NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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未来の看護師のために

2009年11月28日 7:27 PM

隣家の庭でたわわに実っていた柿の実が採り入れられていました。
枝には実が一つ。
一つだけ残すのは、確か、豊かな実りに感謝して野鳥のためにだと聞いた覚えがあります。
昔からのやさしい気持ちを受け継ぐ隣家の風景に、こころが温かくなりました。

きょうは愛媛大学医学部看護学科の学生たちに会ってきました。
卒業研究に協力するためです。
テーマは「化学療法における脱毛による心理的・社会的影響とその対処」
抗がん歳治療で脱毛した患者がどんな気持ちになり、社会生活にどんな影響が生じるのかを知り、今後医療者としてどのようなケアができるのかを検討するのだそうです。

髪が抜け始めたときの光景、ここまでの治療をしなければ治らない病気なのだと思い知った日、退院して自宅の洗面所の鏡に映った自分の姿を見て声をあげて泣いた時…いろいろな事を思い出しました。

学生たちとの1時間ほどの話の最後に、「脱毛に関して社会に望むことは何ですか?」と聞かれました。
髪が抜けていても、そのまま街を歩けるような社会であってほしい、と答えました。
髪が抜けていても、薬疹で皮膚がぼろぼろになっていても、顔に大きな傷跡が残っていても、それを患者本人が恥ずかしいとか惨めだとか思わないで済む社会。
外見の変化は病気と向き合った勇気の証だと認めてくれる社会。
そんな世の中になればいいと願っています。

今回の学生たちの研究には、おれんじの会会員で脱毛を経験した7人の患者さんが協力してくれました。
その経験を語る事は決して楽しいことではありません。
でも、未来の看護師のために、ひいては後に続く患者のためにと引き受けてくれました。
その気持ちに敬意を表します。

そして脱毛をテーマに選んだ5人の学生たちが、キレイ事だけでは済まない現場に出てからも、患者さんたちから聞いた生の声を時に思い出し心ある看護にあたってくれることを期待します。
頑張れ、未来の看護師!

 

 
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