NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

薬局の役割は?

2012年10月11日 9:31 PM

わたしは、いわゆる”頭痛持ち”なので、痛み止めは常に持ち歩いています。

きょうも、昼ごろに兆しがあり薬を飲もうとしましたが、無い!
化粧ポーチをひっくり返して探しましたが、無~い!

マズイ。
薬がないとわかったら、痛みが増してくる気がします。
移動途中に、小さな薬局に飛び込みました。

長い頭痛との付き合いで、一番自分に合っている薬がわかっていますので、それを持ってレジへ。

ところが、奥から出てきた薬剤師と思しき女性が
「頭痛薬?その薬がいいの?他にいい薬があるのよ!こっちにしたら?」
わたし:「●●ならいりません」
薬剤師:「●●じゃないよ。あ~あれはダメ。胃を悪くするからダメダメ」

なぜ初対面の客に、馴れ馴れしい言葉遣いで強引に薬を勧めるのでしょうか?
こういう態度が一番キライなわたしは、ムッとしたまま支払いをして逃げるように店を出ました。
イヤな客だと思っただろうなぁ…。
後味悪い。

その1時間前。
叔母に付き添って行った調剤薬局では、過剰なほどの丁寧な言葉遣いで、床に膝をついて説明する様子に違和感を感じました。

薬局の役割とは何か?
薬剤師は、患者にどう接すればいいのか?
そんなことを考えた一日でした。

 

未来の医療を担う人たちへ

2012年10月10日 9:20 PM

外で雨音がしています。
リレーフォーライフを控え、このあたりで雨が降っておいてくれればと、科学的根拠ゼロの安心材料を願っていましたが
その通りになりました。
天気予報では、週末は晴れマーク!
ひとつ楽になりました。

さて、きょうは愛媛大学医学部で講義に参加してきました。
医学部医学科、看護学科、そして松山大学薬学部の合同講義です。

チーム医療を学ぶ合同講義は4回目。
毎回、患者・家族の声を聴いていただいています。
今回は6人が参加させていただきました。

医学部でもっとも大きな教室が、270人の学生で満席。
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講義では、わたしから少し話をした後で、
去年旅立った副理事長 小野さんが遺してくれたメッセージDVDを見てもらいました。

「単にデータを伝えるだけでなく、患者の気持ちや様子を尋ね、患者がどういうふうに生きたいのかを聴いてほしい」
「人間としてお互いに関心を持つことが、コミュニケーションの基本。医療者、特に看護師には、自分の思いも患者側に伝え双方向で語り合えればいい」
そんなメッセージです。

全体講義のあとは、少人数のグループでディスカッション。
医学、看護学、薬学と立場の違う学生が、共に患者を支えていくにはどういうことが求められるかを語り合っていました。

ディスカッションでは、小野さんのメッセージをしっかり受け止めてくれている様子がうかがえて、とてもうれしいことでした。

最後は、自分たちの思いを発表。
ファイル 984-2.jpg

学生たちが医療現場で中心になって仕事をする頃には、チーム医療が当たり前のことになり、患者・家族も含め、立場を超えて意見を交換しあえる環境になっていることを願います。

 

ノーベル賞!

2012年10月8日 8:07 PM

さわやかな一日でした。
リレーフォーライフに備えて、寝袋とダウンジャケットを天日干ししました。
週末は朝の気温がぐっと下がるようですから、リレーに参加を予定している方はくれぐれも寒さ対策をお願いいたします。

さて、夕方になって大きなニュース!
京都大学の山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞が決まりました。
山中教授が作りだしたips細胞は、再生医療や難病の解明、新薬の開発につながるのだそうです。

医学の進歩は、実際に病気の治療につながるだけでなく、希望をもたらします。
自分の治療に間に合うかどうかわからない。
それでも、医学が進歩しているのを目の当たりにすることは、患者、家族にとって大きな希望です。
希望は生きるチカラを生み出します。

これを契機に、国をあげて医学研究を支援する体制が充実することを願っています。

 

なかま

2012年10月7日 11:31 PM

きょうは例会でした。
ちょうど松山の秋祭りと重なったこともあり、いつもより参加者は少なめでした。

最近お顔のみえない方の事が気になります。

そのうちのお一人すいぎゅうさんは、このHPの会員専用掲示板(BBS)に近況を書いてくださっています。

掲示板は、会員のみなさんはIDとパスワードを入力して読むことができます。
例会に出席できない会員同士の交流にも使えますので、ぜひ活用してください。
ID、パスワードがわからない方はお問い合わせください。

 

月日は悲しみを癒すか?

2012年10月6日 10:31 PM

きょうは、高知でリレー・フォー・ライフが行われています。
今年のリレーは、多くの会場が荒天のために中止を余儀なくされたのですが、高知は無事開催されているようです。
最後まで、無事でありますように。
みなさんの、希望につながる24時間になりますように。

おれんじの会は、大切な人を見送った経験者も多く参加してくださっています。

その中のお一人が言っていました。
「よく、時間と共に悲しみは癒えていくなんて言うけど、ちっともそんなことはなくって、
月日と共にますます悲しみは深くなる気がする」

その言葉の重さを、わたしも理解できるようになりました。

もうじき母の命日です。
1年が過ぎました。
街で、母が好きだった色の服を着た同年代の方を見かけると突然涙があふれてきます。

リレー・フォー・ライフは、先に旅立った仲間の事を思うときでもあります。

愛媛会場では、今年初めて、天国の家族にあてたメッセージを読むことにしています。
悲しみはまた深くなり、でも、その悲しみを共有する仲間が共にいることを知る24時間でもあるのです。
ファイル 981-1.jpg

 

いよいよ追い込み

2012年10月3日 10:13 PM

リレー・フォー・ライフの本番まで10日となりました。

昨日は最後の実行委員会。
結局21時過ぎまで続きました。
夕食抜きの会議で、次第に疲労の色が濃くなっていく…。

それでも一言の文句もグチも出ずに話し合えるのは
リレーへの思いをしっかり共有できているからだと確信しています。

ここまでくれば、あとは参加を予定して下さっている方と実行委員がケガなどなく当日を迎えられること。

そして、青空が広がってくれますように!!

 

ピアサポーター養成を考える

2012年10月1日 9:03 PM

台風のせいで東京に足止めになり、一日長い出張になりました。

今回は、ピアサポーター養成のためのプログラムについて考えるシンポジウムに参加してきました。

厚労省から対がん協会が委託を受けて進めている事業で、今年度からわたしも運営委員の1人として関わらせていただいています。

教材の試作版が出来上がったので、それをお披露目し広くご意見をいただくためのシンポジウムでした。

教材そのものへのご意見もさることながら、ピアサポート活動に関して
・医療者や行政との協力体制をどうするか?
・サポーター自身のケアは?
・継続した活動に必要なものは?
・効果の検証をどうするか?
など、多くの意見が出されました。

これらは、愛媛で活動するわたしたちも同じく向き合っている課題です。
特に「効果の検証」については、しっかり取り組んでいかなければならない課題だと感じています。

指摘された課題も含め、ピアサポーターの養成と、その後のより良い活動のために、今後も他の委員のみなさんと一緒に協議していく予定です。

台風の接近で、シンポジウムへの参加を取りやめた方も多かったと聞いています。
シンポジウムの模様は、後日WEBで公開予定ですので、改めてご案内させていただきます。

 

愛媛県のがん対策

2012年9月28日 10:27 PM

国の「がん対策推進基本計画」が6月に閣議決定されました。

これを受けて、全国の都道府県ごとの「計画」の見直しが行われることになっています。

愛媛県でも、がん対策推進委員会で見直し作業が行われています。
この事について、9月26日付け愛媛新聞の社説で取り上げられています。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201209263279.html

わたしも、委員の1人として見直し作業に関わっています。
先日の委員会で示された素案への意見書を書きあげ、提出したところです。

「がんになっても、安心して暮らせる地域社会の実現」のために、愛媛では何が足りなくて、何を強化すべきか。
丁寧に、粘り強く議論を進めていきたいと思っています。

 

たった一人でも

2012年9月26日 10:54 PM

がん患者さんやご家族の交流の場として、「サロン」があちこちで開かれるようになりました。

たくさんの方が参加してくださるサロンもあれば
数人でじっくり語り合うサロンもあります。

たった一人でも、
仲間がいることを実感できて、その日の夜はいつもより少し穏やかな気持ちで眠りにつくことができれば
それこそがサロンの役目だと思っています。

 

無理

2012年9月24日 9:56 PM

バタバタしているわたしを見て
「無理しないでくださいね」と多くの方が言ってくださいます。

わたしも、忙しそうな人を見かけると
「無理しないでくださいね」と声をかけます。

でも、みんな知ってるんですよね。
無理をしないと仕事は片付かない。

病気が見つかる直前のわたしも、無理に無理を重ねていました。
だから病気になったわけではないのですが
「いのちより大事な仕事はない」と悟ったはずでした。

それが、喉元過ぎれば…で、また無理をしている。
仕事が最優先になっている。
ダメだなぁ。

でも、終わらないんだよね。

 

 
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