NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

再発乳がん患者のつどい

2009年3月4日 8:23 PM

今年の桜の開花宣言が出されました。
松山では今月22日に開花、満開は1週間後の予想だそうです。

患者さんの中には桜に特別な思いを持っている方が多いですね。
桜は年に一度、自然の中でしか見られない花ですから、今年も桜を見られたというのは大きな喜びにつながります。
私は紅葉の美しい時期に退院しましたので、紅葉と桜の時期はいまも特別です。
一方で、去年一緒に桜を見た家族や友人を喪った人には辛い季節かもしれません。
「おれんじの会」会員で、先に旅立たれた方々を想う季節です。

さて、「再発乳がん患者の集い」のご案内です。
乳がん患者会あけぼの会愛媛支部が開きます。
3月11日(水)午前11時~午後1時 いよてつ高島屋8階
あけぼの会のピンクのジャンパーが目印です。
再発乳がん患者さん限定で、自分の体験や思いを自由に語り合う会で、参加は無料です。
お問い合わせは愛媛支部 スヤマさん 089-951-5652

 

島根の取り組み

2009年3月3日 8:10 PM

がん対策先進地島根から新しい情報が届きました。
「電話サロン」を始めるそうです。

島根県内には「がんサロン」が21か所あります。患者や家族が集まって語り合うサロンです。
しかし、出かけられない状況の人や大勢の中に入るのが苦手な人は参加が難しいため、電話で語り合うシステムを考えたそうです。
電話相談ではなくて、語り合うための電話です。
詳しくは
http://www.pref.shimane.lg.jp/life/kenko/iryo/shimaneno_iryo/gan/gankanja_saron.data/img-301102755.pdf をご覧ください。

この情報は島根県のホームページに掲載されています。
島根県のHPはトップページに「しまねのがん対策」という項目があり、あらゆる情報に簡単にアクセスできるようになっています。
本当に島根県民のための取り組みをしていることが窺える一例です。

 

叔父のがん

2009年3月2日 9:57 PM

叔父が前立腺がんで手術を受けていたことがわかりました。
2週間ほど前に手術を受け、間もなく退院するそうです。
心配させてはいけないと黙っていたそうですが、主治医からホルモン療法を提案され、ビックリして私のところへ問い合わせてきました。
これまで前立腺がんについて勉強したことがなかったので、私も慌てて情報収集です。

こういう時に便利なのは国立がんセンターのHPです。一般の患者向けに部位ごとに情報が提供されています。
前立腺がんとはそもそも…、診断方法、治療法などがわかりやすく解説されています。
前立腺がんには悪性度を測るグリーソンスコアというものがある事などを初めて知りました。

情報を仕入れて叔母に電話をしました。
叔父と叔母が病気にどう向き合っていくのか?どこでどういう医療を受けたいのか?それをまず聞き、その上で知っておくべき情報は何なのか?それを主治医にどう聞けばよいのかをアドバイスしました。

病気との向き合い方は人それぞれです。
60代後半、子供がなく小さな町で年金で暮らしている叔父夫婦がどういう選択をするのか。これから見守っていきます。

 

3月例会

2009年3月1日 8:10 PM

きょうから3月です。
我が家の近くの土手は菜の花が満開で、その黄色を見ていると元気が出てきます!

きょうはおれんじの会の第11回例会でした。
『がん治療と生命保険の話』というテーマで勉強しました。
生命保険を選ぶのは自己責任だということ、入院日数短縮化や先進治療など最近のがん治療に対してどんな保険を考えればいいのかなどを学びました。
質疑応答では「腹腔鏡手術でも手術給付金は出るのか?」「生命保険を生きている間の生活に役立てる方法は?」などの質問が出されました。

すべてをここで再現できませんが、大事なポイントをご紹介しておきます。
まず自分で保険を見直すために、整理してみること。保険会社や証券番号、掛け金、受取金を書きだしてみることです。そして家族で情報を共有しておくこと。何かあった時に家族が困らないために必要な作業です。そして約款を読み直すこと。(なかなか読む気にはなれないものですが…)
給付金については、受け取れるかどうかを担当者にきちんと問い合わせること。
がんを治療した後では、なかなか新規で加入することは難しいのですが、場合によっては入れることもあるそうです。審査は各保険会社によって異なりますので、それぞれ相談してみるといいかもしれませんね。

次回第12回例会は、4月5日(日)語り合いの会です。

 

子宮がん検診、イヤですか?

2009年2月28日 8:37 PM

いまNHK教育テレビで、がん医療を考える番組が放送されています。
後でしっかり見直すために録画しつつ、音声だけ聞きながらPCに向っています。

先日の産婦人科医会での講演の報告です。
2月25日の産婦人科医会例会で1時間ほどお話をさせていただきました。医療者以外が講師になったは初めてだったそうです。
『婦人科がん患者からのメッセージ』というテーマで、前半は私の個人的体験を中心に、後半は子宮がん検診の話などについてお話をしました。

出席なさっている方の半数は開業医です。
日常の診察業務の中でがん検診を勧めてくださるようお願いをしたところ、意見が寄せられました。
生理不順などで受診する若い女性にがん検診を勧めても「また次に」とか「お金がないから」という理由でなかなか応じてくれないそうです。そこで検診の必要性を説く時間も手間も取れないので、そのままになってしまう。どうすればいいか?というご意見でした。
そうですよね。忙しい診察時間中には難しいのが現状です。
そこで、検診について紹介するパンフレットを窓口などで手渡しをするということを提案させていただきました。
その場では検診を受けなくても、じっくり説明を読めば次は検診に繋がるかもしれません。

20代~30代の患者数が増えている子宮頸がん。
治療と同時に生殖機能を失う場合が多いのです。
少しでも早く見つけられるように、検診のキッカケはあちこちにあることが望まれます。

 

がん対策推進議員連盟発足へ

2009年2月26日 9:40 PM

きょうの愛媛新聞で報道された通り、愛媛県議会に『がん対策推進議員連盟』が発足することになりました。3月18日に設立総会が開かれる予定です。

がん対策には”六位一体”の取組が必要だといわれています。
患者・家族、医療者、行政、企業、マスコミそして政治。
様々な立場から知恵を出し合い協力しなければ、3人に1人の命を奪う病への対策は進みません。
その”六位一体”で成果を上げているのが島根県です。
医療資源も財政状況も決して恵まれているとはいえなかった島根では、患者と医療機関が協力して県内全域に患者サロンが誕生し、地元企業を巻き込んでがん対策募金として数億円を集め、あらゆる面でがん対策全国一といわれるまでになりました。

島根に出来て、なぜ愛媛にできない?
追いつき追い越せ!です。

 

へこんだ時は…

2009年2月25日 9:37 PM

最近、HPの会員専用掲示板への書き込みが少し増えてきました。
へこんだ時はどうやり過ごしますか?という質問を出してみました。
会員のみなさん、ご意見をお寄せ下さいね!

会員でない方、締め出してしまってスミマセン。このブログにトラックバックをつけられるように、というリクエストを頂いたこともありましたが、あえてトラックバックは受け付けないことにしています。
実は、こうしたがん患者のブログにはデタラメな健康食品の売り込みなどが大量に寄せられ”炎上”してしまう例が少なくないのです。そんなことに付き合っているヒマはないのでこうしています。
ご了解ください。

今夜は、松山市医師会の産婦人科医会でお話をしてきました。
子宮頸がん経験者としてのお話などをしました。
この時間(21:45です)まで食事を取れなかったのでお腹がすきました…。
この報告はまた明日。

 

乳がん検診

2009年2月24日 8:44 PM

年に一度の乳がん検診を受けてきました。
結果は異常なし、でした。

きょうの担当は馴染みのないドクターでした。
診察室に入ると、先に撮影したマンモグラフィの映像が映し出されています。
「マンモグラフィでは異常はありませんからね」と、カルテに何か書き込みながら言われました。こちらは触診のために服を脱ぎながら「あ、はい」と答えるだけ。
「3年ほど前に乳腺症があると言われたんですが…」
ドクターは触診をしながら「はぁ…、はい、検査は終わりです」
さっと机に戻り背中を見せてカルテに書き込んでいます。
看護師は私のX線写真を片付け、次の患者の準備を始めています。
「あの、大丈夫でしょうか?」
「異常はありませんから。また来年来てください」
追い出されるように診察室を出ました。

帰りながら考えました。
「乳腺症があると言われたんですが…それはどうなってるんでしょうか?変化はありませんか?」と聞くべきだった。質問形にしなければドクターには伝わらないんだ。
診察室でうまく質問をするのは相当の工夫が必要です。そのことを久し振りに思い知った検診でした。

 

最高の医療を受けるための患者学

2009年2月23日 7:36 PM

ちょっとドキッとする題名ですね。
きょうの愛媛新聞にも記事が掲載されていますが、先週月曜に高知で開かれた、『高知がん患者会 一喜会6周年記念講演』の基調講演のタイトルです。
講師は、アメリカのMDアンダーソンがんセンター准教授の上野直人先生でした。
上野先生は最高の医療を受けるための患者の心構えとして9つのポイントをあげています。
①がんは慢性病 焦るな
②医師の話した内容を「取得」する
③医師の話した内容を「わかりやすく」する
 …理解できなければ「わからない」と伝え、
  図やメモを書いてもらう
④質問上手になる
⑤医師の話した内容を「消化」する
⑥標準療法なのかどうか?
⑦治療・ケアを決める
⑧自分の希望を伝える
⑨恐れずに果敢にチャレンジ

どうですか?どのくらい実行できていますか?
全部は無理でも、これは出来そうだと思うことにチャレンジしてみてはどうでしょうか?
詳しく知りたい方は、上野先生の著書「最高の医療をうけるための患者学」(講談社+α新書)を参考にしてみてください。

高知では、上野先生の講演のほかに、日本医療政策機構理事の埴岡健一さん、ブーゲンビリア患者会(東京)代表の内田絵子さん、高知一喜会の安岡さん、私も加わっての座談会も行われました。
日本のがん医療を変えていくためには当事者も声をあげることが大切だと改めて確認しました。

 

がんの在宅医療

2009年2月22日 8:38 PM

きょうは『がんの在宅医療』についての勉強会に参加してきました。松山市にあるベテル在宅療養支援センターが開催したものです。
在宅医療に携わっている医師や看護師が、事例を紹介しながら講演を行いました。

在宅医療というと高齢の患者や病気が進んで通院できなくなった患者のためという印象がありますが、最近では様々なケースへの対応が行われているということです。
一例として、抗がん剤治療は総合病院で続けながら、その副作用や精神面のケアを受けたり、糖尿病など慢性疾患のコントロールを受けたりするケースが紹介されました。

がんの治療であっても、入院期間の短縮化が今後ますます進むのは間違いありません。在宅医療が、がん医療の中で重要な役割を担うようになるでしょう。
実は在宅医療こそ、現状では地域間格差がとても大きいのです。愛媛でいえば松山市は比較的充実していますが、それ以外の地域ではかなり厳しい状況です。この格差をなんとか改善してもらう対策を訴えていく必要があるでしょう。
自分の住む地域で、どんな在宅医療サービスがあるのかチェックしてみてはどうでしょうか?

勉強会が終わった時間、ロビーへ出てみると大勢の人が…。
きょうは平原綾香さんのコンサートが行われる日だったのです。
去年秋に放送された「風のガーデン」のテーマ曲を覚えている人も多いでしょう。
一緒に行ったよしちゃんは大興奮!「聴きた~い!」と叫んでいましたが残念ながら完売。泣く泣く帰りました。
そのテーマ曲の歌詞には
 ♪闇を知っているから光を感じる
  どんなことにも意味がある
  風に揺れるカンパニュラにも
私も大好きな歌です。
ナマで聞きたかったなぁ。

 

 
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