桜
2018年3月30日 9:48 AM
桜の季節。
雨にも風にもさらされない今年の桜は
本当に見事です。
病気をしてから
桜と紅葉は特別なものになりました。
人の悲しみも喜びも、知らん顔してただ咲いて
時期がくればぱっと散っていく。
また来年も。
きっと。
絵本セラピー
2018年3月27日 10:01 PM
いつの間にか、3月も残りわずかになりました。
年度末で、桜を楽しむ間もなく事務仕事に追われています。
そんな中での、きょうの町なかサロンは
『絵本セラピー』でした。
絵本セラピストの福井一恵さんから4冊の絵本を紹介していただきます。
朗読のあと、参加者がそれぞれ感想を語り合います。
病気への向き合い方や、
思いがけない出来事に遭遇したときの捉え方など
がんという共通項を持つ参加者同士だからこその語り合いとなりました。
その中で、自分の悶々としている部分に気付いたり
改めて、与えられているものに感謝の気持ちをもったり
心が解き放たれたような不思議な時間でした。
町なかサロンでは、このような特別企画を実施しています。
トップページに予定を掲載していますので
関心のある企画があれば、お気軽にご参加ください。
『僕はガンと共に生きるために医者になった』
2018年3月7日 12:55 AM
深夜0時30分。
眼の病気が見つかってからは
あまり遅くまで仕事を続けないようにしているのですが
今夜は、気が付いたらこんな時間。
ある資料を作る仕事をしています。
そのために1冊の本を読み返しました。
愛媛県出身で、大洲市の病院で勤務していた稲月明先生の著書です。
タイトルにもあるとおり
41歳で肺がんが見つかり、翌年に亡くなられました。
病気が見つかってから開設したホームページの内容を中心に
まとめられたものです。
先生の病気が見つかったのは2001年。
ちょうど、わたしも闘病中で
ホームページをむさぼるように読んでいたものでした。
17年が経ち
治療法や、医療をめぐる社会背景などは大きく異なりますが
家族への思い、患者としての不安などは
いまも変わりません。
先生が残してくださったメッセージを
次の時代の医療を担う方々に伝えていければと考えています。
先生、力を貸してください。
若年世代の在宅療養支援
2018年3月2日 9:46 PM
おだやかな晴れの日。
愛媛県庁の建物も、青空に映えています。
きょうは県議会の傍聴へ行ってきました。
一般質問で、自由民主党 川本健太議員から
若年世代がん患者の在宅療養支援について質問がありました。
がんが進行した状態で在宅療養をする場合
40歳を超えれば介護保険が使えます。
しかし、40歳未満だとまったく支援制度がありません。
介護用ベッドなどの福祉用具のレンタルも
介護ヘルパーなどの利用料も、全額自己負担するしかありません。
支援策が抜け落ちた世代のために
兵庫県や横浜市などでは助成制度を設けています。
同じように、愛媛県でも支援策が取れないかということを
川本議員が質してくださいました。
理事者側の回答は
「兵庫や横浜などの実情を把握し、愛媛県がん対策推進委員会の意見も踏まえ
検討する」というものでした。
大切な時間を住み慣れた自宅で、家族の声を聴きながら過ごしたい。
厚生労働省の研究班の調査では
若年世代の6割が、在宅での療養を希望しているといいます。
しかし、大きな経済的負担が発生するとなれば
諦めざるを得ない人は少なくないはずです。
在宅での緩和ケアは
医学の進歩や、医療資源のネットワーク化などが進み充実してきています。
その恩恵に
年代だけを理由に与れないというのは、あまりにも悲しく残念です。
愛媛でも、若年患者さんへの支援が進むよう
県の今後の取組みに注目していきたいと思います。