NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

ブログ

病院でのサロン~語り合いの場~

2015年5月22日 5:17 PM

町なかサロンでは、毎週金曜に「医療相談」を行っています。

医師と看護師が隔週で対応しています。

きょうは看護師の担当でした。

3組のご相談がありました。

少しでも気持ちが楽になってくれているといいのですが。

 

さて、このHP トップページの「病院サロン」のコーナーの情報を

更新しました。

 

愛媛県内の病院で開かれている「がんサロン」の一覧を掲載しています。

語り合い中心のところや、勉強会も併せて開いているところなど

それぞれに特色があります。

 

一人で考えていると、つい悪いことを考えてしまいがちです。

誰かと話したい、他の人の経験を聞いてみたいと思ったら

サロンへ足を運ぶのもいいかもしれません。

 

情報をご活用ください。

 

 

全国がん患者団体連合会 発足!

2015年5月20日 10:44 PM

全国がん患者団体連合会が発足、きょう記者会見を行いました。

 

部位や地域ごとに活動しているがん患者団体が、連携して

政策提言などを行うことを目指しています。

詳細は http://zenganren.jp/ をご覧ください。

 

東京、鹿児島、そして愛媛のわたし、3人が東京に集まり会合を重ね

覚悟を決めて立ち上げました。

 

すでに16団体が正式に加盟してくれています。

きょうも、数団体から申し込みが届いています。

 

地域の声を集約し、よりよいがん対策につなげていけるよう

これから仲間と共に歩んでいきます。

どうぞ宜しくお願いいたします。

 

いのちを考える

2015年5月19日 10:15 PM

ずいぶんご無沙汰してしまいました。

「毎日確認してるんですよ」という言葉をいただき、胸が痛みながらも

なかなかPCに向かう時間的余裕がなく…

無理をしない範囲で、なんとか続けていきたいと思います。

懲りずにお付き合いいただければ幸いです。

 

きょうは、がんサポートかごしま 理事長の三好綾さんの講演を聴かせていただきました。

日本医科大学武蔵小杉病院でのキャンサーボード勉強会での講演です。

 

医師、看護師など医療スタッフが、がん患者への対応について学ぶ場で

患者が話をするという特別企画。

腫瘍内科の勝俣範之先生の企画で実現したものです。

 

三好さんは、27歳で乳がんに向き合った経験や

患者会活動で出会った仲間の思い、

そして5年以上続けている「いのちの授業」の取り組みなどを紹介しました。

 

百聞は一見にしかず。

「いのちの授業」の様子はユーチューブで見ることができます。

https://youtu.be/nwW34BzE-V4

小学校での授業ですが、ぜひ大人にも見て、考えていただきたいと思います。

 

さて、いのちを考える勉強会。

あす(20日)愛媛大学病院の「学び合いサロン」では

死生観をテーマに、松山ベテル病院後援会会長で、日本基督教団の小島誠志先生が講演されます。

18時~19時。院内の会議室にて。

どなたでも参加することができます。

お気軽にお越しください。

 

 

 

 

 

初開催 胃がん患者さんとご家族のためのサロン

2015年4月16日 10:09 PM

ブログ更新を怠っている間に

桜が咲き、雨が降り続き、葉桜になり

また雨が続いて、いつの間にかハナミヅキが咲き始めています。

 

年度末の書類書き、会議、出張…

例年のことながら、この美しい季節を楽しむ間のない日々。

そんな中、ふと目についたのが

松山市内中心部のお寺入口に掲げられた言葉です。

 

『息抜くちから  生き抜くちから』

 

思わず深呼吸してしまいました。

 

さて、町なかサロンでは

胃がん患者さんとご家族を対象としたサロンを初開催します。

治療後の体調の変化や、後遺症との付き合い方、食事の上手な取り方など

同じ経験をした人同士で語り合うサロンです。

4月21日(火)13時~15時 この間の出入りは自由です。

胃がん治療を経験したピアサポーターが一緒にお話をさせていただきます。

お気軽にご参加ください。

 

 

 

 

つんくさんにエール!

2015年4月4日 8:11 PM

桜は満開。

昨日は雨も風も強く心配したのですが、桜の花は残ってくれていました。

今年も桜を見ることができて感謝です。

 

さて、きょう夕方のニュースで

音楽プロデューサーのつんくさんが、がんの治療のために声帯を摘出し

声を失ったことが伝えられていました。

 

母校の近畿大学の入学式で、自ら公表したそうです。

 

ステージに現れても無言のつんくさん。

スクリーンに映し出された祝辞には、次のように書かれていたそうです。

「わたしも声を失って歩き始めたばかりの1回生。

 みなさんと同じです。

 こんなわたしだから出来ること、こんなわたしにしか出来ないこと。

 そんな事をこれから考えながら生きていこうと思います。

 わたしも皆さんに負けないように、新しい人生を進んで行きます!」

 

つんくさんにエールを送ります!

 

新年度へ!

2015年3月31日 10:34 PM

年度末です。

 

早朝6時30分から、松山市倫理法人会モーニングセミナーでお話をさせていただきました。

 

その後は年度末の事務処理に追われ、銀行、郵便局などを回って

バタバタ駆け込んだ税務署。

敷地の桜に目が留まりました。

 

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せっかくの美しい季節なのに、仕事に追われていてお花見もできず。

税務署で、癒しのひとときでした。

 

次の日曜は例会です。

今回は、愛媛タクティールケア研究会のご協力を得て

リラクゼーションについて学びます。

季節の変わり目でちょっとお疲れのみなさん、どうぞお気軽にお越しください。

 

4月5日(日)午後1時30分~

愛媛県総合保健協会 9階会議室 (松山市味酒町)

おれんじの会会員でなくても、がん患者、経験者、ご家族、ご遺族など

どなたでも歓迎します!

 

 

 

 

茅ヶ崎での患者支援

2015年3月14日 6:22 PM

きょうは神奈川県茅ケ崎市へ行ってきました。

駅ホームでサザンのメロディが流れる街です。

 

湘南がんサポート委員会のお招きで

「がんを抱えながらいまを生きる」というテーマでお話をさせていただきました。

 

湘南がんサポート委員会は、医療者が、

治療するだけでなく、患者や家族の心を支えようと立ち上げた集まりです。

 

代表の引野雅子先生は、在宅医療を専門とする医師です。

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まだ30代半ばの引野先生ですが

言葉の端々から、患者さんやご家族へのあたたかいお気持ちが伝わってくるドクターでした。

 

この湘南がんサポート委員会が中心となって

「湘南がんサロン kokua(コクア)会」という患者・家族サロンが開かれています。

http://shonangansalon.wix.com/kokua

 

毎月1回、茅ヶ崎駅前の公共施設や、ときにはお寺で開かれるとのこと。

これは、茅ケ崎という土地柄、患者さんが治療を受ける病院が神奈川や東京などさまざまなので

特定の医療機関の中ではなく、誰でも利用しやすい場所にしたのだとうかがいました。

 

今回の講演のキッカケは、一人の患者さんが作ってくれました。

たまたまわたしの話を聞いてくださって

それがご縁で声掛けをしてくださり、引野先生につながりました。

 

こうして、全国各地でさまざまな活動をしている方にお会いして

ご縁がつながっていくのは、とてもうれしく感謝なことです。

 

さぁ、あしたからまた愛媛でがんばろうと思える一日でした。

 

 

 

 

 

 

 

どう伝えるか?どう聞き取るか?

2015年3月12日 9:42 PM

ここのところ、患者・家族と医療者とのコミュニケーションに関して考える機会が続いています。

7日に開催されたチーム医療を考える研究会

8日に開催された市民公開講座

そして、6月の緩和医療学会に登壇依頼のあったセッション。

 

どれも「患者はどうやって痛みや思いを伝えるか?」

「医療者はどうやって、患者の痛みや思いを聞き取るか?」がテーマです。

 

医療者が一方的に治療を施すだけでなく

患者や家族の希望を反映し、

共に考えながら治療法を決定していくことが重要だということが

ようやく表舞台で語られるようになってきました。

 

そこで問題になるのが

患者、家族はどう伝えればいいのか?

医療者はどう聞き取ればいいのか?ということです。

 

主治医だけでなく、看護師や薬剤師が病状や治療法について話をすることが

診療報酬上認められるようになったり

つらさや不安についてスクリーニングすることが求められるようになったり

いろいろなシステムが整ってきつつあります。

 

わたしたち患者、家族にも

自分の治療や生き方の希望を考え、整理し、それを言葉にして伝えることが求められる時代です。

病気になってから「さぁ、自分の生き方は?」と考えるのは難しいです。

なんでもないときから考え、家族と話し合い、

第三者に伝える練習をしておく必要があると思います。

 

先日松山で開かれた市民公開講座の様子が愛媛CATVで放送されます。

「どう伝えるか?」を考えるヒントが得られるかもしれません。

3月14日(土)午前10時30分~ 放送予定です。

 

 

 

 

 

わたしたちに出来ること

2015年3月11日 10:47 PM

3月11日です。

 

4年前のあの日、自分は何をしていただろうかと振り返る人も多いと思います。

わたしは、大学病院でのサロンの最中でした。

終わって帰るとき、車のラジオで地震を知りました。

 

後に、被災地でがん患者さんたちがどんな状況だったのかを聞きました。

避難所の体育館の片隅で治療を受けた人。

ウイッグも帽子も流されて、そのままの姿で避難所暮らしをしなければならなかった人。

必要な薬が手に入らなかった人。

どれほど過酷な状況だったか、想像もできません。

 

病院や薬局が被害を受ければ、カルテなどの治療記録が失われます。

震災の教訓として、そうした記録を遠隔地のサーバーに事前に避難させる取り組みも始まっているそうです。

システムの構築も重要ですが

私たち自身にもできることがあります。

 

自分の病名、受けている治療、使用している薬剤名

最低限これだけは自分で説明できるようにしておくこと。

 

患者として、家族として

自分たちに出来ること、すべきこととして考えておきたいものです。

 

 

 

 

がん治療と食事について

2015年3月3日 8:04 PM

3月3日、桃の節句です。

暦の上ではどんどん春が進むのですが、きょうの松山は冷たい雨でした。

 

一昨日の話になりますが

例会は「がんの治療と食事」をテーマに勉強会を開催しました。

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講師は四国がんセンター管理栄養室長の河内啓子さんです。

 

河内さんが繰り返し指摘していたのは

「『~なければならない』と考えないこと」でした。

 

体力を取り戻すために「食べなければならない」

元通りの食生活に「戻さなければならない」

バランスの取れた食生活を「しなければならない」

※※を「摂ってはならない」

・・・・・・自分や家族を縛り付けず「我慢せず、自分のペースで」が一番だそうです。

 

治療中の食事について悩みがあるときには

病院で「栄養士に相談したい」と言ってみるのも一つの方法です。

ネットや本で情報を探すのも悪くはありませんが

自分の治療法や副作用を伝え、一緒に考えてくれるのは、身近な栄養士だと思います。

 

さて、おれんじの会 次回勉強会のテーマは

「がん治療へのさまざまな支援」です。

高額療養費制度をはじめ、経済的な支援制度や

病院でのサポートなどについて勉強する予定です。

 

 

 

 

 

 
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