自分らしさを取り戻すために
2016年6月7日 8:30 PM
がんの告知を受けたのは、1999年の6月でした。
梅雨に入っていたはずですが
その日は、真夏のような強い日差しだったことを覚えています。
17年も経って、いまだに6月は苦手です。
手術、抗がん剤治療と足かけ5か月の治療が一段落し
退院した直後のわたしです。
しまなみ海道へドライブに行ったときの1枚。
ウイッグの上に帽子までかぶっています。
ぎこちない笑顔です。
この頃は、抜けてしまった眉毛やまつげをメイクで補い
ウイッグの角度を決めて出かけるのに、ずいぶん時間がかかっていました。
どうしたって、元の自分の顔にはならない。
それは、病気が見つかる前の自分には戻れないことの象徴。
病気そのものとの闘いから
変化を受け入れ
自分らしさを取り戻してていくための静かな闘いの最中でした。
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