NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

愛媛県がん対策推進委員会

2012年3月21日 11:34 PM

きょうは、愛媛のがん対策について話し合う会議が開かれました。
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この委員会には、専門的に協議する部会が2つ設置されています。

一つは「在宅緩和ケア推進協議会」
今後重要になる在宅でのケアについて協議しています。

中でも、県の東部と南部でのケアを充実させるため、モデル事業がスタートすることになりました。
地域の医療機関が連携して、住み慣れた自宅で過ごしたいと願う患者・家族を支える仕組みを作ります。

もう一つの部会は「相談支援推進協議会」
患者・家族が気兼ねなく相談でき、必要としている情報に確実にたどり着けるためにどうすればいいかについて協議しています。
こちらの具体的な事業は、来年度からスタートする予定です。

きょうの会議では、県のがん対策の計画見直しについても議論が行われました。
小児がんの問題、がん対策基金について、また愛媛に多いがんへの対策などについて意見が出されました。

他県では、こうした会議で、議論なく台本通りに進行するだけの所もあると聞きます。
愛媛では出席している委員が、それぞれの立場から自由に意見を出し合い活発に議論が行われます。
医療資源にも予算にも限りがあり、医療者不足はますます深刻になり、明るい材料は少ないがん医療の環境ですが、協議を重ね知恵を出し合う中から、より良い対策が生まれてくると信じています。

 

希望

2012年3月17日 11:34 PM

きょうは、これまでたびたびご案内してきたシンポジウムの日でした。
天気が心配でしたが、午前中には雨があがり暖かくなりました。

用意した200の席の殆どが埋まりました。
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1.愛媛県のがん対策の取り組み
2.在宅緩和ケアの紹介
3.淀川キリスト教病院の田村恵子さんのご講演
4.患者からのメッセージ

それぞれの立場から『希望』をテーマに語っていただきました。

中でも、乳がんを経験して現在は看護師として仕事をしている患者さんからのメッセージは、大きな希望を与えてくれるものでした。

闘病中、不安に押し潰されそうだった患者さんに、まだ中学生だった娘さんがこう伝えたそうです。

「あまり遠い先のことを考えず、3カ月後の私の卒業式を目標にがんばって」

卒業式を迎えたら、次は入学式。その次は参観日…。
そうして目標を見つけ、それを希望にして辛い日々を乗り越えられたそうです。

がんという病気に向き合うと、来年は、5年先は…と思えば不安が増すものです。
近いところに目標をおき、一歩ずつ進んでいくことが「希望」につながるのでは?というメッセージでした。

話を聴いてくださった方が、今夜、少しだけ先の「希望」を見つけ出してくださっていることを願っています。

さて、あすは午後1時30分から県民文化会館で「ドラッグ・ラグ」などがん治療の薬について考えるセミナーです。

薬も、わたしたちの「希望」に直結する一つです。
ちょっと難しいと思われるかもしれませんが、是非多くの方とご一緒に考えたいと思います。
ご参加をお待ちしています。

 

二月は逃げて…

2012年3月9日 10:54 PM

ここのところ冷たい雨が続いています。
でも、庭に出るとほのかにいい香り。
いつの間にか、紅梅が5分咲きになっていました。

体調を崩して以来、ブログ更新ができずご心配をおかけしました。
まだ脂っこいモノを食べる元気はありませんが、食欲は戻ってきました。

6日には、大阪へ行き淀川キリスト教病院の田村恵子さんにお目にかかってきました。
来週お願いしているご講演についての打ち合わせです。

7日には、伊方町で「愛媛県がん対策推進員研修」でお話をさせていただきました。

そしてきょうは、今年のリレー・フォー・ライフの実行委員会でした。
今年のリレーは10月13日~14日に開催する予定です。

気がつけば、今年度も残り3週間。
いつの間に二月は終わってたの???

無理をせず、ほどほどに、でも頑張っていきまっしょい!

 

未来の看護師へ

2012年2月27日 10:18 PM

夜の冷え込みが真冬のようです。
コートの襟を立てて歩いていると、空に美しい月。
寒さを忘れさせてくれるようでした。

きょうは、看護の専門学校での授業でした。
今月8日に続いて、2クラス目。

90分の授業の中で、去年旅立ったおれんじの会副理事長 小野光則さんのメッセージを録画したDVDを見てもらいます。

「検査結果など科学的な事だけを伝える医療でなく、患者がどう感じているのか、どう生きようとしているのかを聴く医療であってほしい」

「患者と医療者が、お互いに人間として関心を持つところから本当のコミュニケーションが始まる」

「50歳でも60歳でも、10歳でも、本人が納得した人生を送れれば、それが天寿」

旅立つ2週間前に病室で録画したメッセージです。

学生さんたちは、細かくメモを取りながら真剣に耳を傾けてくれました。

いつか臨床現場に出たときに、小野さんが遺してくれたメッセージが道を示し、背中を押してくれることと信じています。

 

在宅緩和ケアセミナー 宇和島会場

2012年2月26日 8:25 PM

きょうは、宇和島での「在宅緩和ケアセミナー」でした。

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これは、愛媛県のがん対策事業の一つで、おれんじの会が委託を受けて開催したものです。

約50人の方が参加してくださいました。

まず、市立宇和島病院の岡田憲三先生からのご講演。
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緩和ケアの基礎知識に加え、早い時期から緩和ケアを受けると生存期間が延びるという海外での研究結果についてのお話や、地元での緩和ケアチームの活動について紹介してくださいました。

次は宇和島医師会訪問看護ステーションの菅原たつ子さんのご講演。
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実例を通して、患者さんご本人の要望に沿ったケアを自宅での暮らしの中で支えていく訪問看護の実態を紹介していただきました。
この中で、昼間は外出したいという患者さんの願いを叶えるために、点滴を夜間に行うようにしたという例はとても印象的でした。

この在宅緩和ケアセミナーは、3日(土)14時から、今治の済生会病院でも開催されます。
お気軽にお越しください。

 

サロンでの”患者力”

2012年2月16日 10:35 PM

きょうは、四国がんセンターでのサロンの日でした。

”患者力”を思い知ったサロンでした。

なかなか前向きになれない患者さんに、再発・転移を繰り返しながら笑顔を絶やさない先輩患者さんがアドバイスをしました。

「日々の小さな出来事ひとつひとつに、しっかり目を向けるようになった。ひとつひとつのいいところを探し、それを感謝して生きられるようになった」

家族への病気の告知を受け入れかねている女性に、同じ部位の患者さんが自分の経験を伝えました。
最初は涙が止まらなかった女性が、帰りには笑顔になり、来月のサロンでの再会を約束していました。

四国がんセンターのサロン、次回は3月15日(木)午後1時30分からです。

 

すべての人のための相談支援へ

2012年2月6日 10:45 PM

きょうは、「愛媛県がん相談支援推進協議会」でした。

これは、愛媛県のがん対策を協議する委員会の、専門部会として新たに設置されたものです。

医療関係者、地域の保健師、患者関係者が委員として参加します。
私も患者の立場で参加することになりました。

相談支援と情報提供は、患者・家族にとって厳しい治療を支える「拠り所」であり「命綱」です。
どうすれば、もっと患者・家族の思いに沿った相談支援と、適切な情報提供ができるようになるかを検討していきます。

今夜の初会合で、いくつかの具体策が協議されました。
その一つは、「町なかがん患者サロン」です。
松山市内の中心部に、気軽に立ち寄れる常設のサロンを目指すことになりました。

相談する場所がなく、欲しい情報にたどり着けない。
そういう人をなくすために、一歩前進。

 

患者の思い

2012年2月2日 9:16 AM

数日お休みしてしまいました。
日曜から出張が続いています。

30日(月)は大阪でがん検診を考えるセミナーで司会をさせていただきました。
専門家の講演のほか、肺がんに向き合っている男性の話もありました。
この患者さんは、健康診断で異常が指摘されながら「自分は大丈夫」という過信から精密検査を受けず、進行して辛い自覚症状が出るまで放置していた経験をユーモアを交えて語りました。
こういうナマの経験談は、とても説得力があります。

31日(火)には、がん患者・家族への支援に取り組んでいる方々と、生活面での問題について情報交換をしました。
治療中とその後、生活の中で何が困ったのか?
どういう情報や支援があれば助かるのか?
衣食住にまつわる自分の経験などをお伝えしました。
患者への医療面のケアはもちろん重要ですが、生活を支えることも大事な問題です。

そして、昨日1日は厚労省のがん対策推進協議会でした。
この件については、また日を改めて。

この数日感じたことは、患者の思いを伝えることの大切さです。
早期発見の機会を逸した後悔。
生活の中で感じた不自由さ、辛さ。
救えるはずのいのちが救えない問題。
いまだに残る患者への誤解と偏見。

自分の思いを伝えるのは、痛みを伴います。
でも、やはり伝えなければ。

 

女子中学生への授業で感じたこと

2012年1月24日 11:01 PM

寒さが厳しくなってきました。
松山でも、日中に雪がちらつきました。

きょうは、松山市内の中学校で女子生徒を対象にお話をしてきました。
1年生から3年生まで全学年対象です。

いわゆる子宮頚がん予防ワクチンについて訊いてみると、かなりの割合ですでに接種済みでした。

ところが、なぜワクチンが必要なのか?その効果は?と尋ねると、ほとんどの生徒がよく理解していないということがわかりました。

これはよくありません。

公費助成のある間にとりあえず接種しておこう、という考えなのかもしれませんが、せっかく自分のカラダに向き合う最初のチャンスなのに残念。
そして、効果も副反応もわからないまま医療行為を受けるというのは、ある意味危険なことです。

残念ながら、今回の私の話は「いのち」を考えることを主眼にして準備していたので、子宮頚がんについての十分な情報提供ができませんでした。

若い女性に正しい情報を、と日頃から願っていながらその機会を逸したことを猛省しています。

 

がん医療のプロフェッショナル

2012年1月21日 10:10 PM

雨の一日でした。
冷たい雨でなくて助かりましたが、これから次第に冷え込んでくるそうです。
油断大敵。

さて、昨日岡山で開かれた会議のご報告です。

がん医療のプロフェッショナルを育成するために、文部科学省では「がんプロフェッショナル養成プログラム」という事業を実施しています。
全国でさまざまな取り組みが行われていますが、愛媛大学は、中国四国の7つの大学とともにプログラムを作り、取り組んでいます。

そのプログラムに対する外部評価委員会が開かれ、私も患者・家族の立場から委員として参加してきました。

プログラムの詳細については http://www.chushiganpro.jp/index.html をご覧ください。

特に注目に値するのは、徳島大学での「がん専門栄養士」養成コースです。
全国のプログラムの中で、唯一栄養士を育てる取り組みで、学会による認定資格「がん栄養専門師」制度への展開が期待されているそうです。

がん医療に携わる専門職が、それぞれの領域での高度な知識と技術を身につけるため学んでいる事を知るのは、私たちにとっては希望につながります。

学んだものが地域で活かされ、がん医療がより良いものになり、住んでいる地域にかかわらずその恩恵に与れることを願っています。

 

 
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