NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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患者と医療者 その2

2008年7月2日 8:04 PM

入院中の伯父に、外科の医師から今後の治療方針についての説明が行われ、家族と共に聞いてきました。
入院してから関わってくださっているのは内科医なので、外科のドクターと会うのは伯父も初めて。30代後半~40代前半と思しきドクターは、診察室でまず立ち上がり名前を名乗りきちんと挨拶されました。そして、画像や図を使いながらわかりやすく説明。途中で、「ここまではおわかりですか?」と何度も聞いてくださいました。話し方は、高齢の患者に対してよくあるような子供扱いではなく、年長者への敬意を持ってきちんと話してくださいました。
最後も、また立ち上がり見送ってくださいました。
教科書に載せたいような対応でした。
80歳で手術をしなければならない伯父と家族にとって、このドクターの態度はどれだけ安心材料になったことでしょう。

ところで、この説明にかかった時間は1時間。
診療報酬にどう反映されるのでしょうか?
前日は、この病院が救急当番だったため、外科のドクターたちはことのほか忙しい日だったと聞きました。
医師の激務が取り沙汰されるようになって久しいですが、状況はますます悪化しています。知り合いのドクターはみなギリギリのところで、使命感のみで頑張っているように見えます。
よりよい医療を求めるには、患者のhappyだけでなく、医療者のhappyも共に考えていく必要があります。そのために患者・家族には何ができるのでしょうか?

 

 
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