NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

九州にて

2010年11月17日 10:11 PM

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鹿児島と長崎で「働き盛りのがん」をテーマにお話をしてきました。

鹿児島県川内駅で”おれんじ”を発見!
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4時間かけて長崎へ移動。
ホテル近くの大浦天主堂に行ってきました。
ほんの少し観光客気分です。
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そして長崎空港で食べた”豚の角煮まん”
なかなかの美味でした。
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11月半ばを過ぎて

2010年11月15日 10:17 PM

松山市中心部のホテルに、年末恒例のクリスマスツリーが登場しました。
夕方通りかかったら、ちょうど業者が飾り付けをしているところでした。
いつ見ても、ツリーというのは心温まるものです。

リレーフォーライフが終わって、やれやれと言う間もなくこの1カ月は出張が続いています。

先日京都駅で見かけた観光ポスターのキャッチコピー。

「わたしの1年が『暑い』と『寒い』だけで終わるなんて、冗談じゃない」

こんな内容でした。
どこかのお寺の見事な紅葉の写真とセットでした。

私のこの1年は何と何をしてきたんだろう。
そんなことを思う11月の夜です。

 

謙虚に生きる

2010年11月13日 11:04 PM

きょうは女性の健康を考えるイベントでした。
昨日の記事でご案内した、愛媛県の事業です。
映画の上映、岸本葉子さんのご講演、パネルディスカッション、健康に関する情報提供コーナーなど盛り沢山のプログラムでした。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

パネルディスカッションでご登壇いただいた普光江彰子さんの言葉がとても心に響きました。

「謙虚に生きる」

ヨーガの教室を主宰している普光江さんが、指導を受けている方から言われた言葉だそうです。

親であろうと、兄弟姉妹であろうと、他人であろうと誰もみんな尊い人なのだから敬意をもって接すること。
そして自分は常に謙虚でいること。

まったく私に欠けているものを言い当てられた感じです。

日々が訓練なんですよ、と穏やかに微笑む顔は本当に美しかったです。

謙虚に生きること。
ちょうど父の命日に聞いたこの言葉。
最近思いあがっている娘への父からのメッセージなのかもしれません。

 

がんから始まる

2010年11月12日 11:03 PM

京都から岡山へ転戦し、昨日戻ってきました。
帰りに乗ったタクシーの運転手さん。
今年、妹さんをがんで亡くされたそうです。
50歳だったとか。
そこここに悲しみがあることを、改めて思いました。

さて、あすは高島屋で「ワタシの明日はワタシがつくる」をテーマに女性の健康について考えるイベントが行われます。

その基調講演の講師はエッセイストの岸本葉子さんです。
2001年、40歳のときに虫垂がんが見つかり手術を受けた経験をお持ちです。
病気とどう向き合ったのか、検査から告知、手術とその後の日々が『がんから始まる』という著書に丁寧に記されています。

手術が終わり、あすが退院という日の夜の場面にこう書かれています。

「受容を心の片すみに、まん中には希望を置いて、退院後を生きていく」

岸本さんの講演のあとは、地元から婦人科のドクターと、ヨーガのインストラクター、私も加わって4人でのディスカッションを行います。

他にも映画の上映や相談コーナー、ヨーガやメイクの体験コーナーなどを予定しています。
朝から夕方まで、いろいろな角度から女性の健康と生き方について考えられる一日です。
是非高島屋へお越しください!

 

四国のがん対策を考える

2010年11月10日 10:43 PM

11月14日(日)高松で、四国のがん対策を考えるフォーラムが開かれます。

正式には「四国におけるがん情報サービス向上に向けた地域懇話会」です。

全国のがん対策の現状などの報告と共に、四国4県で取り組まれている対策について、それぞれの行政の担当者と患者会が報告をし、どうすれば地域のがん対策が向上するかを考えます。

これは高知のがん患者・家族会「一喜会」会長で、国のがん対策推進協議会委員も務めている安岡さんの強いリーダーシップで開催が決まったものです。

各県ごとの地域懇話会はこれまでに全国で開かれていますが、地域でまとまって考えるのは、おそらく初めてではないかと思われます。

各地の好事例を学び、課題を明確化して対策へ結びつけることができれば、これが全国に先駆ける好事例になるかもしれません。

14日(日)午後1時~ 高松市で開かれます。
詳しくはhttp://www.ikkikai.i-tosa.com/ をご覧ください。

 

退院記念日

2010年11月9日 8:37 PM

急に寒くなりました。
時折雨がぱらつき風も強く、冬の訪れを感じさせる空模様でした。
灯油の訪問販売が今年も始まり、ご近所の玄関先に灯油タンクが並んでいました。
あんなに暑かったのがウソのようです。

そんな寒さの中、今夜の夕食。
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育ての母からのお味噌汁です。
里芋、大根、人参、油揚げ、小松菜…具だくさんのお味噌汁ですっかり体が温まりました。
感謝です。

昨日11月8日は、私の退院記念日です。
1999年のこの日、真っ青な空が広がっていた美しい風景を忘れません。

足かけ5か月に及ぶ入院生活の間も、育ての母にずいぶん差し入れを持ってきてもらいました。

プラスチックの器に入って運ばれてくる食事はまったく食べられなくて、いろいろと差し入れてもらいました。

「何が食べたい?」と聞かれ「卵焼きとウインナー」と小学生のようなリクエストをしたものでした。

あの退院の日に心に湧きあがった感謝をつい忘れがちになります。
毎年11月8日を迎えるたびに、もう一度静かに思い直しています。
私にとっては、第二の誕生日です。

 

揺れる…

2010年11月8日 10:50 PM

旅日誌のようで恐縮ですが…きょうは久留米へ行ってきました。

福岡空港から電車を乗り継いで1時間弱。
十分日帰りができる距離なんですね。

でも、飛行機が小さい。
SAABのプロペラ機です。
揺れました。

以前ひどく揺れる経験をしてからすっかり弱くなってしまいました。
きょうもドキドキでした。

墜ちるとは思っていないのになぜコワいのか、自分でもわかりません。
CAさんはにこやかな声で「揺れましても安全にはまったく問題ありませんのでご安心ください」とアナウンスしてくれます。
この方たちは本当に平気なのかしらん。

来週もう一度小さな飛行機に乗らなければなりません。
あ~気が重い。

がん告知や手術、厳しい治療などを経験し自分の気持ちをコントロールする事にはずいぶん訓練を積んだつもりなのですが…。
気持ちを楽にする方法ってないものでしょうか。

 

医療者の育成

2010年11月7日 10:14 PM

おれんじの会例会でした。
テーマは「がん医療を支えるプロフェッショナル」
医師、看護師、薬剤師、理学療法士から、がん医療を支えるための取り組みなどについて紹介していただきました。

最近ではどの職種にも認定制度が設けられ、専門知識と高度な技術を備えた”プロフェッショナル”が存在します。
しかし、まだまだ数は十分ではなく、多くは都市部の病院に偏在しています。
愛媛でも専門職は限られています。

「医療者の育成と適正な配置」はとても重要ですが、さまざまな課題を抱えています。
例えば、学会に参加し学ぼうと思えば、その費用は個人負担で休日を潰して参加するしかないと聞きます。
専門資格を取るために大学院に通う場合の費用も安くはありません。
また、せっかく専門資格を取ったとしても、勤務先での評価につながらないこともあるそうです。

私たち患者・家族は、高い専門性を備えた医療者を求めがちですが、同時にそうした医療者が育成される環境整備についても考えてみるべきではないかと思っています。

 

臨床試験

2010年11月6日 10:19 PM

きょうは大阪へ。
”治験コーディネーター”の勉強会でお話をさせていただきました。

治験コーディネーターというのは、治験に参加する患者・家族への情報提供などを担当する専門職です。

治験、臨床試験という言葉。
聞いたことはあっても、どうもよくわかっていない場合が多いですね。

国立がん研究センターのHPには

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現在標準的に行われている治療よりも、より良い治療法を確立することを目的として、患者さんに協力していただき、新しく考案された治療法や新しい薬が病気に対して有効かどうか、また安全かどうかについて調べる試験のこと。臨床試験の中で、厚生労働省より新しい薬としての承認を得ることを目的として、まだ承認されていない薬を用いて実施する試験のことを治験と言います。

**************************

と書かれています。

先日の京都での癌治療学会でも、この臨床試験について取り上げたセッションがありました。
「希望のちから」という映画を見て、そのあとで医療者と患者がディスカッションを繰り広げました。

「希望のちから」は、乳がんの治療薬の臨床試験を舞台に製薬メーカー、医師、患者それぞれの思いを描いた作品です。
実話に基づいて作られたそうです。

どうも、治験や臨床試験と言うと”人体実験”とか”モルモット”というイメージが拭えないのですが、この映画を見ると臨床試験の実情と、それが希望につながっていく様子をよく理解することができます。

臨床試験について、新薬や治療法の開発・研究について、私たち患者・家族も正しい知識を身につけるべきだと思います。
近いうちに、そういう勉強会を企画したいと思います。

 

ととのえる

2010年11月5日 10:05 PM

ヨーガのインストラクターをしている方とお話をしていて「ととのえる」という言葉を聞きました。

暮らしをととのえる。
カラダの調子をととのえる。
心をととのえる。
そうして自分自身をととのえる。

なるほど!
最近の私にはこれが足りなかったんだと、す~っと胸の奥に響きました。

なりふり構わず、ともかく前へ前へ。
じっくり落ち着いて周囲を見渡し、整理し、省みて、次を考えるということがない日々でした。
それで何となく落ち着かなかったんだなぁ。

せめてと思い、きょうは食卓を整えてみました。
メニューは頂き物ばかりで手をかけたわけではありませんが、きれいな器に盛りつけ落ち着いて感謝して頂きました。
それだけの事でもずいぶん気持ちが違うものです。

次は、山のように溜まっている仕事の整理です。

ととのえる。
大事なキーワードになりそうです。

 

 
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