第136回例会 開催しました!
2019年8月4日 8:55 PM
厳しい、厳しい暑さが続いています。
その暑さの中、きょうは第136回例会でした。
HITO病院の大坂 巌先生をお招きし
「いつまでも あなたらしくあるために」のテーマで
ご講演いただきました。
いつまでも 自分らしくあるために必要なこととして
・おもてなしを受けられるように準備する
・緩和ケアを提供できるところを見つけておく
・今後のことを考えておく
・大切な人と話し合っておく
今後のことを考えたり、そのことを大切な人と話し合っておいたりすることは
ちょっと難しいかもしれません。
そんなときの方法として
「最期に食べたいものは?」
こんな切り口でなら話せるかも、というご提案を先生からいただきました。
食べ物の話をキッカケに
大切な人と、大事なことを語り合う。
それならできるかもしれませんね。
ご講演のあとには、三線の弾き語りもご披露いただきました。
おれんじの会次回例会は、9月1日(日)13:30~15:00まで
町なかサロンで開催予定です。
がん患者・家族、大切な人を見送った方だけの交流会です。
8月例会は『いつまでも あなたらしくあるために』
2019年7月28日 8:45 PM
急にやってきた厳しい暑さに
体がついていけませんね。
いよいよ8月。
おれんじの会の8月例会は4日(日)です。
大坂 巌先生をお招きして
『いつまでも あなたらしくあるために』というテーマで
お話いただきます。
大坂先生は、長く静岡がんセンター緩和医療科部長をお務めになり
現在は愛媛県のHITO病院で勤務されています。
患者として、家族として
そして大切な人を見送った方のための
あたたかなメッセージを語ってくださる予定です。
先生の三線の生演奏もあります♪
8月4日(日)13:30~15:00(予定)
愛媛県総合保健協会 9階会議室
(松山市味酒町1-10-5 http://www.eghca.or.jp/info/access.html)
参加費は500円です。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
臨床腫瘍学会学術集会に参加しました
2019年7月21日 9:10 PM
梅雨明けが見えてきました。
どうか、このまま大きな被害なく明けてくれますようにと
週間予報を見ながら祈る毎日です。
さて、18日から昨日まで
京都で開かれた日本臨床腫瘍学会学術集会に参加してきました。
会場は京都国際会館。
患者・家族など医療者以外も参加できるプログラムが用意され
今年は350人もの方が参加したと聞きました。
学会は、もちろん医師など研究者のためのものですが
最新の情報に触れることは
わたしたちにとっても、大きな学びになります。
科学的根拠のある情報を知り
自らの治療、療養生活の選択に活かしていく。
今年のテーマは「がんゲノム診療」でした。
劇的に変化、進化することの一端を学んできました。
学会で学んだことを基に
地元での勉強会を開催するなどして、
仲間と共に学びを深めていきたいと思います。
ピアサポート研修を開催しました
2019年7月16日 8:59 PM
梅雨の中休み。
ひさびさに洗濯物がシャキッと乾きました。
週末は「ピアサポート研修」を開催しました。
愛媛県のがん対策事業の一つで
当会が受託して、2009年から継続しています。
今年は8人が参加してくださいました。
中には、遠方から泊まりがけで来てくださった方も!
ピアサポーターとしての心構えや、がんの基礎知識、
コミュニケーション術などを学び、
実際のピアサポート場面を想定してのロールプレイにも取り組みました。
もう一つ大事なのが、ピアサポートと専門職との連携について。
済生会今治病院のMSW 松岡誠子さんからお話いただきました。
松岡さんは、ご自身にもがんの経験があります。
子どもさんが小さいときに罹患し
長期の療養生活の中で一旦は離職、その後復職された経験もあります。
だからこそ
仲間による支援の意味を深く理解してくださり
済生会今治病院のサロンでは
参加者の声を反映した運営をなさっています。
そのうえで、ピアサポートに求めることや
連携の大切さを語っていただき
受講者も、わたしたちもまた思いを新たにしました。
受講者のうち、活動を希望する方には継続研修を行い
その後、仲間として一緒にサロンの運営などに参加してもらう予定です。
より充実したピアサポート活動を目指して
これからも研鑽を続けていきます!
七夕の願い
2019年7月7日 8:20 PM
きょうは7月7日、七夕です。
愛媛ではひと月遅れの8月7日に行事をするところが多いので
町なかサロンでは、きょうから笹飾りを始めました。
ちょうど例会でしたので
参加した仲間が、一言ずつ願い事を書きました。
七夕で思い出すこと。
おれんじの会が活動を始めて間がなかった頃の仲間の話です。
ちょうど7月に入院していたので
病院ロビーに飾っている笹飾りに願い事を書くことになりました。
『きょうを楽しく、明日も楽しく』
病状は楽観できるものではなかったのですが
迷いなく、すらすらと短冊に記しました。
七夕がくるたびに思い出す言葉です。
大雨に備える
2019年7月3日 9:45 PM
平年よりずいぶん遅い梅雨入りでしたが
入ってしまえば連日の雨。
水不足の愛媛では、雨が待ち遠しいことでした。
しかし、あまりにもひどい雨が九州で降り続いています。
愛媛の南予地方でも雨が強くなっているようです。
どうか、これ以上の被害が出ませんように。
まだまだ雨の季節が続きますので、
治療を受けている場合に、その災害に備えておくことを考えたいと思います。
・保険証、診察券、お薬手帳、常備薬の置き場所の確認
・これまで受けてきた治療の記録(紙に書いておきます)
・アレルギーなどの注意点の整理(紙に書いておきます)
もう一つ。
抗がん剤や放射線などの治療の予定があるのに
大雨などで通院が難しいかも、と思った場合に
無理をして行く前に病院に確認することが大事です。
治療を延期してもいいのか。
自宅近くで薬を出してくれたり、治療をしてくれるところがないのか。
これらは、基本的には病院の「相談支援センター」で回答してもらえます。
病院によっては、診療科で答えてくれるところもあるようです。
緊急時にはどこに問合せをすればいいのかも、
一度確認しておくとよいかもしれません。
大事な治療をしているからこその備えを
この時期に考えておきたいです。
家族は第二の患者
2019年6月27日 9:10 PM
四国もいよいよ梅雨入り。
昨年の豪雨災害の経験があるので
強い雨が降り続くと、とても不安になります。
どうか、今年は恵みの雨でありますように。
さて
「家族は第二の患者」
わたしたちの活動の中で
ご家族からお話を聴かせていただくことがよくあります。
わたしたちの会員にも、家族の立場の人が大勢います。
みなさんが口にするのは
「一番しんどいのは本人ですから」
「自分ががんばって支えなければ」
周りからも
「あなたがしっかりしなければ」と励まされます。
でも、家族だってしんどい。
心が痛い、苦しい。
先を考えると不安。
弱音を吐ける相手がいない。
そんなご家族のために
おれんじの会では『家族必携』という冊子を作っています。
このHPのトップページからダウンロードできますし
http://machinaka-orange.jp/wp-content/themes/orange/images/taisetsu.pdf
町なかサロンで冊子そのものをお渡しすることもできます。(無料)
また、町なかサロンでは
「大切な人を支えている方のためのサロン」を定期開催しています。
次回は7月11日(木)13時~15時の予定です。
家族としての気持ちをどう整えればいいのか
どうしようもない不安を誰かに聞いてほしい
そんな時に、仲間の力と経験を活用してみてください。
第24回日本緩和医療学会学術大会に参加して
2019年6月24日 9:18 AM
6月21日~22日、横浜で開催された
第24回日本緩和医療学会学術大会に参加してきました。
3年前から、患者・家族などが参加できるようになり
今回も全国から50人余りが集まりました。
通常のセッションで最新の緩和医療の情報を学べるだけでなく
患者・家族向けの特別セッションも設けられています。
その一つ、京都大学の田村恵子先生をお迎えしてのランチョンセミナーは
「アドバンス・ケア・プランニングの本質
~他者に語りかけること(dialogue)の意味~」というテーマでの学びでした。
最近では流行語のようになっている「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」
自分の治療や療養について、事前に医療者や家族と話し合うことを意味しますが
現状では、「話し合う」ことよりも
「治療を続けるのか、やめるのか」
「病院で過ごすのか、在宅か」
など二者択一を決めるだけの場になっているような違和感がありました。
田村先生からは、ACPをめぐるこれまでの流れを解説いただき
そのうえで「語りかけること」の重要性と、その手法について
わかりやすくお話いただきました。
患者・家族が主体となり
まずは自分の思いを「語りかけること」から始めてみることを
改めて確認することができました。
今回のセッションでは、座長を務めさせていただき
役得で一緒に写真を撮らせていただきました!
淀川キリスト教病院ホスピスで30年近く、患者・家族に寄り添ってきた田村さん。
今回も、学びだけでなく
全身からあふれ出る優しさと力に包まれた幸せな時間でした。
学んだことを、地元で仲間に伝え
わたしたちからのACPについて考えていきたいと思います。
松山市のがん対策
2019年6月20日 6:42 PM
梅雨入りしないまま暑さが続いています。
水不足が心配です。
きょうは松山市でのがん対策について。
『松山市がん対策推進条例』が今年3月に制定されました。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/iryo/zukuri/gan_jourei.html
制定に至るまでに
患者・家族がどういう対策を求めているのかを
有志の議員のみなさんにお伝えする機会がありました。
その一つとして挙げたのが、若年世代の支援。
特に、在宅で療養する際の支援のあり方についてお伝えしてきました。
これに関連して
今月17日に、太田ゆきのぶ先生が議会で質問をしてくださいました。
http://oota.blog.jp/archives/1075008789.html
(6月18日の投稿 2本目の動画の1分15秒あたりから)
太田先生ご自身もがん経験者です。
名古屋市では、ある若年患者さんの声から
在宅療養を支えるシステムが動き出しました。
松山でも、当事者の声が反映された対策が取られるように
これからの市の対応を注視していきたいと思います。
総会・特別講演会を開催しました
2019年6月16日 8:30 PM
きょうは、NPO法人愛媛がんサポートおれんじの会総会。
2018年度の事業と決算、2019年度の計画と予算について承認され
新しい年の活動が正式にスタートしました。
引き続いての特別講演は、市立宇和島病院の根津賢司先生が講師です。
現在50歳の根津先生。
36歳のときにがんが見つかり、治療を受けた経験があります。
外科医として「これから」という時の罹患。
支えになったのは、周囲が特別視しない、普通に接してくれることだったと語りました。
そして、外科医として、南予救命救急センター長として
がん、救急疾患、災害への備えについてもお話いただきました。
用意していた資料が足りなくなるほどの大盛況。
100人を超える方が参加してくださいました。
中には、救急で先生に命を救われたという患者さんや
かつて一緒に仕事をした医療スタッフの方々。
中には、幼稚園時代の恩師まで!
多くの人に慕われていることがうかがえました。
「病気も、自然災害もいつ起こるかわからない。
それは明日かもしれない。
だから、備えが大切!」
たびたび繰り返された先生からのメッセージを忘れないようにしたいと思います。
きょうの講演の内容は
6月25日(火)付けの愛媛新聞に掲載される予定です。