がん登録をどう活用するか?
2013年5月26日 9:02 PM
きょうは徳島でがん登録に関する勉強会に参加してきました。
これは、徳島のNPO法人 AWAがん対策募金が開催したもので
徳島、大阪、愛媛から医療関係者、行政担当者、そして患者関係者など50人ほどが参加しました。
がん登録とは、どのくらいの人がどういうがんに罹患しているかなどについての集計のことです。
詳しくは http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics05.html
登録によって得られた情報は、医療の質の向上やがん対策などに役立てられます。
きょうの勉強会は、そうした情報を患者・家族を含む国民も活用できる方法を探るため開かれました。
この取り組みの先進地の一つ、大阪では患者団体が情報を提供するwebサイトを開設しています。
大阪がんええナビ http://www.osaka-anavi.jp/
この中の、「がん診療スピード検索」を見ると、部位ごとの医療機関別の治療法一覧などを見ることができます。
勉強会に参加していた徳島の患者団体「がんフレンド」でも情報を活用、公開しています。
http://www.geocities.jp/rfl_awa/gf/
この中の、院内がん登録比較 という部分を見ると
同じ部位、同じ病期でも、医療機関によって治療法に特徴があることがわかります。
以前にこのブログでも紹介したように、
現在「がん登録」の法制化がすすめられています。
公表されている現段階での法案骨子(案)では、国民への情報提供についても言及されています。
がん登録で得られた情報を、どう公開していくのか?
患者・家族に役に立つ情報はどういうものか?
医療者任せにせず、わたしたちも考え発言していくことが重要です。