NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

変わるものと変わらないもの

2012年12月16日 8:31 PM

開票速報を聞きながら、仕事をしています。

あすは、愛媛県のがん対策推進計画を検討する会議。
水曜は、厚生労働省の緩和ケア推進検討会。
それぞれ資料を読みこんで準備をしなければなりません。

政権交代が確実な様相です。
何が変わって、何が変わらないのか。
がん対策はどうなるのか?

大きなうねりを見つつ、目の前の為すべき事を粛々と。

 

何ができる?

2012年12月15日 10:18 PM

あたたかな雨の一日でした。

仲間の旅立ちの知らせが届きました。

もっと、何かできることがあったのではないか?

いやいや、”何かできる”なんて、とんだ思い上がり。

それでも、あの時に…。

そんな思いが行き来します。

 

冬景色に思うこと

2012年12月10日 9:49 PM

ファイル 1015-1.jpg

庭のモクレンの木です。
ここ数日の強い風で、根元は落ち葉の山になっています。
寂しくなった枝先を見ると、小さな蕾が!
冬景色の中、いのちが受け継がれているのを実感しました。

さて、勘三郎さんの訃報がズシリと胸にこたえています。
一度だけ「東海道四谷怪談」を観たことがあります。熱心なファンだったわけではありません。
それでも喪失感が強いのは、思いがけず早過ぎる旅立ちだったからでしょうか。

テレビ局でいろいろな追悼番組が放送されています。
昨日は『俊寛』の一場面を見ました。
先代である父親の最後の舞台となった『俊寛』を、受け継ぎ演じたときの、まさに鬼気迫る演技。
去っていく仲間に向かって叫ぶ最後のセリフは「未来で…」です。

別れのその先にあるもの。
受け継がれるものもあり、新しく生まれるものもあり。

 

年末へ向けて

2012年11月21日 10:58 PM

気がつけば、街にはクリスマスのイルミネーションがきらめく季節になりました。

年末へ向かって、いろいろな事が加速してきているようです。

定期的に開かれている会議は、年内分がこれから追い込みです。

学校からご依頼をいただく「いのちの授業」も、12月だけで3校。

ともかく体調を崩さないこと。

あ、インフルエンザの予防接種をしなければ!

そんなわけでバタバタしていますので、細かな活動報告が積み残しになっております。
スミマセン。

 

病気になったら

2012年11月18日 8:19 PM

こんな詩を見つけました。

  病気になったら

 病気になったら どんどん泣こう
 痛くて眠れないといって泣き
 手術がこわいといって涙ぐみ
 死にたくないよといって めそめそしよう
 恥も外聞もいらない
 いつものやせ我慢や見えっぱりを捨て
 かっこわるく涙をこぼそう
 またとないチャンスをもらったのだ
 自分の弱さをそのまま受け入れるチャンスを

 病気になったら おもいきり甘えよう
 あれが食べたいといい
 こうしてほしいと頼み
 もうすこしそばにいてとお願いしよう
 遠慮も気づかいもいらない
 正直に わがままに自分をさらけだし
 赤ん坊のようにみんなに甘えよう
 またとないチャンスをもらったのだ
 思いやりと まごころに触れるチャンスを

 病気になったら 心ゆくまで感動しよう
 食べられることがどれほどありがたいか
 歩けることがどんなにすばらしいことか
 新しい朝を迎えるのがいかに尊いことか
 忘れていた感謝のこころを取り戻し
 この瞬間自分が存在している神秘
 見過ごしていた当たり前のことに感動しよう
 またとないチャンスをもらったのだ
 いのちの不思議を味わうチャンスを
 ‥‥‥

まだ続くのですが、長いのでこのあたりで。

晴佐久昌英さんの「だいじょうぶだよ」という詩集の中のひとつです。

 

夢の治療薬…?

2012年11月17日 11:34 PM

18日夜9時からのNHKスペシャルは「がんワクチン」の特集です。
詳しくは http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1118/index.html

「夢の治療薬」
このキーワードは、魅力的に響きます。

大きな期待をもって番組を楽しみにしている方は多いと思います。

どこまで研究が進んでいるのか?
有効性と安全性はどうなのか?
それを冷静に見極めることが大事です。

忘れてならないのは、最良の治療法は、「最新の治療」ではなく「標準治療」であるということ。

「夢」は病気を治してくれないのです。

 

真摯であること

2012年11月15日 10:02 PM

急に冬本番がやって来たような寒さです。
オイルヒーターにストーブ…あわてて引っ張り出しました。

昨日訃報が伝えられた森光子さん。
きょうのワイドショーは、こぞってこの話題でした。

その中で、森さんが司会を務めていた番組でのエピソードが紹介されていました。
森さんが田中角栄元総理大臣にインタビューした際、田中氏が涙をこぼしたそうです。

「テレビに出ると、大抵の聞き手は何か魂胆をもって質問してくる。わたしを怒らせようととする。でも、あなたは本当に真摯に聞いてくれた」
そう言って涙を流したそうです。

真摯に聞く。
相手に対してどれだけ真摯になれるか?

とても大きな示唆をもらった気がしました。

改めてご冥福をお祈りします。

 

父はカッコよかった

2012年11月13日 9:36 PM

きょうは父の命日です。
28年が過ぎました。

当時、病気のことを医師や看護師に尋ねることなど思い付きもしなかったので、父の病状が悪化していく様子に、家族は右往左往するだけでした。

結局、大事な話を何もしないまま旅立っていきました。
死顔は正視できないほど醜いものでした。

そのことがずっと心に突き刺さったままだったのですが
最近になって、わたしの心に変化がありました。

それは、父は父なりに病気に向き合い生き抜いたのだと思えるようになったことです。

本当の病名を知らなくても
家族に何も言い残せなくても
父は最後まで力の限り生き抜いたのです。

お父さん、カッコいい生き方だったねと、28年経ってようやく言えるようになりました。

 

遺すもの

2012年11月6日 11:35 PM

きょうは、厚生労働省がん対策推進協議会でした。

会議が終わったところで1本の電話。
ある方の旅立ちの知らせでした。

母のことで悩んでいたとき、大きな力で支えてくださった方でした。
特に、母が他界したあと後悔に苦しむわたしにかけてくださった言葉を忘れることができません。

人は何を遺すのか?

わたしは何を遺せるんだろう?

 

美しい季節に

2012年10月31日 10:10 PM

10月も終わり。
いよいよカレンダーが薄くなってきました。

街には来年のカレンダーが並んでいます。

毎年のことながら、この時期になると妙な焦燥感に包まれます。

年末がみえ、その先の年度末がチラチラし始めると…。

いやいや、せっかくの美しい季節を楽しむ余裕を持たなければ!

バタバタしている間に、街路樹のハナミズキの葉は真っ赤になっていました。

 

 
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