NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

取れない予約

2010年9月2日 11:31 PM

まず、先日の記事でご紹介した「がん患者の経済的負担問題」についての放送日変更のお知らせです。
今朝放送予定でしたが、1週間ずれて9日(木)のNHK『おはよう日本』の中での放送となりました。

さて、きょうは四国がんセンターへ行ったついでに、先延ばしにしていた婦人科の受診を予約しようとしました。
ところが…なんと年内はもう予約が取れない!!
自分の都合で2カ月延ばしてきましたが、予約が取れないとなると急に不安になりました。
どうしよう。
もともとの主治医は、現在別の病院に勤務していますから、そこでとりあえずの検査だけも受けるべきか?

そうだ、こういう時こそ相談支援窓口です!
あした電話して相談してみることにします。

 

がん対策

2010年9月1日 1:29 PM

9月に入りました。
とは思えない酷暑です。

さて、昨日のご報告です。
西条市で4回にわたって開催してきた子宮頚がんに関する講演会の最終日でした。
8月の暑い最中、毎回たくさんの方が足を運んでくださいました。
昨日の東予会場では、小学生くらいのお嬢さんを連れた若いお母さんの姿も見られました。
母娘で、女性のカラダのことを話しあうキッカケになれば嬉しいです。

西条から戻って、夜は愛媛県のがん対策推進委員会でした。

「愛媛県がん対策推進条例」が策定されて初めての会議です。
これまでの医療者、当事者、行政などに加えて県議会議員や経済団体、PTA関係者など総勢26人の委員での会議です。

在宅医療の推進、相談事業の充実、がん対策基金の創設などについて話し合われ、今後はワーキンググループを作って具体的な取り組みをしていくことになりました。

よくある筋書き通りの会議ではなく、意見を出し合い、時には反対意見も闘わせながらの2時間でした。

こうして、少しずつでも確実に愛媛のがん対策は前進しています。

 

がん治療とお金の話

2010年8月31日 11:13 PM

会員専用掲示板にすいぎゅうさんから書き込みがありました。
がん治療費に関してです。
会員の方にはご一読をお勧めします。

実感している方も多いと思いますが、がん治療にはお金がかかります。
特に分子標的薬などの新薬は、ビックリするほどの費用です。
もちろん高額療養費還付の申請をすれば戻ってきますが、それでも上限の金額を毎月払い続けるのは、この不景気な時代に大きな負担です。

こうした問題を取材した企画ニュースが、9月2日(木)NHKの「おはよう日本」で放送される予定です。
詳しい時間帯はわかりませんが、おそらく朝7時台だと思われます。
これもすいぎゅうさんからの情報です。
忙しい時間ですが、ぜひこちらもご覧いただきますように。

 

病院の窓から見えるもの

2010年8月30日 11:14 PM

四国がんセンター駐車場で、目の前を通る車の窓から大きく手を振る女性の姿。
その視線の先には、病棟の廊下から駐車場を見つめる患者さんの姿があったはずです。

もう4年前になります。
私の友人が入院していました。
まだ29歳の彼女には恋人がいて、毎日お見舞いに通って来ていました。
彼は、病棟の窓から見えやすい場所に車を停め、帰る前には窓辺の彼女に向かって大きく手を振るのがお決まりでした。
「いいねぇ」と冷やかすと「へへへ」と笑っていました。

彼の車が見えなくなるまで見送りベッドへ戻る彼女の胸の内は想像もできません。

それから数カ月後、彼女は旅立って行きました。

がんなんて!!

 

愛媛FCの試合会場にて

2010年8月29日 8:52 PM

夏休み最後の日曜日。
愛媛FCのホームゲームが行われました。
その会場で、リレーフォーライフえひめのPRをさせていただきました。

ファイル 554-1.jpg

サッカー観戦に来た若い人たちに、がん患者・家族支援イベントをどうお伝えすればいいか、最初は声を出すのも難しかったのですが実行委員6人で何とか頑張りました。

対戦相手のコンサドーレ札幌応援のために来ていたサポーターの女性。
サッカーのユニフォームを着たサッカー少年たち。
南予地域のPRのため来場していた八幡浜市長。

いろいろな方が、支援のためのリストバンドを購入してくださいました。

きょうのPRの機会が実現するまでにも、多くの人の協力がありました。
特に愛媛FCのスタッフのみなさんには大変お世話になりました。
改めて感謝です。

準備を始めた頃、東の空には虹がかかっていました。
う~ん、きっといいリレーになるに違いない!

 

患者のためのがん対策

2010年8月28日 9:00 PM

厚労省の今年度新規事業として「がん対策評価・分析事業」が行われることになりました。
これは国の「がん対策推進基本計画」に基づく対策が、当初の目的通り”患者を含めた国民の視点に立った”ものになっているかどうか、問題点、改善点などを明らかにしようという取り組みです。

法学、マスコミ、医療の代表の方々と共に私も委員の一人としてこの事業に取り組むことになり、その第1回会議が昨日行われました。
来年3月まで作業、会議が続きます。

地元愛媛では、きょう「がん診療連携協議会」が開催され、がん拠点病院を中心としたさまざまな取り組みについての協議が行われました。

来週火曜には「愛媛県がん対策推進委員会」が開かれます。

現在のがん対策の礎を築いたのは、自らが病気と向き合いその厳しさを訴え続けた多くの先輩患者のみなさんでした。
寒風の中街頭に立ち、まさに命を削りながら、患者・家族の視点に立った対策の充実を訴え続けたあの姿を決して忘れてはならないと、思いを新たにしています。

 

映画「ご縁玉」

2010年8月26日 11:17 PM

午前中に、リレーフォーライフのPRのためある企業の朝礼でお話をさせていただきました。
仕事前の貴重な時間に、大変熱心に耳を傾けてくださいました。
感謝。

夜は映画「ご縁玉」上映イベントに参加しました。

「ご縁玉」の主人公は山田泉さんという女性です。
養護学校の教諭をしていた山田さんは、乳がんと向き合いながら、子どもたちに命の授業を続けました。

その山田さんが、家族とともに最後の旅行先に選んだパリで一人のチェリストに出会います。
「ご縁がありますように」と手渡した五円玉を手に、そのチェリストは日本へやってきます。

山田さんの住む大分での、山田さんとチェリストとさまざまな人たちとのご縁を描いたドキュメンタリー映画です。

きょうのイベントでは、映画の上映に加えて、映画にも登場したチェリストの演奏、監督も加わってのトークショーと盛りだくさんの内容でした。

すべてのプログラムが終わって会場を出る人たちの顔にはやさしい笑顔が溢れていました。

旅立ってなお多くの人に「命」「生きること」その素晴らしさを伝え続けてくださっている山田さんに感謝です。

山田泉さんと映画についての詳しい情報はhttp://yamachan.biz/

 

8月29日はニンジニアスタジアムへ!

2010年8月25日 10:47 PM

夜になって虫の音が聞こえました。
なんとなく風が涼しいような…気がしないでもないような…。
でも、今夜もエアコンは欠かせません。

さて、8月29日(日)午後7時からニンジニアスタジアムで愛媛FCvsコンサドーレ札幌の試合が行われます。
この会場で、リレーフォーライフのPRをさせていただくことになりました!
愛媛FCのHPにも掲載されています。http://www.ehimefc.com/p/index.html

テントを一つお借りして来場したサポーターのみなさんにイベントをご紹介します。

今夜はその飾りつけの準備作業をしてきました。
去年の高知でのリレーで使った「チームおれんじ」の横断幕も登場する予定です。

サッカー観戦に来た方が、リレーの事を知ってくださってがんのこと、いのちのことについて考えるキッカケになれば嬉しいな。

 

家族の思い

2010年8月23日 8:34 PM

きょうは岐阜の方から電話がありました。
3月に新聞で読んだ「家族必携」のことでのお問い合わせでした。

現在、在宅でご家族を看ているとのこと。
どうすれば精神的な支えがもっと出来るだろうかと悩み、半年近くも前の新聞記事を頼りにお電話をくださいました。

何か一つでも、私たちの思いが届けばいいと願っています。

 

細胞検査士

2010年8月22日 7:55 PM

広島市で開かれていた「細胞検査士教育セミナー」に参加してきました。

Wikipediaによれば…
細胞検査士(さいぼうけんさし、英: cytotechnologist )とは、細胞病理検査(en:cytopathology)を専門業務とする病理検査室の臨床検査技師または衛生検査技師のことである。

細胞病理検査は一般には細胞診と略称されている。癌の早期発見や早期診断を目的に、人体の細胞の一部を採取し形態学的基準に基づき、癌細胞だけでなく癌細胞と紛らわしい異型細胞や前癌病変に相当する異形成細胞の存在を顕微鏡で観察して発見することが主な検査実務である。

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つまり、私たちのカラダの中に潜んでいるがん細胞を見つけてくれるプロフェッショナルです。

がん患者は全員がお世話になっているはずなのに、なかなかその存在が知られていません。
私も不勉強で、2年前に開催された「がん患者大集会」のときに、細胞検査士会のみなさんが各地でボランティアとしてお手伝いをして下さったのを機に初めて知りました。

昨日、きょうと開催された教育セミナーの中で「新しい子宮頚がん検診に向けて」というテーマのワークショップが行われました。
私は受診者の立場から発言させていただきました。

各地から参加している細胞検査士のみなさんの発表は大変興味深いものでした。

例えば、藤田保健衛生大学では子宮頚がん検診受診者への説明は、医師ではなく細胞検査士が行っているそうです。
採取した細胞の写真を示し、異常がある場合には細胞のどこがどう異常を示しているのかを丁寧に説明し、婦人科での精密検査を促すという取り組みです。
ショックを受ける人もいるかもしれませんが、私は自分のことを振り返ってみて、自分のがん細胞、つまり敵をしっかり見ておきたかったと、この取り組みを羨ましく思いました。

他には、島根で実践している細胞診とHPV検査を併用し、早期発見と若年受診の増加、精度向上に役立っている取り組みなどが紹介されました。

子宮頚がんをめぐっては、ワクチンのニュースが目立ちます。
しかし、予防するには検診とワクチンの両方が必要なのです。
検診について、どこまで知られているか?
検診時に細胞採取する道具が施設によって違うことすら、一般にはあまり知られていません。
その採取方法、処理の仕方によって精度が違ってくることも知られていません。

ワクチンを契機に子宮頚がんへの関心が高まりつつある今こそ、検診に関する正しい情報提供が望まれ、私たちも目を引くニュースに振り回されることなく冷静に情報を見極めていかなければなりません。

細胞検査士のみなさんと、私たち患者・家族、一般の方々を交えた取り組みの可能性を感じた2日間でした。

 

 
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