NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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痛み

2009年3月12日 8:13 PM

私はいわゆる”頭痛持ち”です。以前は前兆をうまく捉えられなかったため、激しい痛みで起きていることも出来ず嘔吐を伴うようなこともたびたびでした。
長い付き合いになり、薬を飲むタイミングを計れるようになりましたが、それでも失敗して頭を抱えて横になるしかない時もあります。
そんな時に思うのは「1分でも早く痛みが治まってほしい!ということだけです。

がんという病気は、身体の痛みを引き起こすことがあります。
最近では、がんそのものの治療と共に痛みのコントロールも研究が進んできました。さまざまな薬が開発され、その使用方法も多くのバリエーションがあります。疼痛コントロールがうまくいけば、がん患者の痛みの8割から9割は緩和できるという数字もあります。
しかし現実はどうでしょうか?
きょうも、ある患者さんが痛みのために受診したところ「4日くらい経てば効く薬」を処方されたと聞きました。効くまでの数日は我慢しろということでしょうか?
痛みを抱えながら数時間かけて病院へ行き、また数時間かけて家へ戻っていったであろう患者さんの姿を想像すると、たまらない気持です。

健康な医師が、がん患者の痛みを共感することはできません。想像力に頼るしかありません。
4日間も痛みを我慢できるものかどうか?
それを想像してみるのは、そんなに難しいことではないと思うのですが…。

 

 
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