NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

きょうの例会にて

2010年10月3日 10:37 PM

きょうは10月例会でした。
50人近い方の参加がありました。

初めての方が5人。
手術を控えて不安いっぱいの方。
家族を亡くした方。
患者を支えている家族。
そして、治療が一段落し他の人の役に立ちたいという方。

みなさん笑顔を見せて帰って行かれましたが、夜になってまた、一人辛さに向き合っているのではないないでしょうか?
夜は辛く、長いです。

ところで、きょうの例会では週末のリレーフォーライフに向けて作業をしました。

おれんじの会のチームが持つ横断幕作りです。
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みんなで手描きです。
今年は素敵なイラストも入りました。
思いを込めてメッセージも綴りました。
こうして一緒に作業の出来る仲間がいることに感謝です。

仲間がいる。
ひとりじゃない。
多くの方にこのメッセージが届くことを願っています。

 

伴走者

2010年10月2日 9:21 PM

雨の音が聞こえています。
予報では今夜から明日にかけて雨。
高知でリレーフォーライフが開かれています。
ひどく降りませんように。ルミナリエの灯が消えませんように。

きょうも相談の電話が続きました。
お一人は東予にお住まいの方から。
病院で、おれんじの会のカードを見つけ電話してくださったとのことでした。
治療への不安、家族になかなか理解してもらえない寂しさ、孤独。
時々涙声になりながらの電話でした。
あすの例会に来て下さるようにお伝えしました。

もうお一人は、友人ががんで厳しい治療を控えているという方から。
何とか力になりたいという思いがひしひしと伝わってきます。

痛みは、本当に十人十色です。

さて、きょうは嬉しいお知らせがあります。
愛媛新聞で連載されたがん関連の記事が、ファイザー医学記事賞を受賞しました。
医学・医療分野での優れた新聞記事を表彰するもので、135点の中から審査で選ばれた6つの記事のうちの一つ。
早瀬昌美論説委員が執筆した「がん患者学講座『伴走者』からの伝言」で、去年11月から12月にかけて連載されました。

がん患者の『伴走者』として共にあることを目指す医療者たちを描いた力作で、印象的な写真と共に覚えている方も多いでしょう。

この連載に限らず、早瀬記者のがん関連の記事を貫いているのは、患者へのあたたかなメッセージだと感じています。
この情報は患者・家族に役立つか?
考えるキッカケになるか?
勇気を与えるか?

紙面を通じて私たちに情報をもたらし、慰め、勇気を与えてくれた早瀬記者に心からのお祝いと感謝を申し上げます。
おめでとうございます。ありがとうございます。
たくさんの記事こそ『伴走者』です!

 

リレーフォーライフへ向けて

2010年10月1日 11:27 PM

リレーフォーライフ開催へ向けて、最後の実行委員会でした。
小さな問題は断続的に起こっていますが、大枠ではほぼ準備が整った感じです。

数年前、テレビでリレーの事を知り、いつか参加できたらいいのになぁとボンヤリ考えていたときには、まさか愛媛で開かれる日がくるとは思ってもいませんでした。

参加を予定している方々から期待の声が届きます。
副作用で足がしびれている女性は、少しでも歩けるよう毎日練習していると電話がありました。
医療者も、救護テントや啓発コーナーでの取り組みに向けて準備を進めてくださっています。

準備を始めた頃には想像もしなかった支援の輪の広がりに、ただただ感謝でいっぱいです。
やはり「やってみないとわからない」のです。

あすは高知でリレーが行われます。
お天気が少し心配されますが、いいリレーになるよう祈っています。

 

家族の痛み

日付が変わってしまいました。
10月に突入。
カレンダーは残り3枚です。

きょうの相談のお電話は、7月にご家族を亡くした方からでした。

そのご家族が大学病院に入院中、患者・家族サロンのパンフレットを見て一度参加したいと思っていたそうです。
しかし残念ながらその機会はなかったとのこと。

遺されて数カ月が経ち、いろいろな思いを整理するためにも、一度サロンに参加したいとのお電話でした。

「もっと病気について勉強していればよかった」
「家族としてどう接すればいいのか、知っていれば…」
「あれでよかったんだろうか?」
さまざまな後悔を抱え、それが引っ掛かって前へ進めないと涙声で訴えられました。

どうぞサロンで吐き出してください。
同じような経験をした仲間もいますよ。そう言って電話を切りました。

本当に、お待ちしてますからね。

 

ある病院で

2010年9月29日 11:08 PM

きょう9月29日は、母の誕生日です。
今年で80歳。
病院を訪ねると、職員の方々からのお祝いの歌が終わったところでした。
今年春の肺炎が響きずいぶん弱った感じではありますが、介助すれば食事が取れ、おだやかに過ごせていることに心から感謝です。

きょうは、もう一人80歳になる知り合いの女性を訪ねました。
人間ドックで乳がんが見つかり、あす手術を受けます。
ご本人は全く揺るがない強い精神的支えを持っていらっしゃるので、お目にかかって逆にこちらが励まされる思いでした。
一緒に訪問した方と「私たちもこのようにありたいもの」と話したことでした。

ところで、その病院で気になったこと。
私たちが話していたすぐ近くで車イスの女性がテレビを見ていました。
そこへやってきた看護師と男性スタッフ。
私的なおしゃべりをしながら、その女性に声をかけることもなくいきなり車イスを動かしました。
当然、女性はビックリした表情をしていましたが黙ったまま。

なぜ一言「車イスを動かしていいですか?」の声掛けができないのでしょうか?

この病院は公立でがん診療連携拠点病院にも指定されていますが、看護職員の数が少なくいろいろと問題を耳にすることも多い施設です。
確かに、他の看護師の言葉づかいを聞いていてもあまり優しさは感じられませんでした。忙しさがそうしてしまったのでしょうか?
病棟の雑然とした様子は、単に施設の老朽化だけが理由ではないように見受けられました。
知り合いの病室は4人部屋でしたが、他科混合病室。

この温かさを感じられない病棟でこれからがんに向き合うのかと思うと、いかにご本人がしっかりしていると言っても、私のほうが心細い気持ちになってしまいました。

地域間格差、施設間格差。
残念ながら、がん医療の中でますますその差は大きくなっています。
仕方ないと諦めたくはないのです。
諦めてはいけないのです。

 

リレーフォーライフに向けて テレビ放送予定

2010年9月28日 10:07 PM

リレー本番まで2週間を切り、いよいよ忙しさが加速度を増してきました!

さて、リレー初日に会場からの生中継を予定してくれているあいテレビでは、夕方のニュース番組でも特集が組まれます。
まず、29日(水)30日(木)10月1日(金)の3日間はがんに関するさまざまな問題について。(明日は私の活動を取材していただいたものです)
来週6日(水)7日(木)8日(金)は、リレーに参加する人たちの思いが紹介される予定です。

放送は、いずれも夕方6時15分~45分のローカルニュースの中で5~6分間程度です。
ただし生放送のニュース番組ですから大きな事件や事故があった場合は放送が延期、中止される場合もあります。

全国でのがんを巡る問題は報道される機会がそれなりにありますが、残念ながら地域の課題はなかなか取り上げられません。
そうした中で、真正面から取材し放送してくれる企画ですので、是非多くの方にご覧いただきたいと思います。

もうひとつ会員のみなさんにお知らせです。
すいぎゅうさんが、障害年金についての情報提供を掲示板に書きこんでくださっています。
どなたにも関係のある話です。
ぜひお読みいただき、ご意見の書き込みもお願いいたします!

 

鹿児島にて

2010年9月27日 9:49 PM

鹿児島へ行ってきました。
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ホテルの部屋からは桜島が一望!
ここで「緩和医療薬学会」が開催されました。
私は「患者とともにある緩和医療と薬剤師」をテーマにしたシンポジウムで発言をさせていただきました。

私が治療を受けた10年前には、薬剤師と接する機会は全くありませんでした。
しかし、最近では入院中に病室を訪れた薬剤師が、抗がん剤や医療用麻薬などについて詳しい説明をしてくれるケースが増えてきています。
そうした動きを踏まえての、学会であり、またシンポジウムでした。

私からは、患者・家族へ「何を伝えるのか?」「どう伝えるのか?」という趣旨の発言をしました。
薬や治療に関する正しい情報を伝えるのが薬剤師の役割ですが、大事なのは「どう伝えるか?」

正しい対応が、時として患者・家族から希望を奪ったり傷つけたりする可能性もあることを紹介し、寄り添うことの大切さをお伝えしました。

こういうふうに、患者・家族の声を聞いてくださる機会がもっと増えることを願っています。

さて、学会が開かれていた25日から26日にかけて、鹿児島では「いのちのリレー」が行われていましたので、ちょっとだけ参加させていただきました。
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父親をがんで亡くし自分も25歳で大腸がんになった女性が、いのちや仲間への思いを語る場面では、私自身のことと重なり胸がいっぱいになりました。

とても広い会場で1周歩くだけでもかなりの距離になりますが、たくさんのチームが歩き続ける姿は、やはり何とも言えない気分になります。

さぁ、愛媛のリレーまであと2週間足らず。
また明日から準備に頑張ります!

 

いのちの落語

2010年9月24日 11:14 PM

きょう(9月24日)付け愛媛新聞の『この人』欄で、樋口強さんが紹介されていました。

樋口さんは、働き盛りの時に肺がんが見つかり厳しい治療を受けた経験を持ちます。
去年末のNHKスペシャル「働き盛りのがん」にも出演していました。

早期退職した後は、学生時代から続けていた落語を使って、「いのちの落語」と題し全国各地での公演活動を続けています。
詳しくはHP http://www.matsuke.com/

4年前、四国がんセンターにお招きし講演をしていただいたことがあります。
ご自身の闘病生活をネタにした「病院日記」という落語に、観客である患者・家族のみなさんは大いに笑ってくださいました。

落語が終わって高座を降りようとした時、足が立たなくなっていました。
治療後数年経っていましたが、後遺症で足は常にしびれていてじっと座っていると立てなくなるそうです。
そんな後遺症を抱えつつも、生き生きと落語を演じる樋口さんの姿は勇気と希望を与えてくれたのでした。

あれから4年。
今年12月4日に、再び樋口さんを松山にお迎えします。
日本クリニカルパス学会の市民公開講座にご出演いただきます。
詳しくは http://www.convention-w.jp/jscp-11/kouza.html

ご参加をお待ちしております。

 

よしちゃん

2010年9月23日 8:34 PM

まるでスイッチを切り替えたかのように、突然秋がやってきました。
きょうの松山の最高気温は23℃。
昨夜はクーラーが必要だったのに、今夜は長袖です。
夏の疲れの残る身体が、この変化についていけるのかしら…。

さて。
きょう9月23日はわたしたちの大事な仲間”よしちゃん”の命日です。
去年、神戸三宮の駅で連絡を受け、ホームで号泣したものでした。

その4日前。
退院して家にいたよしちゃんを訪ねました。
直前に急変し、医師や看護師が駆けつけている最中でした。
ちょうど、ご家族が医師たちと話をしている間二人きりになる時間ができました。
もう会話は出来ませんでしたが、背中をさすることができました。

後になって考えれば、よしちゃんがお別れの時間を作ってくれたのかもしれません。

そして、私の誕生日の翌日、旅立っていったのです。
これも勝手な考えを言えば、あえて私の誕生日を避けてくれたのかも…。

しんどい時や、迷う時にはいつもよしちゃんに話しかけています。
「もうちょっと頑張ってよ~」と笑いながら励ましてくれる声が聞こえてくるようです。

 

感謝

2010年9月22日 10:39 PM

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お赤飯と鯛。
何を隠そう、きょう9月22日は私の誕生日です!
めでたく45歳を迎えることができました~。
育ての母がお祝いに用意してくれた献立です。

たくさんの方からお祝いメールをいただきました。
感謝です。

史上最高に忙しい誕生日でした。
腰が痛かったり目がショボショボしたりしながらでも動けることに、感謝です。

何より、生かされていることに、感謝です。

 

 
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