NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

若い世代へ語るということ

2012年12月12日 9:11 PM

きょうは、松山看護専門学校で講義をさせていただきました。
がん患者・家族の心理などについてお伝えする特別講義。
今年で3年目になります。
毎年のことながら、この学校のみなさんはとても熱心に耳を傾けてくれます。
あっという間の90分間でした。

戻ると、先週授業をさせていただいた中学校から感想文が届いていました。
女子だけが対象だったので、子宮頚がんのことを中心に話をしました。
ちょっと難しかったかな?伝わったのかな?と不安でしたが、想像以上にしっかり受け止めてくれていました。

「病気はこわいけれど、正しい知識を持ちたい」
「母や姉と話しあった」
「患者さんからのメッセージを真剣に受け取ることが、わたしたちの役目」

こういう反応があると、頑張って語っていかなければ!と勇気がわいてくるのです。

 

イベントご案内 「エンディングノート」

2012年12月11日 9:05 PM

きょうは、ある学校でがんのこと、いのちのことについてお話をさせていただきました。
体育館に集まった全校生徒数百人。
言葉がまったく届かない…。
次第に増えていく居眠りする姿。
自分の力不足を痛感し、帰り道の寒さが一層身に沁みました。

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イベントのご案内です。
人生の最期について考える映画と講演会が行われます。

映画は『エンディングノート』
進行したがんが見つかり、エンディングノート作りに取り組む父親の姿を記録した娘。
評判を呼んだドキュメンタリー映画です。

同じ会場で行われる講演会のテーマは「あなたは限りある人生をどう生きたいですか?」
講師は、四国がんセンターで緩和ケアを担当していた大中俊宏先生です。

来年2月9日(土) 会場は松山市のコムズ
映画は午前10時からと午後1時からの2回上映。
その間、11時50分から講演会があります。

参加は無料ですが、定員になり次第締め切りです。
申し込み、問い合わせは コムズ 089-943-5777へ。

 

冬景色に思うこと

2012年12月10日 9:49 PM

ファイル 1015-1.jpg

庭のモクレンの木です。
ここ数日の強い風で、根元は落ち葉の山になっています。
寂しくなった枝先を見ると、小さな蕾が!
冬景色の中、いのちが受け継がれているのを実感しました。

さて、勘三郎さんの訃報がズシリと胸にこたえています。
一度だけ「東海道四谷怪談」を観たことがあります。熱心なファンだったわけではありません。
それでも喪失感が強いのは、思いがけず早過ぎる旅立ちだったからでしょうか。

テレビ局でいろいろな追悼番組が放送されています。
昨日は『俊寛』の一場面を見ました。
先代である父親の最後の舞台となった『俊寛』を、受け継ぎ演じたときの、まさに鬼気迫る演技。
去っていく仲間に向かって叫ぶ最後のセリフは「未来で…」です。

別れのその先にあるもの。
受け継がれるものもあり、新しく生まれるものもあり。

 

ピアサポート研修

2012年12月9日 10:10 PM

前回の書き込みから1週間が過ぎてしまいました。

この間に一気に寒さが厳しくなりました。
特に今夜は冷えています。

さて、昨日ときょうの2日間『ピアサポート研修』を開催しました。
毎年、愛媛県からの委託を受け開催しているものですが、今年ははじめて2日間連続のプログラムでした。

師走に入って丸2日間の開催。
果たして何人の方が参加してくださるのかと心配でしたが、ふたを開けてみればほぼ定員の47人の参加でした。

中には、宇和島から泊りがけで参加してくださった方もありました。

医師、看護師、臨床心理士、ソーシャルワーカーなど専門職による講義に加え、産業カウンセラーの資格をもつわたしたちの仲間によるロールプレイングも行い、充実した内容となりました。

一緒に学んだ仲間とともに、これからもピアサポートに励んでいこうと気持ちを新たにした2日間でした。

 

今年最後の例会

2012年12月2日 10:28 PM

12月に入りました。
途端に寒さが厳しくなり、今年初めてダウンコートの出番となりました。

そして、きょうは今年最後のおれんじの会例会。
昼前に雨まで降り出し、どれだけの方が来て下さるか心配でしたが、それでも30人近くが参加してくださいました。

愛媛大学病院のスタッフのみなさんによるトーンチャイムの演奏。
医学部奇術部のお二人によるマジックショー。
その後は、お菓子をつまみながらの交流会でした。

この1年のそれぞれの思いを語り合いました。
涙あり、笑いあり。

次回は1月13日に例会を開きます。
すい臓がんに向き合っている仲間から、病気への向き合い方などについて話を聞く予定です。

 

がん患者が経験した3.11

2012年11月28日 9:52 PM

出張続きで延期していた眼科の検査に行ってきました。
網膜はく離の恐れがあり、ずっと経過観察が続いています。
異常は認められず、ホッ。
検査のために瞳孔を拡げているので、PCに向かうのがちょっとシンドイです。

きょうはお知らせです。
12月1日(土)に、愛媛県がん診療連携セミナーが開催されます。
特別講演は、東日本大震災とがん医療がテーマです。

まず、悪性リンパ腫の患者会「グループ・ネクサス」の武田智枝さんの講演です。
武田さん自身、震災に遭遇しました。
患者が何を経験して何を感じたのか?
患者として備えておくべきことについて語っていただきます。

そして、福島県立医大 武藤 淳先生から福島のがん医療についてのご講演です。

午後2時55分~ 愛媛大学医学部記念講堂 で開かれます。

 

医療の質

2012年11月24日 7:12 PM

東京では、さきほど震度4の地震がありました。
発生から1時間以上が経過したのですが、宿泊先のホテルのエレベーターがすべて停止したまま。
食事に出かけることも出来ず、ルームサービスを取ることもできない悲しい状況が続いています。
正面には東京タワーの美しい夜景が見えますが、空腹を抱えたままです・・・。
ファイル 1011-1.jpg

さて、昨日、きょう「医療の質・安全学会」に参加し、患者・家族の立場から発表する機会をいただきました。

「医療の質」を測る方法については、さまざまな研究が行われています。
その指標は、患者・家族にとってどうあるべきか?

まず、患者・家族が使えるものであってほしいと思います。
そのためには情報が公開されることと、同時に、公開された情報を間違いなく理解するための助けが必要です。

そして、指標の基準は治癒や生存率だけでなく、病気を抱えて生きる人をどう支えているかを見るためのものでもあってほしいと願います。

こんなことを述べさせていただきました。

もう一つのセッションでは、ピアサポートの質と安全についても意見を述べさせていただきました。
活動の透明化、他機関との連携、評価の仕組みつくり
こうした事が今後必要になってくると思います。

いずれにしても、質の高い医療を受けるためには、わたしたちも学ぶことが必要ではないでしょうか。

 

治療中の髪の問題

2012年11月22日 10:21 PM

18日にご紹介した詩について、掲示板にご意見が書き込まれています。
会員のみなさん、ご意見をお寄せください。

さて、きょうは美容院へ行ってきました。
新しい美容院です。

自分のケアもあったのですが、本当の目的は別。

実は、この美容院は、病気などが原因で髪が抜けた方のために配慮された美容院なのです。

お店の中に個室が2つ。
シャンプーはじめすべての施術を個室の中で受けることができます。
ファイル 1010-1.jpg

抗がん剤治療の副作用だけでなく、円形脱毛症や皮膚の病気などで髪が抜けた方が、ほかの人と顔を合わせずにケアを受けることができるようになっています。
ウイッグの紹介、調整などもしてくださり、病院から紹介されて訪ねてくる患者さんもあるそうです。

もともと、常連客で病気になった方があり、その方のために出来る事がないかと考えて始めたそうです。

こんな形で支える手があることを嬉しく思いました。
お店の連絡先などについては、問い合わせフォームからお願いします。

 

年末へ向けて

2012年11月21日 10:58 PM

気がつけば、街にはクリスマスのイルミネーションがきらめく季節になりました。

年末へ向かって、いろいろな事が加速してきているようです。

定期的に開かれている会議は、年内分がこれから追い込みです。

学校からご依頼をいただく「いのちの授業」も、12月だけで3校。

ともかく体調を崩さないこと。

あ、インフルエンザの予防接種をしなければ!

そんなわけでバタバタしていますので、細かな活動報告が積み残しになっております。
スミマセン。

 

病気になったら

2012年11月18日 8:19 PM

こんな詩を見つけました。

  病気になったら

 病気になったら どんどん泣こう
 痛くて眠れないといって泣き
 手術がこわいといって涙ぐみ
 死にたくないよといって めそめそしよう
 恥も外聞もいらない
 いつものやせ我慢や見えっぱりを捨て
 かっこわるく涙をこぼそう
 またとないチャンスをもらったのだ
 自分の弱さをそのまま受け入れるチャンスを

 病気になったら おもいきり甘えよう
 あれが食べたいといい
 こうしてほしいと頼み
 もうすこしそばにいてとお願いしよう
 遠慮も気づかいもいらない
 正直に わがままに自分をさらけだし
 赤ん坊のようにみんなに甘えよう
 またとないチャンスをもらったのだ
 思いやりと まごころに触れるチャンスを

 病気になったら 心ゆくまで感動しよう
 食べられることがどれほどありがたいか
 歩けることがどんなにすばらしいことか
 新しい朝を迎えるのがいかに尊いことか
 忘れていた感謝のこころを取り戻し
 この瞬間自分が存在している神秘
 見過ごしていた当たり前のことに感動しよう
 またとないチャンスをもらったのだ
 いのちの不思議を味わうチャンスを
 ‥‥‥

まだ続くのですが、長いのでこのあたりで。

晴佐久昌英さんの「だいじょうぶだよ」という詩集の中のひとつです。

 

 
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