絵本セラピー
2020年2月12日 9:03 PM
おれんじの会 2月例会のご報告です。
9日(日)に、町なかサロンで第142回例会を開催しました。
今回は、絵本『ママのバレッタ』原画展開催に合わせての特別企画
絵本セラピーです。
講師は、絵本セラピストの福井一恵さん。
今回は、「ママのバレッタ」の他に4冊の絵本を使っての
絵本セラピーでした。
福井さんの朗読でお話を聞き
グループの中で、お互いの感想を語り合います。
同じ絵本なのに、感想はそれぞれ。
そのやり取りの中で、自分で意識していなかった思いに気付きます。
次回、3月例会では
「ママのバレッタ」の作者 たなかさとこさんにお越しいただき
絵本に込めた思いや、ご自身の病気への向き合い方などを
お話いただく予定です。
3月8日(日)13時~ 町なかサロン。
参加は無料です。
学校での「がん教育」
2020年2月5日 10:11 PM
おれんじの会も加盟している「全国がん患者団体連合会」では
学校でのがん教育に協力する
外部講師(医療者やがん経験者)を対象とする
『外部講師養成プロジェクト』に取り組んでいます。
このほど、外部講師が学校でがん教育に関わる際の
気を付けておきたい内容をまとめた
「がん教育における配慮事項ガイドライン」を作成し、公開しました。
外部講師として学校へ出向く医療者やがん経験者向けですが
学校現場のみなさまにも広く読んでいただければと思います。
このプロジェクトは
国立がん研究センターのご協力のもとに
実行委員会を立ち上げ、取り組んできたものです。
ノバルティスファーマ株式会社とアフラック生命保険会社の
ご支援をいただきました。
『ママのバレッタ』原画展
2020年2月1日 9:17 PM
あっという間に1月が過ぎて行きました。
庭の紅梅は満開になりましたが、来週は松山でも少し冷え込む予報です。
そんな中、町なかサロンには
春のような暖かな色が溢れています。
キャンサーペアレンツが発行している絵本『ママのバレッタ』の
原画展を明日(2月2日)から開催します。
『ママのバレッタ』は、
がん治療の副作用のために髪の毛が抜けていく母親と
その娘との触れ合いを描いたものです。
作者のたなかさとこさん自身も、大腸がんの経験者です。
愛媛で初めての原画展。
キャンサーペアレンツの全面協力で実現しました。
キャンサーペアレンツ:https://cancer-parents.org/
スペースの関係で、すべての原画の展示はできなかったのですが
絵本に込めた思いを綴った冊子を準備してくださり
より深く、楽しんでいただける工夫をしています。
2月2日(日)~3月8日(日)まで。
原則として平日の10時~16時でご覧いただけますが
町なかサロンでのイベント開催と重なる日時はご遠慮いただく場合があります。
事前に、電話でご確認いただけると助かります。
(089-997-7638 町なかサロン)
なお、期間中にはイベントが予定されています。
●2月9日(日)13:30~ 絵本セラピー
●3月8日(日)13:00~ 作者たなかさとこさん講演会
詳しくは、このHPトップページのイベント情報のチラシを
ご覧ください。
どうぞお気軽にお立ち寄りください!
ひとりじゃない
2020年1月1日 4:54 PM
新年おめでとうございます。
愛媛は、よく晴れておだやかな元日を迎えました。
おせち料理。
おれんじの会の仲間のお手製で、毎年いただいています。
おいしいお料理はもちろん嬉しいのですが
それ以上に、わたしのことを忘れずにいてくださる気持ちが
とても有り難く、
年の初めに感謝の思いで過ごせることが何よりの喜びです。
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おれんじの会が、2008年の設立時に掲げたメッセージは
「ひとりじゃない」
がんという厳しい病気を突き付けられたとき
せめて
「ひとりじゃない」と思えるように。
そう願って活動してきました。
振り返って、十分なことができたとは思えませんが
今年も
変わらず、このメッセージを掲げ
どうすれば、それをお伝えし、実現できるかを
仲間と一緒に考え、実行していけるよう努めたいと思います。
町なかサロンは1月5日(日)までお休みです。
6日(月)から、いつもどおり、みなさんをお待ちしています。
特別企画などの予定は、このHPのトップページをご覧ください。
2020年も、よろしくお願いいたします。
EAYAN例会・おれんじの会例会
2019年12月9日 8:51 AM
クリスマスカラー!!
昨日は、若い世代の患者さんを対象とする『EAYAN』12月例会と
午後からはおれんじの会の第140回例会でした。
おれんじの会例会では、会員有志のカレーに焼き芋、
たくさんのお菓子まで並びました。
仲間がいる。
ひとりじゃない。
そのことを大事に、これまで活動を続けてきました。
これからクリスマス、お正月と街が華やかになります。
しかし、病気は季節を問わず
華やかさの中で、一層さびしさや悔しさを感じることもあるかもしれません。
わたし自身、治療が一段落して退院したのが11月で
嬉しい気持ちもある一方で
年末年始のにぎやかさを
病気が見つかる前のようには楽しめない思いを経験しました。
お正月を迎えられた感謝とともに
これがいつまで続くのか、不安を誰にも言えない寂しさもありました。
仲間がいる。
ひとりじゃない。
「EAYAN」は次回は1月13日(月・祝)13時~ 町なかサロンにて。
「おれんじの会」は1月12日(日)13時30分~ 愛媛県総合保健協会にて。
詳しくは、089-997-7638へお問合せください。
今治タオルを被災地へ
2019年12月8日 10:22 AM
今治タオルで作った帽子。
自然災害で被害を受けた地域へ贈られます。
今年を振り返ると、
本当に自然災害の多い1年でした。
大雨、台風…。
いまだに不自由な生活を強いられている方もいらっしゃいます。
そうした被災地域で暮らすがん患者さんを支援する活動を続けているのが
ワンワールドプロジェクトという団体です。
東日本大震災をキッカケに患者・家族と医療者で立ち上げた
ボランティアグループで
今年も、自然災害の発生した地域の医療機関へタオル帽子を贈ることになりました。
愛媛に住むわたしたちにもできることはないか?
思いついたのが「今治タオル」です。
会員のツテで、趣旨をご理解くださった今治の花椿テリー株式会社から
特別価格でご提供いただくことができました。
愛媛から東京へ。
ボランティアグループによるチクチク手作業が昨日行われました。
タオルを提供くださった方。
チクチク作業をしてくださった方。
みんなの思いが届きますように。
「ガイドライン」から学ぶ
2019年12月1日 3:40 PM
師走に入りました。
年を取るほどに1年を早く感じるのだそうですが
本当に、あっという間の1年でした。
さて、町なかサロンの特別企画、昨日は乳がん患者さんのためのサロン。
「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」をもとに
治療の最新情報を学びました。
講師は、愛媛大学病院乳腺センター長 亀井義明先生です。
特別に用意してくださったと思われる、わかりやすいスライドで
丁寧に、平易な言葉を選んで
ガイドラインを解説してくださいました。
がん治療に関して、多くの診療ガイドラインが作成されていますが
患者向けに、わかりやすく書き換えて発行されているものは多くはありません。
その中で、乳がんに関しては
医療者向けのガイドラインが発行されるたびに
患者向けも発行され
日本乳癌学会のHPから、ネット上で読むこともできるのが特徴です。
「患者さんのために乳がん診療ガイドライン 2019年版」は
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2019/
ガイドラインは、いわば治療の道標です。
これを目安に、自分の希望や生活環境などに合わせて
どんな治療法を選んでいくかを
主治医をはじめ医療者と話し合っていくことが大事だと思います。
ところで
乳がんの診療ガイドラインについて
日本で最初に議論されたのは、ここ松山です。
当時の四国がんセンター院長 高嶋成光先生が中心となり
厚生労働省の研究費をもとに議論がスタートしたそうです。
その高嶋先生は、
現役を退かれた後に、町なかサロンで医療相談に対応してくださっています。
主治医に聞きづらいことなどがあれば
ゆっくり相談してみてはいかがでしょうか?
自分らしいキレイのために
2019年11月26日 7:04 PM
きょうは群馬県へ出張していました。
関東地方は、昨日の暖かさから一転して真冬並みの寒さでした。
さて、このたびおれんじの会では新しい事業を始めました。
『自分らしいキレイのために ~ウイッグレンタル事業~』です。
事業のチラシがこちら。
(このHPのトップページからPDFをご覧になれます)
本日付の愛媛新聞に記事が掲載されました。
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201911260035
治療の副作用で脱毛すること。
外見が変化していくこと。
同じような経験をしたわたしたちだからこそ
その思いに寄り添いつつ、
自分らしいキレイを探すことのお手伝いができればと思っています。
ウイッグのレンタルが目的でなくても構いません。
お気軽にお電話ください。
町なかサロン 089-997-7638
(平日10時~16時)で受付し
必要に応じて、同じ経験をしたピアサポーターが対応させていただきます。
iPS細胞とがん治療
2019年11月4日 8:37 PM
三連休最終日、松山はさわやかな青空が広がりました。
近畿地方では木枯らし一番を観測したとのこと。
庭の木も、葉を落とし始めました。
さて、昨日は第139回例会でした。
講師に、京都大学iPS細胞研究所准教授の金子 新先生をお迎えしました。
金子先生は松山市のご出身です。
ヒトのiPS細胞から、がん細胞への攻撃力を持つ免疫細胞を
作成することに成功した金子先生。
臨床への応用へ向けての、最新の研究成果についてのお話でした。
とかく最先端の研究のお話は、専門用語が多く難しいものですが
金子先生のお話は、とてもわかりやすく
免疫の働きなどについて、理解を深めることができました。
参加者からは、今後の研究がどう進んでいくのかなど
いくつも質問が出され
それらにも、丁寧に答えていただきました。
医学が進んでいくこと。
その情報に触れることは、わたしたちにとって大きな希望です。
おれんじの会では、今後も最新の情報をお伝えしていきたいと思います。
仲間がいるということ
2019年10月28日 8:12 PM
朝晩は肌寒さを感じるほどになりました。
ご近所のハナミズキも、真っ赤に色づいた葉っぱが舞い落ち始めています。
さて、昨日は
おれんじの会に所属するピアサポーターが集まっての
事例検討会でした。
ピアサポート活動の中で、対応が難しかった事例について
個人情報を除いた形で検討します。
どの活動でも、毎回心を砕いて対応にあたっていますが
振り返ると
「あれでよかったんだろうか?」
「もっとできたことがあったのではないか?」と思うことはしばしばです。
それらについて、意見交換し
これからの活動に役立てていくことを目的としています。
もう一つの目的は
ピアサポーター自身のしんどさを、お互いにサポートし合うこと。
患者・経験者として、家族として
大切な人を見送った経験者として
「ひとりじゃない」ことを確認し合い、チカラを得るのも
大事なことです。
昨日は、あるピアサポーターが炊いた”栗ご飯”を
みんなで分け合っていただきました!
治療を受けていた頃、
退院して、家の窓から外を眺めながら感じた
どうしようもない孤独。
仲間に会いたかった。
いま病気に向き合っている患者さんやご家族
そして、大切な人を見送った方が
同じ経験をした人に会いたい!と思うときに
側にいる。
そのことを大事に、これからも活動を続けていきます。