、判断の前に「聞く耳」を持つこと。
家族、友人、医療者など周囲の意見を聞き入れる柔軟さを持つこと。これなしに適切な判断は難しいと思います。

最後の最後になり、自分の過ちに気付く…そんな悲劇が繰り返されませんように。

 

銀河鉄道999

2010年8月10日 10:27 PM

リレー・フォー・ライフの協賛をお願いして回っています。
愛媛で初めてのイベント。
趣旨、内容を理解してもらうだけでも一苦労です。
それでも、確実に支援の輪が広がりつつあることを実感しています。

さて『銀河鉄道999』
昨日からNHKBS2で集中放送しています。
中学生のころに夢中になって見ていた大好きな番組でした。

主人公のテツロウがなぜ宇宙を旅するのか?
すっかり忘れていましたが、機械の身体を手に入れて不老不死を手にするためだったんですね。
その旅の途中でいろいろなことに気付いていくテツロウ。

不老不死が究極の望みでしょうか?
この番組のメッセージを改めて考えさせられる44歳の夏です。

 

夏休み

2010年8月9日 9:54 PM

天気予報の中で「厳しい残暑が続きそうです」とのコメント。
立秋を過ぎたので「残暑」なんですね。
とても、残りの暑さとは思えない相変わらずの厳しさです。

昨日の熱中症騒ぎはウソのように回復し、きょうは西条へ行ってきました。
がん対策推進員養成研修です。
今回も80人近い方が参加なさっていました。
心を込めてお話したつもりです。
少しでも、みなさんの胸の中に留まってくれることを願っています。

ところで、往復のJRの車中はいつもとは全く違う雰囲気です。
夏休みの家族連れでいっぱいです。

私は決して手に入れることのできない、家族で過ごす賑やかな夏。
子宮頚がんにならなければ、違った人生があったのかなぁと、ちょっとセンチになった帰り道でした。

 

 
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