新年度へ!
2015年3月31日 10:34 PM
年度末です。
早朝6時30分から、松山市倫理法人会モーニングセミナーでお話をさせていただきました。
その後は年度末の事務処理に追われ、銀行、郵便局などを回って
バタバタ駆け込んだ税務署。
敷地の桜に目が留まりました。
せっかくの美しい季節なのに、仕事に追われていてお花見もできず。
税務署で、癒しのひとときでした。
次の日曜は例会です。
今回は、愛媛タクティールケア研究会のご協力を得て
リラクゼーションについて学びます。
季節の変わり目でちょっとお疲れのみなさん、どうぞお気軽にお越しください。
4月5日(日)午後1時30分~
愛媛県総合保健協会 9階会議室 (松山市味酒町)
おれんじの会会員でなくても、がん患者、経験者、ご家族、ご遺族など
どなたでも歓迎します!
茅ヶ崎での患者支援
2015年3月14日 6:22 PM
きょうは神奈川県茅ケ崎市へ行ってきました。
駅ホームでサザンのメロディが流れる街です。
湘南がんサポート委員会のお招きで
「がんを抱えながらいまを生きる」というテーマでお話をさせていただきました。
湘南がんサポート委員会は、医療者が、
治療するだけでなく、患者や家族の心を支えようと立ち上げた集まりです。
代表の引野雅子先生は、在宅医療を専門とする医師です。
まだ30代半ばの引野先生ですが
言葉の端々から、患者さんやご家族へのあたたかいお気持ちが伝わってくるドクターでした。
この湘南がんサポート委員会が中心となって
「湘南がんサロン kokua(コクア)会」という患者・家族サロンが開かれています。
http://shonangansalon.wix.com/kokua
毎月1回、茅ヶ崎駅前の公共施設や、ときにはお寺で開かれるとのこと。
これは、茅ケ崎という土地柄、患者さんが治療を受ける病院が神奈川や東京などさまざまなので
特定の医療機関の中ではなく、誰でも利用しやすい場所にしたのだとうかがいました。
今回の講演のキッカケは、一人の患者さんが作ってくれました。
たまたまわたしの話を聞いてくださって
それがご縁で声掛けをしてくださり、引野先生につながりました。
こうして、全国各地でさまざまな活動をしている方にお会いして
ご縁がつながっていくのは、とてもうれしく感謝なことです。
さぁ、あしたからまた愛媛でがんばろうと思える一日でした。
どう伝えるか?どう聞き取るか?
2015年3月12日 9:42 PM
ここのところ、患者・家族と医療者とのコミュニケーションに関して考える機会が続いています。
7日に開催されたチーム医療を考える研究会
8日に開催された市民公開講座
そして、6月の緩和医療学会に登壇依頼のあったセッション。
どれも「患者はどうやって痛みや思いを伝えるか?」
「医療者はどうやって、患者の痛みや思いを聞き取るか?」がテーマです。
医療者が一方的に治療を施すだけでなく
患者や家族の希望を反映し、
共に考えながら治療法を決定していくことが重要だということが
ようやく表舞台で語られるようになってきました。
そこで問題になるのが
患者、家族はどう伝えればいいのか?
医療者はどう聞き取ればいいのか?ということです。
主治医だけでなく、看護師や薬剤師が病状や治療法について話をすることが
診療報酬上認められるようになったり
つらさや不安についてスクリーニングすることが求められるようになったり
いろいろなシステムが整ってきつつあります。
わたしたち患者、家族にも
自分の治療や生き方の希望を考え、整理し、それを言葉にして伝えることが求められる時代です。
病気になってから「さぁ、自分の生き方は?」と考えるのは難しいです。
なんでもないときから考え、家族と話し合い、
第三者に伝える練習をしておく必要があると思います。
先日松山で開かれた市民公開講座の様子が愛媛CATVで放送されます。
「どう伝えるか?」を考えるヒントが得られるかもしれません。
3月14日(土)午前10時30分~ 放送予定です。
わたしたちに出来ること
2015年3月11日 10:47 PM
3月11日です。
4年前のあの日、自分は何をしていただろうかと振り返る人も多いと思います。
わたしは、大学病院でのサロンの最中でした。
終わって帰るとき、車のラジオで地震を知りました。
後に、被災地でがん患者さんたちがどんな状況だったのかを聞きました。
避難所の体育館の片隅で治療を受けた人。
ウイッグも帽子も流されて、そのままの姿で避難所暮らしをしなければならなかった人。
必要な薬が手に入らなかった人。
どれほど過酷な状況だったか、想像もできません。
病院や薬局が被害を受ければ、カルテなどの治療記録が失われます。
震災の教訓として、そうした記録を遠隔地のサーバーに事前に避難させる取り組みも始まっているそうです。
システムの構築も重要ですが
私たち自身にもできることがあります。
自分の病名、受けている治療、使用している薬剤名
最低限これだけは自分で説明できるようにしておくこと。
患者として、家族として
自分たちに出来ること、すべきこととして考えておきたいものです。
がん治療と食事について
2015年3月3日 8:04 PM
3月3日、桃の節句です。
暦の上ではどんどん春が進むのですが、きょうの松山は冷たい雨でした。
一昨日の話になりますが
例会は「がんの治療と食事」をテーマに勉強会を開催しました。
講師は四国がんセンター管理栄養室長の河内啓子さんです。
河内さんが繰り返し指摘していたのは
「『~なければならない』と考えないこと」でした。
体力を取り戻すために「食べなければならない」
元通りの食生活に「戻さなければならない」
バランスの取れた食生活を「しなければならない」
※※を「摂ってはならない」
・・・・・・自分や家族を縛り付けず「我慢せず、自分のペースで」が一番だそうです。
治療中の食事について悩みがあるときには
病院で「栄養士に相談したい」と言ってみるのも一つの方法です。
ネットや本で情報を探すのも悪くはありませんが
自分の治療法や副作用を伝え、一緒に考えてくれるのは、身近な栄養士だと思います。
さて、おれんじの会 次回勉強会のテーマは
「がん治療へのさまざまな支援」です。
高額療養費制度をはじめ、経済的な支援制度や
病院でのサポートなどについて勉強する予定です。