八幡浜での初サロン
2016年2月28日 9:21 PM
最高気温が16℃を超え、春を感じる一日でした。
きょうは、愛媛県の南部 八幡浜市で初めての「出張サロン」を開催しました。
八幡浜医師会のご協力と、地元の医療関係者の方がボランティアでお手伝いくださり
実現に漕ぎ着けました。
大切な人を見送った方のためのサロンを開催。
7人の方が参加してくださいました。
町なかサロンでも、ご遺族のためのサロンを定期的に開催しています。
涙が溢れて止まらない方。
他の人の話をじっと聞いている方。
自分なりに気持ちを整えて、やっと笑えるようになった方。
参加した方の数だけ、喪失感や後悔、悲しみがあります。
涙が溢れる方の背中に、隣に座った方がそっと手を置いたり
一緒に涙を流したり、時には笑ったり。
同じ経験をした仲間として
自分だけじゃないと思える場所を、これからも各地で作っていきたいと願っています。
大切な人を見送ったとき
2016年2月18日 7:00 AM
ほぼ1週間、出張に出ていました。
移動の大変さを心配していただきますが
飛行機も新幹線も、ホテル生活も全く苦にならず
旅先での仲間との情報交換や学び、新しい事との出会いは
地元での次の仕事への大きな活力になります。
さて、きょう、町なかサロンでは
「大切な人を見送った方のためのサロン」が開かれます。
おれんじの会が活動を始めた時から大事にしてきた取り組みです。
これまで、おれんじの会の例会や
町なかサロンでの特別企画として継続してきましたが
今月末に、南予地方で初めて開催することになりました。
2月28日(日)午後1時~ 八幡浜市保健センターが会場です。
詳しくはトップページのチラシをご覧ください。
なかなか周囲に話せない悲しみや喪失感など
同じ経験をした人同士だからこそ、わかりあえることもあります。
わたしも、亡き父が最後の入院をしたこの時期は
いまでも、ふと寂しさを感じることがあります。
きょうは、一人の遺族として参加する予定です。
より良い病院サロンを目指して
2016年2月10日 10:55 PM
きょうは、病院でサロンの運営を担当している方々と
わたしたちピアサポーターとの意見交換会でした。
昨年から開催しています。
日頃、サロン開催の前後に事務連絡などで顔をあわせることはあっても
じっくり話をする機会はあまりありません。
そこで、お互いの思いを少しでも理解し合う機会になればと
開催しています。
ピアサポーターから、自分自身の経験と
サロンの意義などについて話をさせていただきました。
病院のサロン担当者からは
「企画の段階から、ピアサポーターから意見を聞かせてほしい」
「周知方法でアイディアは?」などの声を聞かせていただきました。
手探りで病院サロンに関わるようになって、7年が過ぎました。
少しずつ病院との信頼関係を築いてきました。
これからも、医療者とピアサポーター、両方の手で
より良いサロンを育てていけるように努めていこうと思います。
しんどい時の食事について
2016年2月7日 9:22 PM
きょうは2月例会、交流会でした。
寒さのせいもあるのか、参加者は少なかったのですが
会員で、がんを経験している医師が参加してくださったので
かかりつけ医の事や、在宅医療の事などを教えていただきながら
おしゃべりすることができました。
よいサロンでした。
さて、町なかサロンでの特別企画。
次の土曜 13日は食事を取り上げます。
「しんどい時、上手く付き合う食事の話」がテーマで
栄養満点のお手軽レシピを
松山赤十字病院の栄養士の方から教えていただく予定です。
実演もあります!
定員は10人程度で、事前申し込みを受け付けています。
興味のある方は、町なかサロンまで電話(089-997-7638)で
お申込みください。
参加は無料です。
治療中、吐き気があって病院の食事はほとんど取れなかったのですが
突然”鯛焼き”が食べたくなったことがありました。
家族があちこち探して買ってきてくれて、6匹(6個?)を
いっぺんに食べたことを覚えています。
日頃、そんなに甘いものを食べる習慣はなかったのですが
なぜか、あんこたっぷりの鯛焼きだけ食べられたのでした。
いまでも、鯛焼きを見かけると、あの病室の風景を思い出します。
笑えない日も。
2016年2月3日 12:30 AM
日に日に梅の数が増えていきます。
そういえば、ほんの少しだけ日差しの力が増してきたようにも感じます。
季節は明るい方へ向かっているのに
少し気の重いことがあり、笑えない日が続いています。
それを知っている仲間が、さりげなく寄り添うメールを送ってくれました。
それで思い出したこと。
もう10年以上前、まだこの活動を始める前のことです。
友人が、がんの治療をすることになりました。
わたしが経験者と知っていたので、何かと頼ってくれました。
治療がつらく、不安を抱えて
つい涙することが多かった彼女に対して、わたしは
「笑った方がいいのよ。作り笑顔でもいいから!」と
繰り返し励ましたのです。
「そうですよね」と言いながら、ぎこちなく作り笑顔を見せてくれていましたが
それが、どんなにしんどいことだったか。
後にピアサポートについて勉強するようになって
自分がしてきたことの間違いにようやく気付きました。
笑顔になれない日もある。
どうしても涙が止まらなかったり
自分や誰かを責めなければいられない気持ちの時も。
そのすべてを受け止め、励まさず、口先の慰めを口にせず
ただ傍にいること。
自分が患者だったときに、それが一番うれしかったことを
すっかり忘れてしまっていたのです。
「わたしは、あなたのそばにいるよ」
メールの絵文字に込められたあたたかさを感じながら
大事なことを、改めて胸に刻みました。
絵本のチカラ
2016年2月1日 10:39 PM
2月に入りました。
出張で数日家を空けて戻ったら、紅梅が咲き始めていました。
でも、まだ当分寒さは続きそうです。
昨日は、町なかサロンで初の「絵本」を使ってのサロンを開催しました。
絵本セラピスト協会認定 絵本セラピストの福井一恵さんをお招きしました。
6冊の絵本を読んでいただき、そこから感じたことなどを語り合います。
同じ絵本でも、参加者の数だけ感じ方があり
自分とは異なる受け止め方を知って、その本の魅力に気付いたり
考えさせられたり・・・。
参加した方は、ご家族への向き合い方や
治療中にかけられた言葉の思い出なども語り合っていました。
絵本は、決して子どもだけのものではなく
大人も、心をやわらかくして自分のことを振り返ることができると
改めて感じたサロンでした。