NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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学び合う

2011年4月20日 10:09 PM

きょうは、大学病院で月に一度開かれている「学び合いサロン」でした。
医療者と患者・家族が立場を超えて学び合い、よりよいがん医療を考えていこうと始まったこのサロン。
3年目に入りました。

今回のテーマは「告知」
病名、病状、余命など、がん治療の長い道のりの中で折々に出会う「告知」。
私たち患者・家族はどう受け止めるのか。
医療者はどう伝え、どう支えようとしているのか。
難しいテーマに初めて取り組みました。

まず、おれんじの会会員のNさんが、自分の妻に告知せずに見送ったケースをもとに、その時の心の揺れについて当時の日記の記述を元に発表しました。
その後、参加者でディスカッションです。
ディスカッションで何か正解を探すというわけではありません。
それぞれの考え方を理解し、違いを知るところからのスタートです。

参加者は約40人。
患者・家族が10人ほど。医師や看護師など医療者が10人ほど。
残りは医学生と看護学生です。

心ある医師は、患者の全体像をみながら病名を告げることができます。
告知を受けて診察室の外に出た患者のそばにそっと寄り添う看護師もいます。
しかし、残念ながらすべての医療者がそうではないのが現実です。

参加していたある家族は、事務的な診察で、希望も安らぎもまったく感じられない医師の態度を涙ながらに語りました。

患者の前で必死に不安を押し殺している家族にとって、医師がこちらの目をみてくれる、こちらの一言に耳を傾けてくれる、そんな瞬間があれば、またもう少し頑張れるのに。
同じ診察室の中にいながら、果てしない距離を感じる苦痛を訴える涙は、特に若い学生の心に何かを残してくれたと思います。

告知から始まる病気と向き合う長い日々。
一方的に医療者が与え、患者・家族が受け取るという時代ではなくなりました。
共に作っていくために、こうした学び合いの場での小さな取り組みが生かされることを願っています。

 

 
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