四国がんセンター研修
2009年6月30日 9:01 PM
松山では久しぶりのまとまった雨が降りました。
降り始めからの雨量が50ミリを超えたのは、去年9月以来だそうです。
ダムも地下水もかなり回復したのではないでしょうか?
さて、先週金曜からきょうまで3日間にわたり、四国がんセンターで職員を対象にした接遇研修が行われました。
今年の研修は、私たち「おれんじの会」が担当させていただきました。
実は、会員の中には人材教育・人材派遣の仕事を20年以上に亘って務めてきた人がいるのです。
キャリアコンサルタントなど、
数々の国家資格・公的資格を持つそのキャリアに加え、
患者・家族としての目線をお伝えできるという
特性を備えた「おれんじの会」
3日間で500人を超える職員、業者のみなさまに対して研修をさせていただきました。
研修は午後の2時間。
この2時間を捻出するのは、どの職種でも簡単なことではないと思います。
しかし、外来、病棟、検査、薬剤、受付、食堂、コンビニなどあらゆる部署から参加していただき、熱心に聞いてくださいました。
これからの日々の業務によい影響が出ることを願っています。
がんばっていきまっしょい!
2009年6月28日 8:52 PM
きょうは一歩も家から出ませんでした。
最近の忙しさでイライラしがちになっていることを自覚しているので、きょうこそ休息の日に!
でも、メールのチェックくらいはしておこうとPCを開くと…
全国の仲間からさまざまな情報が届いています。
「来年度がん対策予算の件」
「政権交代でどうなる?補正予算の件」
「各地での議連、条例の件」…
みんな頑張ってるんだなぁ。
それぞれに身体や心のしんどさを抱え、仕事や治療との両立をはかりながら頑張ってる。
休息よりも効果のあるエネルギー補給は仲間の存在です。
さぁ、あしたからまたがんばっていきまっしょい!
検診へ!
2009年6月26日 9:23 PM
マイケル・ジャクソン死亡のニュースが大きく報じられています。
特にファンだったわけではありませんが、常にマイケルの曲が共にあった世代としては喪失感があります。
ジョン・レノンが射殺されたときの衝撃を思い出すニュースでした。
さて、きょうはがん検診を呼びかけるセミナーに参加しました。
250人もの方が参加していました。
私も経験者として話をさせていただき、その中でビデオメッセージをご披露しました。
おれんじの会会員が出演し、検診の重要性やいのちの大切さを訴えるビデオです。
『私たちのような思いをさせたくない』このメッセージが伝わることを願っています。
若年性乳がん
2009年6月25日 8:43 PM
いま読売新聞に『約束~若年性乳がんを生きて~』という記事が連載されています。
記事を書いているのは、乳がんを経験した記者。
入社直前の23歳のときにがんが見つかり治療を受けました。
その闘病の中で、同じように若くして乳がんと向き合う患者、大原まゆさんと出会い交流が始まります。
2人で語り合った若年性乳がんのこと、いのちのこと。様々な思いを綴った記事です。
大原まゆさんは、昨年10月に愛媛で講演をしてくださいました。
自身の経験を描いた映画「Mayuーココロの星」の上映に合わせての来松でした。
あまり体調がすぐれずゆっくりしか歩けない状態でしたが、講演でのメッセージは説得力にあふれたものでした。
印象的だったのは、移動用の歩きやすい靴から、講演本番にはヒールの高いピンクの靴に履き替えていた姿です。
オシャレに敏感な26歳の女性としての姿がそこにありました。
残念ながら、大原さんは今年5月に天国へ旅立ちました。
その知らせに、松山での講演を聞いた患者さんたちには動揺が広がりました。
でも、ある患者さんがこんなメールをくれました。
「立派に生き切ったんよね。私も見習います!」と。
読売新聞の記事では、大原さんが何を考え、どう生き切ったのかの一端を知ることができます。
四国がんセンター公開セミナー
2009年6月24日 9:45 PM
四国がんセンターで、あす公開セミナーが行われます。
テーマは『がん対策』
4月から院長に就任した新海哲先生が講師です。
6月25日(木)午後1時30分~午後3時
四国がんセンター3階 研修室
どなたでも参加できます。
こうした公開セミナーは定期的に行われていて、四国がんセンターのHPで今後の予定を見ることができます。
心が丈夫になる
2009年6月23日 8:37 PM
きょうは夕方から雨が降り続いています。
部屋の中にまでしっかり雨音が聞こえてくるほどです。
乾いていた田畑やダムはもちろんですが、水不足を心配してちょっと緊張していた気持ちまで潤おしてくれるようです。
昨夜うれしい知らせがありました。
以前相談を受けた乳がんの患者さんのご家族からでした。
治療が一段落して、いい方向へ向かっているとのことでした。
当初は治療の副作用が思いのほか厳しくご本人もご家族も戸惑いが大きかったので私も心配していましたが、大きなヤマを越えたと聞いて安心しました。
そして、一番嬉しかったのは、周囲の方に語ったというご本人の言葉でした。
「私、がんになって以前より心が丈夫になりました」
きょうご相談を受けたある患者さんは、まだ告知から日が浅く大きく心が揺らいでいる最中でした。
揺らいで当然、迷って悩んで当然です。
でも、その揺らぎや迷いや悩みを通り抜ければ、いつか「心が丈夫に」なったと感じられる日が来ると思います。
傍にいてくれるご家族やお友達と一緒に、どうか乗り越えて行ってくださるように心から祈っています。
検診一緒に行こや~
2009年6月22日 8:20 PM
松山では夕方から断続的に強い雨が降っています。
少しでも水不足解消につながるでしょうか?
大洲地区の食生活改善推進員の方々の研修会にお邪魔して、がん対策推進員についてのお話をさせていただくためです。
まず初めに、八幡浜保健所の保健師の方が、がんとその早期発見について、また対策推進員の役割についてとてもわかりやすくお話をなさいました。
印象的だったのは、地元の言葉です。
「検診に一緒に行こや~」と誘い合いましょう、と。
本当にその通りです。
エライ先生に難しい言葉で説得されるより、近所の仲の良い人から誘われるほうがずっと効果的ですね。
出席者は70人ほどでしょうか。大変熱心に聞いてくださいました。
今夜、食事を取りながらご家族と一緒に、がんの話、検診の大切さについて話し合ってくださっていることを願います。
メインは採れたての枝豆。
他にも使っている野菜…トマト・なす・ピーマンはすべて育ての父の畑から届いたものばかり。
おいしく頂きました。
さぁ、これで明日も頑張るぞ~。
がん支え合いの日
2009年6月21日 8:16 PM
きょう6月21日は「がん支え合いの日」です。
特定非営利活動法人キャンサーリボンズが、日本記念日協会に登録申請し、制定したのだそうです。
6月21日は北半球では夏至にあたり、季節の節目。
がんも人生の節目であるととらえ、世界中でがんについて考える日にしてほしいという願いが込められているとのこと。
この活動に賛同する、聖路加国際病院ブレストセンターなど全国各地の医療機関では、昨日、きょう様々なイベントを開催しています。
多くの方々にがんについて考えてほしいというのは、私たちの願いでもあります。
実は、おれんじの会からの郵便物の差出人に「がん」の文字が入っていては困るという方があります。
家族に言ってないから、近所に誤配されると困るから、など周囲からの偏見を恐れてです。
まだまだそんな時代なのです。
がんについて正しい知識を持ち、患者・家族がコソコソせずに治療と日常生活を送れるように、みんなで支え合う社会を心から願っています。
宇和島での一日
2009年6月20日 10:09 PM
早起きして宇和島へ行ってきました。
駅では風鈴が揺れていました。
市立宇和島病院が開催した市民公開講座でお話をするためです。
メインの講師は、工藤進英先生。
内視鏡でごく早期の大腸がんを見つけるスペシャリストです。
NHKの「プロフェッショナル」でも紹介された先生です。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/081216/index.html
これまでとは違うタイプの早期がんの発見法などについて、まさに世界レベルの研究についての講演でした。
工藤先生の後で、私も経験者としてのお話を1時間ほどさせていただきました。
参加者の中から、宇和島でも大腸がん患者の集まりを作りたいという声が上がりました。何かカタチになってくれることを望みますし、出来ることはお手伝いしたいと思います。
講演の後で、宇和島に住むおれんじの会会員の方たちと一緒に昼食に出掛けました。
私は郷土料理の「さつま」を頂きました。
ご一緒してくれた会員のKさんが、お土産に手作りのコロッケを持たせてくれました。
きっと朝早く起きて用意してくださったんだと思うと、感謝の思いひとしおです。
暖かい気持ちを持って帰路に着きました。
六位一体の取り組みを求めて
2009年6月19日 9:00 PM
愛媛県議会に発足した「がん対策推進議員連盟」
この議連が主催して『がん対策推進にかかる懇話会』が昨日開かれました。
さまざまな立場の人が参加し、がん対策について話し合おうというもので、議連の役員をつとめる8人の県議会議員のみなさんをはじめ、医療者、行政担当者、経済団体、患者・家族が一同に会しました。取材に来ていたマスコミも含めると6つの立場が集まったことになります。このような会は、愛媛では初めて持たれました。
はじめに、日本医療政策機構の埴岡健一さんが『がん対策の現況と課題~愛媛のがん対策には愛がある?~』と題して基調講演を行い、その後意見交換が行われました。
がんに関する条例の制定や、がん対策に役立てる基金の設立などの案が出されました。
具体的な検討はこれからですが、でも一番大変な最初の一歩は踏み出せました。
これからも患者・家族の立場から知恵を出し、声を出して一緒に取り組んでいこうと思います。
参加した21人全員が、愛媛のがん医療を良くしたいという思いでは間違いなく一致しています。ただ、それぞれの立場で、どこに重点を置くのか、どういう取り組みをするのかについては当然違いがあります。
その違いを認識し、それぞれの立場の得意分野を生かし合っていけるようになれば愛媛のがん対策はぐっと前進するのではないかと思います。