NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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今夜もどこかで

2010年2月17日 11:52 PM

「疑わしい影があります」
「がんかもしれません」
そう言われたときから、患者・家族の痛みは始まります。

おれんじの会会員からも「”疑い”と言われたときが一番辛かった」とよく聞きます。
私も告知をうけた日の夜は、家族とともに重い夜を過ごしました。

そういう思いを知るあるドクターが「疑いを調べる検査のときから心に寄り添う医療が必要だ」とおっしゃっていたのを思い出します。
多くの医療者は、同じように感じているはずです。
でも実際の現場はあまりにも忙しく、寄り添ってくれることはほとんどありません。
医療者が無理なら、同じ経験をした患者や家族がその支えになることはできないものでしょうか?

高層マンションにともる無数の灯りを見ながら、この灯りの下のどこかにも、きょう「疑い」を告げられて心細い思いをしている人がいるのかもしれないと思う夜です。

 

 
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