「あなたの痛みはわからない、でも」
2019年4月29日 11:08 AM
大型連休に入りました。
わたしは断捨離中。
がんばり過ぎて、少し腰を痛めてしまい
きょうはおとなしくしています。。。
その断捨離で、いろいろ溜め込んだものを整理していますが
これだけは残しておく大事なものの一つが
入院中にいただいた手紙などです。
その中の1枚。
『わたしには、あなたの痛みは理解できない。
でも、あなたが、
他人には理解してもらえないような痛みを抱えていることだけは
理解できる』
ベッドで号泣したのを覚えています。
「お気の毒に」でも「かわいそうに」でも
「がんばって」でもなく
わたしの痛みに真摯に思いを寄せてくれる人の”存在”が
本当に心に沁みて嬉しかったのです。
日々の活動の中で、いろいろな方のお話を聞くたびに
「この方は、わたしには理解できない痛みを抱えているんだ」と
自分に言い聞かせています。
「ゆっくり、がんばる」
2019年4月24日 9:27 PM
きょうは、市立宇和島病院の『さくらサロン』でした。
南予地方のあたたかな人柄そのもののような
おだやかなサロンです。
サロンの中で話されたことは口外しないのが約束なので
詳細は書きませんが
一つだけ、心に残った言葉。
「ゆっくり、がんばりましょうよ」
仲間からの一言に、みんなが頷き合いました。
市立宇和島病院のさくらサロンは
毎月第4水曜日 13:30~15:30
病院北棟1階 多目的栄養相談室
申し込みは不要で、参加は無料です。
ピアサポーターがお待ちしています。
連休への備え
2019年4月19日 9:05 PM
ソメイヨシノの次は、松山市内中心部の八重桜の季節です。
名前のとおり、八重の花びらが丸く咲く姿は愛らしく
通りを歩く人も上を見上げています。
いよいよ来週末から大型連休。
テレビや新聞でも報道されていますが、さまざまな備えが必要です。
医療機関の診療体制も病院によって異なります。
治療中の方は、ご自分の通院している施設がどういう体制かを
事前にしっかり確認しておくことが必要ですね。
愛媛県内のがん診療連携拠点病院では
10連休のところもあれば
数日は診察するところもあります。
中には「休日加算」で、いつもより料金が上乗せになるところもあるようです。
救急の場合の対応などについては
厚生労働省から情報が出されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04364.html
なお、町なかサロンの対応は次のとおりです。
4月27日(土)~29日(月) お休み
4月30日(火)~5月2日(木) 11:00~15:00
5月3日(金)~6日(月) お休み
不安や気持ちが落ち込む、誰かと話をしたいときには
遠慮なくお越しください。
お待ちしております。
情報は命綱
2019年4月17日 9:57 AM
患者・家族を含む国民に
どうやって情報を届けるかというテーマでの研究事業に
一昨年から関わらせていただいています。
今年度第1回の班会議が昨日開催されました。
「患者にとって情報は命綱」
10年前、1人の患者のこの発言がキッカケとなり
国立がん研究センター がん対策情報センターが開設され
がん情報サービスのサイトの運用が始まりました。
https://ganjoho.jp/public/index.
科学的根拠のある情報を伝えること。
医学的知識がなくても理解できる表現であること。
常に最新の情報であること。
これらは、わたしたち患者・家族にとって
欠くことのできない重要なポイントです。
しかし、日々進歩するがん情報について
このポイントを守りながら、継続して発信し続けることは
実は容易なことではありません。
「情報は命綱」
この言葉の重さを忘れずに、患者・家族にとって何が大切なのかを
訴えていきたいと思います。
医療の道を志す人へ
2019年4月12日 9:22 PM
新緑の季節がやってきました。
あちこちで、きらきらと輝くような緑色を見かけます。
人間の世界も、新しいことが始まる季節。
毎年4月に、愛媛県立医療技術大学の臨床検査学科で
4年生になった学生の講義を1コマ担当させていただいています。
今年は、9日に担当してきました。
臨床検査技師の中には
直接患者と接する仕事に就く人もあり
患者・家族の声を聴いて学んでほしいという要望を受けて
担当するようになりました。
グループワークでは、
検査室で自分が担当する患者とのやり取りについて
「何を、どう伝えるのか?」を考えてもらいます。
検査の必要性や、今後の見通しなどについて説明することに一生懸命になり
患者の不安や、しんどさが置き去りにならないように。
伝えたことが、心のどこかに引っかかって
いつか、臨床の現場で思い返してくれることを願っています。
4月9日に思うこと
2019年4月9日 10:24 PM
桜の木の下を通る時、舞い散る花びらに囲まれました。
まさに、桜吹雪。
長く楽しめた今年の桜も、いよいよ見納めのようです。
さて、きょう4月9日に思うこと。
4月9日は数字の語呂合わせで「子宮の日」だそうです。
子宮頸がんに関する啓発活動なども行われたようです。
若い女性に多い病気でありながら、なかなか関心を持ってもらえない。
何とかしてキッカケを作って情報を伝えたい、検診を受けてほしい。
この考え方には、子宮頸がん患者として賛同します。
でも、違和感が拭えない。
病気のために失った子宮。
それは臓器を一つ失くすだけではなく、子どもを持つ機能を失うということ。
治療終了から長い年月が経っても、重荷としてわたしの中に居座り続けています。
それを語呂合わせで用いられることの違和感。
まして4と9は、良い意味合いとして受け取れない人も多い数字です。
繰り返しますが、がんの早期発見に関する啓発は大事です。
しかし、その啓発する社会には、
先に病気を経験して痛みを抱えた当事者がいることを忘れてはならないと思うのです。
第132回例会 開催
2019年4月7日 9:11 PM
きょうは、おれんじの会第132回例会でした。
がん専門病院からのメッセージと題して
四国がんセンターの取り組みについて学びました。
講師は、寺本典弘先生と橋根勝義先生。
寺本先生からは、2つの情報提供についてお話いただきました。
●がんサポートサイトえひめ
…愛媛県のがん情報提供を目的に作成されたサイトです。
がん登録のデータを中心に
科学的根拠のある情報を提供しています。
●書籍「がん専門病院からのメッセージ」
http://www.shikoku-cc.go.jp/hospital/guide/post-88.html
…四国がんセンターが作成した書籍です。
診断や治療の難しいがんへの対応や、最新の研究
患者・家族への支援などについて紹介されています。
橋根勝義先生からは、ゲノム医療や家族性腫瘍、臨床研究など
具体的な取り組みをご紹介いただきました。
次回例会は、5月12日(日)13:30~
町なかサロンで交流会を開催予定です。
がん専門病院からのメッセージ
2019年4月3日 5:46 PM
4月3日、ひと月遅れの雛祭り。
おだやかな晴れの一日でした。
さて、次の日曜 7日は、おれんじの会第132回例会です。
『がん専門病院からのメッセージ』というテーマでの講演会です。
四国で唯一のがん専門病院である四国がんセンターは
国から「愛媛県がん診療連携拠点病院」に指定され
愛媛県内のがん診療の質の向上を進める務めを担っています。
診断や治療が難しいがんへの対応や
臨床研究の実施、家族性腫瘍の診断とサポートなど医療に加え
患者・家族への支援などに取り組んでいます。
知っているようで知らない「がん専門病院」の取り組みについて
一緒に学びます。
4月7日(日)13:30~15:00
愛媛県総合保健協会 9階会議室です。
一般の方は参加費として500円が必要です。
事前申し込みの必要はありませんので、お気軽にご参加ください!