がん対策のために声をあげよう!
2016年4月25日 5:22 PM
いまから10年前、「がん対策基本法」という法律が成立しました。
それは”救えるいのちを救う”という願いから始まったことでした。
自ら、がんであることを公表し国会で演説を行った
民主党(当時)の山本たかし議員の演説です。
法律成立から10年が経過し、見直しの動きがあります。
国会がん患者と家族の会という議員連盟が改正案を取りまとめ
今国会での可決、成立を目指しています。
それに先立ち、現在、広く国民の意見を取り入れるための
パブリックコメントの募集中です。
http://www.cancer-reg.sakura.ne.jp/revision/index.html
5月6日が締切です。
「法律なんて難しくて、わからない」と言わないでください。
日本人の2人に1人ががんと向き合う時代。
誰にとっても他人事ではない問題への対策の根幹となるのが
この基本法です。
改正案を読み、「あれ、ちょっと気になる」と思う事を意見として書いてください。
”救えるいのちを救う”
医学が進歩したといわれる現在でも、治療法が少なく厳しい状況にある
難治がんや希少がんへの対応は十分でしょうか?
患者は病院の中だけで生きているわけではありません。
社会の中で暮らしていく患者とその家族への支援はどうでしょうか?
10年ぶりに、わたしたちの声を届ける貴重な機会です。
声を上げましょう!
熊本にお住まいの患者、家族のみなさんへの情報
2016年4月18日 4:17 PM
宮城へ出張しているときに、地震の第一報を聞きました。
あれから4日。
被害の大きさに言葉がありません。
熊本は大好きな街。
何とか揺れが収まってくれるようにと祈るばかりです。
さて、全国がん患者団体連合会では
被災地域のがん患者、ご家族のために
治療や療養に関する情報を収集し、HPでお伝えしています。
http://zenganren.jp/?p=670
今後も新たな情報が入り次第、公開していく予定です。
大変な混乱の中、少しでも役に立てばと願っています。
これからの医療を担う人たちへ
2016年4月8日 9:47 PM
4月。
桜にばかり目を奪われていましたが
すでに、あちこちで緑が鮮やかになり始めています。
梅の木には、もう実がなっていました!
毎年この時期には、愛媛県立医療技術大学で
臨床検査学科の学生さんに講義をさせていただいています。
臨床検査技師が患者と直接関わる機会も増えてきている中で
患者や家族の思いを知り、
医療現場で働くことの意味を考えてもらうことを目的としています。
今年で5年目になります。
わたし自身の経験と、愛媛で行った「がん患者満足度調査」の内容を伝え
わたしたちの仲間が、これからの医療者のために残したDVDメッセージを
観てもらいます。
そのうえで、グループに分かれて
患者にどう声かけをするかを考え、発表してもらいます。
患者の不安に、どうすれば寄り添えるのかを
懸命に考え、議論している様子を見ていると頼もしさを感じます。
大学の臨床検査学科で、患者や家族の心理について
当事者を講師に学んでいるところは殆ど無いと聞きます。
患者や家族にとっては、医療機関で接する白衣の人は同じです。
ちょっとした仕草や、一言の声かけが不安を和らげることもあれば
その逆もあるわけです。
きょう、クラスの仲間と議論したことを
医療現場に出ても忘れないでいて欲しいと願っています。