NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

大丈夫。

2012年1月13日 10:48 AM

たびたびご案内してきましたが、あす(14日)の映画上映とセミナーについて、再度お知らせします。

『子どものいのち 親のいのち』~がん患者・家族を支える~と題してのセミナーです。

第一部では、映画「大丈夫。」が上映されます。
小児科医 細谷亮太先生の日々を追ったドキュメンタリーです。
予告編はこちら http://www.youtube.com/watch?v=NODPucGnPWs

細谷先生は、40年あまり小児科医医療の最前線に立ち続け、多くの子どものいのちに向き合ってきました。
先生は子どもと親に語りかけます。「大丈夫。」

先生は俳句に思いを託し、句集も発表されています。

  みとること なりはひとして 冬の虹

細谷先生と映画を撮った伊勢真一監督との対談も予定されています。

午後からは、細谷先生の講演と、医療関係者によるシンポジウムです。

あす9時30分から、松山市上野町の愛媛県生涯学習センターが会場です。
多くのみなさんのご参加をお待ちしております。

 

今月のサロン開催情報

2012年1月12日 8:38 PM

今朝は冷え込みました。
松山でも霜が降りて真っ白になっていました。

さて、今月開かれる各病院でのサロンの情報です。
今月から、新たに済生会今治病院と、松山赤十字病院でもサロンがスタートします!

★愛媛大学病院…13日(金)午後1時~午後3時 患者図書室
★四国がんセンター…19日(木)午後1時30分~午後3時30分 宿泊施設向日葵
★市立宇和島病院…25日(水)午後1時30分~午後3時30分 栄養相談室
★済生会今治病院…26日(木)午後1時30分~午後3時 患者サロン
★松山赤十字病院…27日(金)午後3時~午後4時 健康管理センター

このほか、新居浜市の住友別子病院でも開催予定です。日時を確認してからご案内します。

がんの拠点病院には、ぜひ患者・家族が自由に語り合える場所を!と願ってきましたが、それぞれの病院のご理解によって広がってきました。

どのサロンも、がん患者、経験者、家族であればどなたでも自由に参加できます。
お近くのサロンに、気軽にご参加ください。

 

痛みとは

2012年1月11日 9:40 PM

出張先、仕事の最中に頭痛が襲ってきました。
終わってから慌てて薬を飲みましたが、吐き気を感じるほどの重症です。
ホテルはチェックアウトした後だし、喫茶店に入って休む気にもなれず、ともかく空港へ向かう事にしました。
空港にはクリニックがありますから、たどり着きさえすればなんとかなる。
電車で45分、この間に薬が効いてきて少し楽になりました。
事情を伝えて、飛行機の便を早める手続きをしたANAカウンターの女性が「もし辛くなられたら、いつでもおっしゃてください」と言ってくれた優しさに救われた思いでした。

ところで、がん患者はさまざまな痛みを抱えます。
まず、いわゆるがん性疼痛をはじめとする身体的な痛み。
不安などの精神的痛み。
経済的な問題や仕事のことなどの社会的な痛み。
そして、自分の存在価値などに関わる痛みで、これは専門用語では霊的な痛みと呼ばれます。

ともかく、まずはがん性疼痛を解消しようという考えがあります。
確かに、痛みがあると何も考えられなくなり気持ちまで落ち込みます。
薬剤などで緩和できるのであれば、十分な治療がなされるべきです。
日本での医療用麻薬の使用量は諸外国に比べて少なく、国内でも医療機関によって差があり、この問題は解決されなければなりません。

しかし、何が何でも体の痛みを取ることが最優先、というのは少し違うのではないかと思っています。

ある患者さんがこう言っていました。
「この薬を飲めば体の痛みは取れる。でもね、私にとっては、薬を飲む事の辛さは、体の痛みより辛い。そのことを医師や看護師はわかってくれないのよ」

患者ごとに、家族ごとに、またその時々にさまざまな痛みがあります。
医療用麻薬の使い方を学ぶ事は重要ですが、ひとつひとつの痛みに寄り添いながら丁寧に対応していく”思い”を持つこともまた欠かせないものだと思います。

 

地域間格差

2012年1月10日 9:46 PM

本日の食事。

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名古屋名物「味噌カツ」です。
新幹線の中でおいしくいただきました。

三連休も終わり、今年の仕事が本格的に始まりました。

おれんじの会会員だったMさん。
自宅に戻り、子どもたちに食事の支度をすることが最後の願いでした。
でも、自宅のある地域ではがん患者を支えてくれる医師も、訪問看護師もいませんでした。
結局、小さな願いはかないませんでした。

Mさんが松山に住んでいたら、自宅に戻ることができました。
子どもに、おむすびの一つでも作ってあげる事が出来たはずです。

こうした地域格差を見せつけられるたびに、本当に悔しくてなりません。

がん対策基本法では「居住地域にかかわりなく」医療が受けられることを謳っていますが、理想とは程遠い現実です。

Mさんのような思いをする人が一人でも減るように、訴え続けていきます。

 

成人の日に

2012年1月9日 9:23 PM

おだやかな成人の日でした。

おれんじの会会員のYさん。
腎臓にがんがあることがわかったとき、3人のお嬢さんはまだ幼く、一番下は3歳になったばかりでした。
医師から余命半年を告げられ、娘たちが男親だけでどうやって成長していくのかが一番気がかりだったそうです。

それから17年。
乳がんも経験し、ずっと病気と向き合う日々ではありましたが、奇跡的に生き抜くことができました。
去年、末の娘さんが成人式を迎え、晴れ着を一緒に選びに行ったそうです。
その事を控え目ながら嬉しそうに話してくれた姿を、きょう改めて思い出しました。

 

がんになったら手に取るガイド 患者必携

2012年1月8日 9:47 PM

きょうは今年最初の例会でした。

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初参加の方を含め、63人が参加してくださいました。

国立がん研究センターが取りまとめた冊子『がんになったら手に取るガイド 患者必携』の活用法を中心に、がんの情報にどう向き合うかを学びました。

この『患者必携』を紹介するDVDを見ました。
告知を受けた患者が、冊子をどう活用するかを描いたDVDでしたが…う~ん。
告知を受けてすぐに、冷静に情報に向き合えるかなぁ。
冊子を読んだからって、病気に対して前向きになれるかなぁ。
PR用のDVDですから仕方ないのですが、ちょっと違和感。
もっと落ち込んだり、悩んだり、取り乱したり、人によっては情報が怖い場合もあるのかもしれません。

きょうの講演の中でも強調されていましたが、大事なのは、この冊子をキッカケに患者・家族と医療関係者のコミュニケーションが生まれることでしょう。

やはり、私たちは活字からよりも、主治医や看護師、薬剤師などからの”生きたことば”を聞き、共に考えながら病気に向き合っていきたいものなのです。

冊子について尋ねることをキッカケに、病院の相談窓口を利用してみる。
冊子の中のことばを使って、主治医に質問してみる。
正直に、「告知されて気が動転して活字を読む気にはなりません」と言ってみるのも、医療者に自分の状態を伝える一つの手段です。

1冊の本で問題を解決するのではなく、コミュニケーションのキッカケとして利用するところから始めてみたいものです。

おれんじの会次回例会は2月12日(日)午後1時30封から、自由に語り合う交流会です。

 

三日坊主じゃないよ

2012年1月7日 9:50 PM

まずは訂正とお詫びです。
イベント案内に掲載していた1月13日のセミナーは医療者向けのセミナーでした。
一般の方々向けのセミナーは、1月14日開催です。
正しいチラシを掲載し直しておりますので、ご確認ください。
申し訳ありませんでした。

あすは、今年最初の例会です。
がんと情報について考える勉強会です。
新聞やラジオで告知をしたおかげか、問い合わせの電話を多数いただきました。
関心のある方はどなたでも参加できますので、お気軽にお越しください。
詳しくはトップページの例会案内をご覧ください。

さて、きょうの題名「三日坊主じゃないよ」
これです!
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シェイプアップシューズ!
変わった形をした靴底に秘密があるそうで、いろいろなタイプが出回っています。
知り合いの看護師は、もっとハードなものを買い一日8時間勤務の間に履いていたら、見事なヒップアップに成功したとか。
私はジムで使っています。
きょうまで4日連続で通いましたが…まだ変化は見られず。
来週から出張の日々が始まりますが、がんばって続けま~す!

 

こころ癒されに…

2012年1月6日 9:49 PM

このブログで以前にも紹介したことがありますが、おれんじの会会員のNさんは、こころ癒すステキな絵を描きます。
そのNさんの作品展が開かれています。
1月31日(火)まで 9:00~20:00
松山市道後にある「道後 友輪荘」1階ロビー です。
ぜひお出かけください。
Nさんのブログhttp://blue.ap.teacup.com/sonoayumi2/ でも作品展の様子が紹介されています!

さて、目や耳に障がいのある患者・家族への情報提供や診察がどのようになっているのか?について昨日書かせていただきました。

きょう、ある拠点病院に問い合わせたところ、HP上では介助犬の事は表記しているけれど…とのお返事でした。
この際、ちゃんと調べてみようと思っています。
結果が分かり次第、報告します。

 

情報をどう伝えるか?

2012年1月5日 9:53 PM

冷え込んできました。
小寒のあす、松山の朝の気温は1℃の予想です!
湯たんぽ登場~。

さて、1月14日と2月4日開催のがん関連のセミナーについて、トップページの「イベント案内」に掲載しましたのでご覧ください。
1月14日は、聖路加病院小児科医の細谷亮太先生のドキュメンタリー映画上映と講演。
2月4日は胃がんのセミナーです。

この情報掲載にあたって、HPの管理をしてくれている方が、一つ指摘をしてくださいました。

視覚障がい者の方が利用する「音声読み上げソフト」へ、きちんと対応した方法で情報提供すべき、とのこと。

そう言われてようやく気付いたのです。
目や耳に障がいのある方への配慮がまったく欠けていたことに。

そして、そういう方が診察のときにどうしているのだろう?と考えました。

前職のときに、手話通訳の方が診察に同行する場面を取材したことがあります。
体の不具合、治療法の説明など、決して間違いがあってはならない通訳の難しさを知りました。

がん治療のように、とても多くの情報のやり取りが必要な場合どうしているのでしょう。
患者会活動にかかわって4年。
いまごろになって気付いたことに猛省をし、改めて考えてみなければならないと思っています。

 

1月例会は8日です!

2012年1月4日 10:09 PM

冷え込んできました。
午前中バラバラという音で外を見たら、あられのような雪のような白いものが!
カメラを探している間にさっと止んでしまったほど一瞬の出来事でした。
今夜は山間部では積もるそうです。

さて、今月の例会のご案内です。
テーマは『がんの情報にどう向き合いますか?~「患者必携」活用法~』

「患者必携」は、国立がん研究センターが患者・家族のためにとりまとめた冊子です。
昨年から書店で販売されていますが、残念ながら認知度、活用度はまだまだのようです。
この冊子の活用法を紹介し、同時にがんに関する情報にどう向き合うかを考える勉強会です。

1月8日(日)午後1時30分から
松山市味酒町の愛媛県総合保健協会
どなたでも参加できますが、おれんじの会会員でない方は資料代500円が必要です。

寒さが厳しい中ではありますが、みなさんのご参加をお待ちしています。

 

 
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