NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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患者がほしいのは”正しい対応”?

2009年8月21日 9:52 PM

国立がんセンターHPに、全国のがん診療連携拠点病院での、「緩和ケア」と「相談・支援窓口」に関する調査が行われ、その結果が公表されています。
http://ganjoho.jp/public/hospital/jspm.html

昨日の愛媛新聞でも大きく取り上げられていました。

愛媛県内の7つの拠点病院は、どちらの分野もほぼ全国平均に近くまずまずの体制が取られているようです。
しかし、残念ながら、おれんじの会に寄せられる相談の中には、病院への不満の声が少なくありません。
よくお話をうかがってみると、病院の対応が明らかに間違っていると思われるケースはほとんどないのです。
むしろ、正しい対応をしていて、それが逆に患者・家族の不満に繋がっているようなのです。
例えば…どうしても主治医とうまくコミュニケーションが取れない。どうしたらいいだろうか?と相談したところ、回答は「主治医とよく話し合ってみてください」
落語のようなやり取りです。

患者・家族の多くは精神的にもギリギリのところで病気と向き合っています。
そこで欲しいのは必ずしも正しい対応とは限らないのです。
まず共感。
一緒に怒ったり泣いたりしてくれれば嬉しいかも。
そして解決に向けての十分な話し合い。
この過程があれば、最終的な回答が望むものでなくても納得できることは多いはずです。

これは理想です。
おそらく医療者もこんな取り組みがしたいと思っているでしょう。
でも現実には、ヒトが足りない。時間がない。
したくても出来ないのだと思います。

患者・家族の願いと医療者の理想、これが現実となるためには大きな仕組みを変えていくしかないのでしょうか?

 

 
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