リレーフォーライフ
2009年4月26日 11:00 PM
『リレーフォーライフ』は、以前にもこのブログでご紹介した通り、がん患者や家族、支援者がチームを作って24時間歩き続け、がん患者への理解と活動支援のための募金を呼びかけるイベントです。
今回の講習会は、発祥の地アメリカから講師を招き開催されたもので北は室蘭から南は沖縄まで全国各地から50人ほどが集まりました。
講習会の中で、印象的な詩が披露されましたので今夜はそれを紹介します。
上手に撮れなかったのでわかりにくいかもしれませんが、小さなテーブルとイスが用意されました。
バラの花、一切れのレモン、塩とグラス、キャンドルが乗っています。
『THE EMPTY TABLE』
ご覧ください。
この小さなテーブルは、尊厳と名誉の象徴です。
これは、ここに来ることができなかった愛する人の席です。
がんを宣告された人たち、ルミナリエのともしびを捧げた大切な人たちの席です。
誰も座っていない椅子があります。
がんと闘った多くの人が去ってゆきました。
でも失ったことを嘆くのではなく、彼らの生涯を讃えましょう。
きょう、愛する人や家族と共にここに来ることができなかった人々のことを共に想い、讃え、彼らとの闘いと思い出を刻みましょう。
小さなテーブル。
それは、時にたった一人で病と闘う患者のはかなさの象徴。
白いテーブルクロス。
それは、命を懸けた闘いを支える医師、看護師、研究者たちの象徴。
花瓶の一輪のバラの花。
それは、家族や友人の揺るぎない愛情と、病と闘う強い意志の象徴。
花瓶のピンクのリボン。
それは、乳がんに限らず、
がんの治療開発を支えている多くの人々の襟に飾られきたリボンの象徴。
皿の上の一切れのレモン。
それは、この重大な病との苦い闘いの象徴。
皿の上にちりばめられた塩。
それは、数えきれない患者の苦しみの涙と
愛する人を失った家族や友人の流した涙の象徴。
伏せられたグラス。
それは、きょうこの日を共に祝うことができなかった人々への追悼。
でも、このキャンドルは私たちの心にともる希望の光。
サバイバーがくれる希望の光。
リレーで集められた基金と、医療に携わる人々の努力によってもたらされるがん根絶への希望の光。
1つの命が世界を変える。
そしてそれはあなたから始まる。