NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

外来縮小と閉院

2010年3月31日 11:46 PM

きょうで3月が終わり。
年度末です。
私も朝から支払いやら各種手続きやらに追われましたが、とりあえず一段落しました。

年度変わりは人の異動の時期でもあります。
四国がんセンターでは、消化器内科の医師が異動することになり減員となってしまうそうです。
ホームページに「消化器内科外来縮小のお知らせ」が掲載されていました。

医師不足の波は、四国のがん医療の要であるがんセンターにも及んでいるのです。

同じ愛媛県内では、きょう県立三島病院が閉院し、公立学校共済組合四国中央病院へ移譲されます。
ニュースによれば、引き継ぎが間もなく4月1日0時から行われるそうです。

地域の医療はどうなっていくのか?
しっかり見守っていかなければなりません。

 

失うもの 甦るもの

2010年3月30日 7:58 PM

きょうは、頭頚部のがんで手術を受けた方を訪ねてきました。
手術を受けてから2カ月近く経ちます。
当初、声を失うかもしれないし、嚥下障害が残れば流動食しか食べられないかも、と言われていたそうです。
でも、ほとんど普通に会話することができるようになり、先週からは嚥下のリハビリも始まりました。

「体の回復は実感しているけれど、気持ちはねぇ…」とうつむいたAさん。
失ったものを数える日々が続いているそうです。

帰り道で思いだしたのが、ベー・チェチョルという韓国人テノール歌手のことでした。
数々のコンクールで受賞を重ね、世界の舞台で活躍していた2005年に甲状腺がんが見つかります。
そして治療の後遺症で声を失ってしまいます。
歌手が声を失うというどん底から、手術、リハビリを経て回復。
その声は甦り、CDを出版し、遂には舞台にも復帰を果たしました。

奇跡の歌声はhttp://www.youtube.com/watch?v=qbsn5oIavuo で聴くことができます。
敬虔なクリスチャンであるベー・チェチョルさんの讃美歌は、静かに心に響きます。

きょう会ったAさんは、まだ音楽を聴く気持ちにもなれないと言っていましたが、いつか少しでも気持ちが動く日が来たら、このCDを聴いてほしいなぁと思っています。

 

花冷え

2010年3月29日 10:51 PM

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帰り道、空を見上げるととても美しい月がかかっていました。
しばし、うっとり。
親につけてもらった名前は「太陽の子」なのですが、昔から月の美しさに心惹かれます。

八分咲きほどになった桜と月のすばらしい組み合わせで、花見にはピッタリのはずですが、ともかく寒いです。
花冷えを通り越した寒さです。

このところの気温差で体調を崩す人も多く、高知「一喜会」の”鉄人”安岡さんも風邪を引いたそうです。
電話がかかってきたらひどい鼻声でした。
それで何の用事かと思えば
「四国の患者会で一度集まってみようよ」という話。
どんなに体調が悪くても、先のことを考えている姿はやはり”鉄人”です。

考えてみれば、私もしばらく風邪を引いていません。
「いま風邪を引くわけにはいかない!」と、ちょっと体調が悪いとユ●ケルを飲んで乗り切ってくることができました。
でも、苦手な帳簿つけなんてしていると、そのうち熱が出るかも?!

 

年度末に

2010年3月28日 9:09 PM

怒涛の週末が終わりました。
金曜には東京で勉強会、土曜は松山で患者サロンについて考える講演会、そしてきょうは「ピアサポーター養成セミナー上級編」でした。

年が明けてからのスケジュールはとても厳しく、「間に合わないかもしれない…」と夜中に冷や汗をかいて胸が苦しくなるような思いを何度もしました。
綱渡りで、周囲の方々にご迷惑をおかけしながらではありましたが、ともかく大過なく予定をこなすことが出来ました。
感謝です。

おれんじの会設立から2年、NPO法人になって1年。
とにかく何でもやってみようと無我夢中で走り続け(しかも暴走)てきました。
いろいろなことにチャレンジしてみて、本当に腰を据えて取り組むべきことは何かが少し見えてきた気がしています。

2月例会で会員のみなさんからいただいたご意見を基に、理事会でしっかり話し合ってこれからの計画を練ろうと思っています。

あすから3日間は数字とにらめっこです!

 

患者サロンの役割

2010年3月26日 8:57 PM

あすのイベントのご案内です。
愛媛大学医学部医療福祉支援センター主催の講演会が開かれます。
あす(27日)午後2時~ 松山市の菅井ニッセイビルです。
詳しくはhttp://www.hsp.ehime-u.ac.jp/
「お知らせ」の中にあるご案内をごらんください。

テーマは「患者サロンの役割」。
愛媛大学医学部付属病院の中でもがん患者・家族のためのサロン「あいほっと」が開設され、私たち おれんじの会も運営に協力しています。

こうした「サロン」は全国で広がりを見せていて、先進地島根では県内23カ所で開設されています。
ほとんど毎日島根県内のどこかで「サロン」が開かれているそうです。

「サロン」の果たす役割や、今後の可能性などについて考える講演会です。
是非ご参加ください!

 

悲しみ

2010年3月24日 11:01 PM

大変遅くなりましたが、4月と5月の例会案内をUPしました。
トップページで活動予定をご覧ください。
会員のみなさんにはメールでもお送りしています。
郵送でご連絡している方には、これから発送準備をしてあすには投函しますので少しお待ちください。

今夜は大恩ある方とご一緒に食事をしてきました。
御年まもなく90歳!
そうは思えない食欲、気力。
ユーモアのセンスも豊かで、楽しい数時間を過ごすことができました。

私の活動に話が及び、「実はね…」とさびしい胸の内を明かしてくださいました。

2年前にお子さんをがんで亡くされています。
50代だったそうです。

「逆縁というのはいかんね。しかも年を取ってからの逆縁はとても辛いね」

初めて窺った悲しみ。
そこここにある悲しみを思う夜です。

 

人のことば

2010年3月23日 9:40 PM

高知へ行ってきました。
高知がん患者会「一喜会」の七周年記念講演会でした。

思い起こせば2年前、患者会を立ちあげるために最初に見学に行ったのが「一喜会」でした。
会場へ行って「あの~、愛媛から来ました…」と声をかけたところ、代表の安岡さんが「あ~よう来たねぇ。あんた昼食べたが?」と声をかけてくださったのでした。
緊張を解いてくれるこの一言に、患者会の極意をみた思いでした。
最初の出逢いが安岡さんだったからこそ、私も一歩踏み出すことができた気がしています。
安岡さんだけでなく、「一喜会」の方々はみなさんとてもあたたかく、昨日も楽しい一日を過ごすことができました。感謝です。

さて、楽しい気分で帰ってきたところ思いがけない電話がかかりました。
遠方に住む叔母(母の妹)からです。
「姉さん(つまり私の母)が亡くなったって?!」
聞いてみると、我が家の近所の方が叔母に電話をして母が死んだようだと伝えたというのです。
確かに母は長期の入院をしていてつい先日も肺炎を起こしましたが、死ぬような状況ではありません。
いったいどこからそんな噂が流れたのか、誰が言い出したことなのか…。
怒るというより、悲しくなってしまいました。

そういえば、私が抗がん剤治療で入院していた時に、友人だと思っていた人が私を幽霊呼ばわりしていたことがありました。

「他人の不幸は蜜の味」というそうです。
噂は面白おかしく人の間を流れていきます。
それが、誰かを深く傷つけるものかもしれないのに。

自分の口から出ることばが相手に対してどういう影響があるのか?
悲しい思いをさせるのか、勇気を与えるのか?
もう一度自分を戒めなくてはと思った出来事でした。

さぁ、「キング・KAZU」を紹介する番組が始まる時間。
大好きな三浦知良選手から元気をもらうぞ~!

 

もっくOLフェスティバルにて

2010年3月21日 10:19 PM

たっぷり寝ました、11時間!
普段の2日分です。
久しぶりに掃除をして、紙ごみを出して、洗濯をして、ついでに庭の草抜きもちょっとだけ。
は~、スッキリ!

さて、昨日の報告の続きです。
「もっくOLフェスティバル」は、地元のタウン誌を出版している会社が主催して開くもので今年で13回目。
毎回1000人を超えるOLが集まります。
昨日は天気にも恵まれたため、開場前から長蛇の列でした。

私がお手伝いをしたブースでは、子宮頚がんに関する情報提供を行いました。
「子宮頚がんについて関心がありますか?」と聞くと、ほとんどの方が「関心がある」との答え。
最近、テレビなどで情報提供されているせいか、「若い女性に増えてるんですよね」「ワクチンが出来たって聞いたんですけど…」という方も少なくありませんでした。

ブースでは産婦人科医や看護師が相談に乗るコーナーもあり、ここは人が絶えることがありませんでした。

わずかな時間での情報提供でしたが、この中のお一人でも自分のカラダに関心を持ち子宮頚がんについて正しい情報を持ってくれると嬉しいな~。

 

ひと山越えて…

2010年3月20日 8:55 PM

初夏のような一日でした。
松山は最高気温が27℃を超えたそうです。
この時間は時折強い風と雨の音が聞こえてきます。

きょうは「もっくOLフェスティバル」というイベントで子宮頚がんについて考えるブースのお手伝いをしてきました。

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11時から16時まで。
たくさんの若い女性に子宮頚がんについての情報をお伝えすべく頑張りました!
反応は上々で、それなりにメッセージは伝えられたような気がしています。

で、正直疲れました。
さすがにもう何もできません。
詳細はまた明日。

 

人のこころ

2010年3月19日 9:34 PM

きょうは愛媛県議会の最終日。
「愛媛県がん対策推進条例」が正式に可決される日です。
午前中傍聴へ行きました。
去年秋に初めて議会というものを傍聴して以来、何度も足を運びました。
まさかこんなに早く条例制定の日を迎えるとは思ってもみませんでした。
次の予定の関係で委員長報告しか聞けず、残念ながら可決の瞬間は見られませんでしたが、報道機関のネット上の情報では間違いなく可決されたようです。
施行は4月1日です。

議会を後にし、きょうは西条市へ。
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木の香り漂う西条市総合福祉センターで開かれた「健康づくり推進員交流会」で、がんについてのお話をさせていただきました。
100人ほどの方が参加なさっていましたが、みなさんとても明るく反応もよく、熱心に聞いてくださいました。
これから、がん対策推進員としての活動に期待しています。

この会場の控室にお花が飾ってありました。
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担当の職員の方がご自宅のお庭で咲いていた花を飾ってくださったそうです。
ほっと、優しい気持ちになれました。
長年、検診事業に携わってきたその方は、間もなく定年退職なのだそうです。

こころがこもっているかどうか?
物事を進めるときには大事です。

きょう可決された条例制定に至るまで、中心になって動いてくださった議員の方々は、本当にこころをこめて私たちの話に耳を傾けてくださり、一緒に学んでくださり、行動してくださいました。

お花を飾ってくださった職員の方も、きょうの会を大切に思ってくださったからこそのご配慮だったのだと思います。

物事を進め、人を動かすのは数や力ではなく、こころだと改めて思った一日でした。

 

 
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