NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

年度末

2012年3月31日 8:32 PM

松山では、昨日桜が開花したそうです。
石手川周辺の桜の木が、全体にふわ~っと赤く染まってきた感じです。

きょうは3月31日。
年度末です。
仕事の区切りの日。

県庁で3年間がん対策を担当してくださったKさんも、新年度は異動で他の部署へ。

おれんじの会がNPO法人になり、県と協働で活動をするようになってからずっとお世話になってきました。

詰めの甘い私の書類に、根気強く付き合ってくださいました。
リレー・フォー・ライフにも実行委員として参加してくださいました。
仕事としてだけでなく、誠実にがん対策に向き合ってくださったことに、心から感謝しています。

この春は、公私ともにたくさんの別れがありました。
二度と会えないわけではないのですが、寂しさがこたえます。
年のせいかなぁ…。

 

例会のご案内

2012年3月28日 9:49 PM

おれんじの会 4月と5月の例会案内を更新しました。
トップページの「活動予定」をご覧ください。
4月、5月ともに第2日曜の開催です。
4月は8日です。
お間違えないようにお願いいたします。
初めての方も歓迎します!お気軽にどうぞ~。

さて、きょうは市立宇和島病院の『さくらサロン』でした。
他の医療機関で治療を受けていて初参加の方がいらっしゃいました。

主治医からも病院からも、ほとんど情報提供されていないことがわかりました。

「なんでも聞いてくださいって言われるけど、何を聞いたらいいのかがわからないんですよ」

その通りです。
予習をして患者になる人はまずいないわけですから、何を聞けばいいかもわからなくて当然です。

最低限知っておくべき情報については、主治医か病院から情報提供されるべきです。
説明する時間がなければ、冊子などを渡すだけでもいいのです。
国立がん研究センターから、さまざまな冊子が発行されています。(http://ganjoho.jp/public/qa_links/index.html
なぜ、それができないのか。

どこに住んでいても、どの医療機関で治療を受けても同じように支援が受けられるように…。
それが叶えられるためには、まだまだ声を上げ続けていかなければなりません。

 

ピアサポート 名古屋にて

2012年3月26日 10:02 PM

きょうは名古屋へ行ってきました。
ピアサポート活動の先進地を見学するためです。

訪ねたのは、愛知県がんセンター。
ファイル 893-1.jpg

院内のロビーで、ピアサポーターによる活動が行われています。

ファイル 893-2.jpg

患者や家族としてがんに向き合った経験のある人で、90時間に及ぶ研修を受けたサポーターが対応します。

外来棟と入院棟の中間地点にあって人の往来が多く目立つ場所で受け付けをし、込み入った話になると奥の人目につきにくい場所でゆっくり話を聞くというスタイルです。

これから治療を始める人が不安を打ち明けたり、同じ部位の経験者と話しあったりしていました。

この業務を担当しているNPO法人ミーネットでは、愛知がんセンターのほか、愛知県内の7か所の病院からの依頼を受けピアサポート活動を行っているそうです。

サポーターの育成や活動の在り方など、見習う点が多く、今後愛媛での活動にも反映させていきたいと思っています。

 

別れの春に

2012年3月25日 9:49 PM

3月は別れの季節です。

がん医療、がん対策に関わってきた方の中からも異動のご連絡が続いています。

がんを取り囲む問題は複雑です。
治療法もさることながら、経済的負担や就労など多様な問題があります。
それらへの対応はにわか仕込みの知識だけで出来るものではありません。
経験と人脈が必要です。
そして何より、目の前の患者・家族の悩みや苦しみへの”思い”が必要です。

この春、ある病院を去る方は、本当に熱意のある方でした。
医療職ではありませんが、患者・家族の社会的問題を担当するこの方に相談すれば間違いなく良い解決法を見つけてくれるという安心感がありました。
医療資源が乏しく、厳しい事情を抱えている地域での一筋の光でした。
与えられた仕事だからではなく、患者・家族ひとりひとりをどうにかしたいという”思い”があふれていました。

組織に属している以上、異動は仕方のないことです。
しかし、簡単に代わりが務まるわけにいかない仕事もあります。
特にがん医療の現場では、社会的問題への対応は大事な部分のはずなのですが、正しく認識・評価されていないところに問題を感じざるを得ません。

とても残念なお知らせに、胸が痛みます。

 

家族の思い

2012年3月23日 9:53 PM

きょうは、松山赤十字病院のサロン「クロスステーション」の日でした。
午後からの強い雨にもかかわらず、8人の方が参加してくださいました。

2人1組になって、簡単にできるマッサージの方法について看護師から学び実践しました。
気持ちよくなってうとうとする参加者も…。

終わったところで、ピアサポーターとして参加していた女性が、ポツリと「もっと早く知っていれば」とつぶやきました。
この女性は、家族を見送った経験があります。

家族として十分なことをしてあげたいという願い。
でも、仕事や育児などとの両立は難しいです。
精神的なしんどさを抱えることもあります。

そうした家族を支えるための『家族外来』が、国立がん研究センターで開設されています。
http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/consultation/family_care.html

『家族外来』と名前を掲げていなくても、いろいろな形で家族への支援を準備しているところもあります。
拠点病院の相談窓口で尋ねてみるのも、一つの方法です。

家族もしんどい。苦しい。
自分だけで抱え込まず、周囲の人のチカラを借りてみることも大事だと思います。

 

愛媛県がん対策推進委員会

2012年3月21日 11:34 PM

きょうは、愛媛のがん対策について話し合う会議が開かれました。
ファイル 890-1.jpg

この委員会には、専門的に協議する部会が2つ設置されています。

一つは「在宅緩和ケア推進協議会」
今後重要になる在宅でのケアについて協議しています。

中でも、県の東部と南部でのケアを充実させるため、モデル事業がスタートすることになりました。
地域の医療機関が連携して、住み慣れた自宅で過ごしたいと願う患者・家族を支える仕組みを作ります。

もう一つの部会は「相談支援推進協議会」
患者・家族が気兼ねなく相談でき、必要としている情報に確実にたどり着けるためにどうすればいいかについて協議しています。
こちらの具体的な事業は、来年度からスタートする予定です。

きょうの会議では、県のがん対策の計画見直しについても議論が行われました。
小児がんの問題、がん対策基金について、また愛媛に多いがんへの対策などについて意見が出されました。

他県では、こうした会議で、議論なく台本通りに進行するだけの所もあると聞きます。
愛媛では出席している委員が、それぞれの立場から自由に意見を出し合い活発に議論が行われます。
医療資源にも予算にも限りがあり、医療者不足はますます深刻になり、明るい材料は少ないがん医療の環境ですが、協議を重ね知恵を出し合う中から、より良い対策が生まれてくると信じています。

 

終わって、また始まって…

2012年3月20日 10:12 PM

年度末の目の回るような忙しさが、きょうで一段落。
体調不良も何とか乗り越え、たどり着きました。

あす開かれる愛媛県がん対策推進委員会が最後の山です。
来年度のがん対策、そして国の計画変更を受けての県の計画見直し作業へ向けての大事な会議です。

気がつけば、机の上には処理をしなければならない書類の山。
はあ~。

ともかく、きょうは閉店。

 

希望

2012年3月17日 11:34 PM

きょうは、これまでたびたびご案内してきたシンポジウムの日でした。
天気が心配でしたが、午前中には雨があがり暖かくなりました。

用意した200の席の殆どが埋まりました。
ファイル 888-1.jpg

1.愛媛県のがん対策の取り組み
2.在宅緩和ケアの紹介
3.淀川キリスト教病院の田村恵子さんのご講演
4.患者からのメッセージ

それぞれの立場から『希望』をテーマに語っていただきました。

中でも、乳がんを経験して現在は看護師として仕事をしている患者さんからのメッセージは、大きな希望を与えてくれるものでした。

闘病中、不安に押し潰されそうだった患者さんに、まだ中学生だった娘さんがこう伝えたそうです。

「あまり遠い先のことを考えず、3カ月後の私の卒業式を目標にがんばって」

卒業式を迎えたら、次は入学式。その次は参観日…。
そうして目標を見つけ、それを希望にして辛い日々を乗り越えられたそうです。

がんという病気に向き合うと、来年は、5年先は…と思えば不安が増すものです。
近いところに目標をおき、一歩ずつ進んでいくことが「希望」につながるのでは?というメッセージでした。

話を聴いてくださった方が、今夜、少しだけ先の「希望」を見つけ出してくださっていることを願っています。

さて、あすは午後1時30分から県民文化会館で「ドラッグ・ラグ」などがん治療の薬について考えるセミナーです。

薬も、わたしたちの「希望」に直結する一つです。
ちょっと難しいと思われるかもしれませんが、是非多くの方とご一緒に考えたいと思います。
ご参加をお待ちしています。

 

緩和ケアを考えるシンポジウム

2012年3月15日 9:57 AM

こことのところ、週に数回しか更新できずスミマセン。
出張続きで時間が取れないことが大きな理由ですが、何かと気持ちの萎える事が続いていたせいもあります。

でも、朝の『カーネーション』を見ていたら、甘えたこと言ってたらダメだなぁと思えてきました。
今朝はちょっと気力がよみがえってきた感じです!

さて、あさって17日に県の事業のシンポジウムを開催します。
テーマは『希望をもってがんと向き合うために』
詳しくは、トップページのイベント予定をご覧ください。

NHKのプロフェッショナルに登場した看護師の田村恵子さんをお呼びするためか、テーマのためか、ここのところ問い合わせが続いています。

さきほどは年配の女性からでした。
夫が手術を終えたばかりで、二人とも不安で仕方ない。
なんとか体調を整えて参加したいというお電話でした。

多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

きょうは大阪。
ドラマのおかげで耳に馴染んだ大阪弁は、元気をくれそうです!

 

ドラッグ・ラグを考えるセミナー

2012年3月12日 10:27 PM

朝起きてカーテンを開けたら、外は雪景色!

ファイル 886-1.jpg

梅の花にも雪が積もっていました。
寒い一日でした。

さて、次の日曜18日に薬の問題を考えるセミナーを開催します。

がん治療における『ドラッグ・ラグ』『適応外使用』について考える~救えるいのちを 救うために~

3月18日(日)午後1時30分~ 県民文化会館
主催:愛媛大学医学部附属病院腫瘍センター

海外では承認されているのに日本では使えない『ドラッグ・ラグ』や、保険で認められない薬を使う『適応外使用』など、がん治療で使用する薬の問題を考えるセミナーです。

参加は無料で、どなたでも参加できます。

 

 
ページトップに戻る