NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

いのちの授業

2011年7月6日 9:46 PM

きょうも雨。
そのせいか、少し肌寒く感じるほどでした。
体調管理が難しい季節です。

きょうは、愛媛県の南部、鬼北町の日吉中学校で「いのちの授業」をしてきました。
先週の広見中学校に続いての授業です。

中学生にどう話せばいいのか、なかなか難しい課題でしたが、自分の体験や仲間の言葉などを伝えることで、わかってもらえるようにがんばりました。

ちょうど、先週の広見中学校の生徒さんたちの感想文を受け取りました。
いろいろな受け止め方がありましたが、多くの生徒さんが「限りある人生を精一杯生き抜きたい」と感じてくれたようで、少しホッとしました。

若くて心が柔軟なときに、いのちの大切さとその限りがあることをしっかり伝えることは大事だと改めて感じました。

 

宇宙の話

2011年7月5日 9:57 PM

あちこちで七夕飾りを目にします。
毎年のことながら、病院のロビーでも患者さんやご家族の願い事が書かれた短冊が揺れています。

毎年、この時期になると、ある仲間が書いた言葉が思い出されます。
「きょうを楽しく 明日も楽しく」
こう書いた1週間後に旅立っていきました。
いまごろ天国から、イライラしたり落ち込んだりしている私を見て「楽しくね~」と言ってくれていることでしょう。

さて、7月7日七夕の夜に宇宙について考える講演会が開かれます。

講師は独立行政法人JAXA名誉教授 的川泰宣さんです。
演題は「いま日本で生きること 『はやぶさ』からのメッセージ」

『はやぶさ』は、小惑星探査機でさまざまなアクシデントを乗り越え地球に帰還したことで知られています。

宇宙工学がご専門の的川さんは、子どもにも宇宙に興味を持ってもらいたいと活動を行っています。

今回は、四国がんセンターの青儀先生とのご縁で松山での講演が実現したそうです。

7月7日(木)午後6時15分から7時30分まで
四国がんセンター3階 研修室
申し込みは不要です。

七夕の夜に、宇宙の話はいかがでしょうか?

 

番組のお知らせ

2011年7月3日 8:54 PM

きょうは番組のご案内です。
NHK教育テレビの「福祉ネットワーク」では、あす4日から4夜連続でがんについて取り上げます。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/index.html
放射線治療や緩和ケアについて、そして地域でのがん対策について、最終日はがんに関するQ&Aです。

 

お知らせ

2011年7月2日 10:30 PM

たくさんの雨と気温の高さで、庭の草が伸び放題。
ちょっとユウウツです…。

さて、まずは例会のお知らせから。
今月の例会は10日です。
原則第一日曜開催ですが、今回は会場の関係で第二日曜にズレています。
以前お送りした例会案内でお知らせしていましたが、ウッカリ見落とした方もあるかと思います。
あすは例会はありません。
ご注意ください!

次に、今回の出張中に得た情報の1つを取り急ぎ。
がんに限らず、治療のための薬を海外から個人輸入するケースがありますが、それについて厚生労働省から注意喚起が出されています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/index.html
特に注意すべき医薬品として挙げられている中には、前立腺がんの治療薬も含まれています。

海外では承認されているのに日本では承認されず、使えない薬があることは最近の報道でよく知られていることです。
仕方なく個人輸入しているケースも聞きますが、その安全性については十分な確認が必要です。

 

国のがん対策推進協議会

2011年6月30日 12:16 AM

会員専用BBS(掲示板)に、すいぎゅうさんが書き込みをしてくださっています。
写真についてのご意見です。
会員のみなさん、ぜひ読んでご意見をお聞かせください!

さて、きょう(正確には昨日29日)は国のがん対策推進協議会でした。
これまでの協議会での議論、今後の進め方などについての再確認が主でした。
きょうも各委員からさまざまな意見が出されましたが、国の基本計画見直しのための本格的な議論が来月の会議から始まります。

この中で、昨年度の事業として実施した患者・家族の意識調査の結果が示されました。
これは、国のがん対策に対して患者・家族がどう感じているのか、どういう対策が必要だと思っているのかを調べたものです。
詳しくはhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan_h22_houkokusyo.html

2200人を超える患者・家族の声が詰まっています。

協議会委員として、あなたは何をしたいのか?
そう問われたことがあります。
ちょっとカッコよすぎるかもしれませんが「患者・家族の涙を1滴でも減らしたい」そう思っています。

でも、国のがん対策というあまりにも大きな課題の前に、何を言えばいいのか、どう動けばいいのか、正直足がすくんでしまいます。

本当に「涙を減らす」ことにつながるとはどういうことなのか。
迷い、悩んでいます。

 

NPO法人手続き

2011年6月28日 12:19 AM

きょう(正確には昨日ですね)は、NPO法人の活動についての報告のため関係機関を回りました。
県庁、市役所、法務局、地方局…。

事務局長Oさんが作ってくれた完璧な書類を持って回るのですが、担当者がジロリと眺めている間は、ドキドキします。
何か不備はないか?
漏れていることはないか?
はぁ~精神的に疲れる作業です。

でも、年会費をお預かりし活動している以上、絶対に必要な作業なのです。

全国で活動している仲間も総会に追われる季節です。
日付けをまたいで、この時間になってもまだまだメールが届きます。
疲れたなんて言ってられない。
東京の仲間がつぶやいていたことば。「がんばれ、わたし」

 

100万回生きたねこ

2011年6月26日 10:27 PM

ファイル 745-1.jpg

真珠です。
真珠の養殖で有名な宇和島へ行ってきました。
小学校の保護者のみなさんにお話をするためです。

自分の経験、おれんじの会の活動などを紹介し、いのちの大切さを考えてもらえるようにお話したつもりです。
90人ほどの保護者の方が、暑い暑い体育館で1時間聞いてくださいました。

きょうは、最後に絵本の朗読をしました。
『100万回生きたねこ』
佐野洋子さんの代表作です。

自分より大事なものに出逢い、生き抜いたときにわかること。
何か伝わったなら嬉しいと思います。

 

伝えたいこと

2011年6月25日 8:05 PM

きょうも暑い一日でした。
でも、そのおかげで洗濯物はよく乾きます。
昨日ときょう、洗濯機はフル稼働!

さて、少しさかのぼっての報告です。
22日水曜日に、大学病院での「学び合いサロン」に出席してきました。
このサロンは、患者・家族と医療者が共に学び合うことを目標に2年前に始まりました。
毎回、がんに関するさまざまなテーマでミニレクチャーと意見交換をしています。

22日は、おれんじの会副理事長の小野光則さんが話題提供しました。
テーマは『がん治療の終了 ~医療者と患者の絆~』

5年前から病気と向き合ってきた小野さん。
長い治療の日々から考えることを静かに語りました。

その中で特に印象に残ったのは、患者が医療者に求めることについての言葉でした。
「医療者から聞きたいのは、過去や現在の病状説明だけでなく、これからの生き方につながる情報。生きる意欲、希望につながる支援がほしいんです」

参加していた患者・家族はみんなこの言葉に深くうなずきました。

検査結果の説明、これからの治療方針、今後の見通し。
もちろん、こうした病状説明は大事です。
患者・家族は現実を正しく理解することが必要です。

ただ、時として現実は患者・家族を打ちのめすことがあります。

そんなときに、何か”あすにつながる”情報がほしいのです。

「これからの治療法を一緒に考えていきましょう」
「いろいろな分野の専門家がみんなで支えますからね」
「一番やりたい事はなんですか?それを叶えられるように応援しますよ」
そんな言葉を医療者から聞けたら、顔をあげて明日のことを考える意欲が持てるようになるはずです。

22日のサロンには医学生と看護学生が17人参加していました。
終わった後、何人もの学生が小野さんに話しかけていました。
それぞれに、講義では学べないものを感じ取ってくれたのだと思います。

より良い医療のために患者・家族が伝えたいこと、伝えるべきこと。
こうした機会がもっともっと増えていくことを願っています。

 

隣人の痛み

2011年6月24日 9:13 PM

松山は最高気温が35℃を超える猛暑日でした。
夜になって雨が降ってきました。
これで少し気温が下がってくれるといいのですが。

母が体調を崩し内科病棟へ移ってから3週間になります。
食べ物をほとんど受け付けなくなりずっと点滴が続いています。

主治医から「食べられそうなものがあれば、どうぞ」と言われているので、水ようかんやゼリーなど口当たりのよさそうなものを持って行っています。
ここ数日、少しだけ口を開いてくれる日もあり、そんな時はうれしくて「よかったね、食べられて」と大きな声で呼びかけていました。

でも、ハッと気付いたのです。
隣のベッドの患者さんは、気管切開をしていて全く食べられないのです。
高カロリー輸液で栄養補給をしています。
意識はしっかりしていて、看護師さんに向かってニッコリほほ笑むような時もあります。

その隣のベッドで、「よかったね、食べられて」と声を掛けることがどれほど配慮に欠けることが、今頃になって気付きました。

付き添っているご家族も、きっと悲しい思いをなさっていたことだと思います。

隣人の痛みにこんなに鈍感になっていたことに、深く反省。

 

オキナワ

2011年6月23日 10:05 PM

きょう6月23日は、沖縄の『慰霊の日』です。

この日を迎えるたびに、平和祈念資料館で見たカミソリを思い出します。

それは、住民がガマの中で自決したときに使ったものと説明書がありました。
これで命を絶ったのは、若い人だったのか、おばあだったのか。

20センチ足らずの小さなカミソリは、半世紀を経てなお、悲しみと悔しさを語りかけてくるようでした。

 

 
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