患者・家族を支える人たちのために
2013年2月20日 11:23 PM
かんだやぶそばが焼けてしまいました。
わたしの蕎麦好きは、ここから始まったようなものでした。
残念でなりませんが、一日も早い再開を楽しみに待ちたいと思います。
さて、きょう午前中は松山看護専門学校での授業の日でした。
今年で3年目になりますが、毎年本当に熱心に聞いてくれます。
わたしの経験、患者満足度調査の結果、わたしたちの仲間が残した最期のメッセージなどを伝えました。
臨床に出て迷うことが起きたとき、患者・家族の言葉を思い出してくれますように。
そして、夜はリレーフォーライフの実行委員会でした。
今年も10月12日~13日で開催することが正式に決まりました。
ただ、開催を前に整理しておかなければならない大きな問題があります。
リレーは何のために行うのか?
誰のためのものか?
参加してくださるみなさん、支援してくださる地域のみなさん、そして汗を流す実行委員。
みなさんの思いが結実するリレーのために、ひとがんばりです。
そして、今夜もこんな時間。
また、日付けが変わる前に寝るという目標は達成されず、です。
ねむ~い。
医療費控除
2013年2月18日 10:16 PM
きょうから確定申告が始まりました。
わたしも、領収書の山と格闘。
なんとか整理がつきました。ふ~。
あとは税理士さんにご相談です。
さて、確定申告では、多額の医療費を支払った人は控除の対象となります。
詳しくは http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1120.htm
こういう手続きが、もっと簡単になればいいのに…と毎年この時期になると思います。
病院サロンのご案内
2013年2月17日 8:45 PM
松山では「椿まつり」が行われています。
旧暦の1月7日から9日にかけて行われ、春を呼ぶおまつりと言われています。
あすは、ずいぶん気温が上がるようです。
この気温差で体調を崩さないよう、気をつけなければ。
さて、今週から来週にかけて開かれる各病院のサロンのご案内です。
*愛媛大学病院 学び合いサロン
20日(水)18:20~ 1時間程度
病院2号館地下1階 泌尿器科カンファレンスルーム
「放射線」について学びます。
*四国がんセンター ひまわりサロン
21日(木)13:30~15:00頃
宿泊施設向日葵
*松山赤十字病院 クロスステーション
25日(月) 14:00~15:30頃
1号館4階会議室
*市立宇和島病院 さくらサロン
27日(水) 13:30~15:30頃
1階 栄養相談室
*済生会今治病院 患者家族サロン
28日(木) 13:00~15:00頃
1階 患者サロンほほえみ
「腫瘍マーカー」についてのミニレクチャーがあります。
どのサロンも、がん患者さんやご家族など支える人であれば自由に参加できます。
詳しくは、それぞれの病院へお問い合わせください。
医療安全支援センター
2013年2月15日 11:15 PM
このブログの中で以前にお知らせしたとおり、「医療安全支援センター全国大会」に参加してきました。
『がん相談のいまを知る』というテーマでお話をさせていただきました。
この全国大会の中で、愛知県医師会が行っている「医療安全支援センター」についての取り組みが紹介されました。
http://www.aichi.med.or.jp/kenmin/kujou/index.html
医師会が主体となって実施しているのは、全国的にも珍しいそうです。
他にも、船橋市や広島市などでの取り組みが紹介されました。
医療に関するさまざまな相談に応じていることが、実際の相談例などで紹介されました。
診療報酬や保険制度など、少し説明をしてもらえれば理解、納得できる事が、医療の現場では十分に説明されず、結果として医師や病院への不信感につながっているケースが少なくないようでした。
納得して医療を受けるために、必要に応じてこういう機関を利用してみるのも一つの方法ではないでしょうか。
愛媛県内での医療安全支援センターについては、
http://www.anzen-shien.jp/cgi-bin/user/center_list.cgi?p=38
こちらをご参照ください。
いのちの授業
2013年2月12日 9:56 PM
愛媛県内にお住まいの方限定の情報です。
すい臓がんと向き合いながら教壇に立ち続けているわたしたちの仲間、中村愼二さんを紹介する番組が放送されます。
2月13日(水)午後6時15分~ あいテレビ『キャッチあい』の中の「ヒューマンあい」のコーナーです。
(ニュース番組ですから、大きな事件や事故が起これば変更になります)
中村さんが、自分の病気との向き合う中で考えることを子どもたちに伝える「いのちの授業」の様子が紹介されます。
仲間のちから
2013年2月11日 8:50 PM
きょうで三連休が終わります。
なかなかカレンダー通りに休むわけにはいかない生活が続いています。
でも、いつもよりは時間に余裕があったので、また少しだけ家の中の片付けが進み、ご機嫌です♪
連休の中日、昨日は、病院のサロンなどで活動するピアサポーターの交流会を開きました。
12月に開催した研修を経て、これから一緒に活動したいと言ってくれた人を加えて26人が登録メンバーとなり、そのうち21人が集まりました。
患者として、家族として、いろいろな痛みを抱えながら病気に向き合った経験がある人たち。
みんな、苦しみの最中には、こんなふうに仲間と活動する日がくるとは誰も思わなかったことと思います。
わたしもそうでした。
自分たちの痛みを振り返りつつ、どうすればより良いサポートができるのか?
仲間とともに考え続けていきます。
家で過ごすということ
2013年2月9日 8:20 PM
気持ちよく晴れた土曜日。
寒さは厳しいですが、光が力強さを増してきたように感じます。
さて、きょうは、がんの治療をしながら家で過ごすということについてです。
病気の進行度にかかわらず、本人と家族が希望すれば住み慣れた自宅で過ごすための仕組みが少しずつ進んでいます。
訪問医療や訪問看護、介護保険などのシステムが作られ、一般家庭でも使える医療器具の開発なども進んできています。
とは言っても、やはり都市部が先行しています。
愛媛でも、松山市とその周辺部では支援の仕組みが充実していますが、それ以外ではまだ十分とはいえない状況です。
そこで、どこに住んでいても、在宅で希望するケアが受けられる環境を整えるために、『在宅緩和ケアモデル事業』が今治地域とと大洲地域で行われています。
入院設備をもつ病院が拠点となり、地域で訪問診療を行っている医師と訪問看護ステーションなどが連携して、患者をケアする仕組みです。
円滑な連携のために、何が必要か?
痛みのケアを上手にするには?
地域の医療資源のネットワークをどう組み立てるか?
2つの地域それぞれの事情に合わせたモデルケースを立ち上げ、実際に患者を受け入れて、具体的な課題を探り解決の方法を検討しています。
この事業を手掛かりに、愛媛のどこに住んでいても、希望すれば住み慣れた家で過ごすことが当たり前にできるようになってほしいと願っています。
相談の解決に向けて
2013年2月7日 8:39 PM
今週は、締め切りに追われる日々でした。
原稿や講演資料など6本の締め切りが、この5日間に次々にやって来ます。
どうなることかと思いましたが…やりました!
本日、すべて書きあげました。
あ~~、この解放感。
今夜のコーヒーは格別においしいです。
さて、もうひとつ嬉しいことがありました。
先月、相談の電話がかかってきました。
とても複雑で困難な相談でした。
とても、わたしだけでは解決できない問題で、ご本人の了解を得て専門家におつなぎしました。
その結果、各方面のご協力で解決に道筋が見えてきたとのご報告です。
よかった。安心しました。
がんという厳しい病気に向き合うときには、いろいろな問題が複雑に絡み合うことが多くあります。
解決のためには、多くの人の役割分担と連携が必要です。
先日、ある学会で「医療安全支援センター」の存在を知りました。
http://www.anzen-shien.jp/index.html
がんに限らず、医療に関するあらゆる相談に対応してくれる機関です。
この医療安全支援センターの全国大会が来週東京で開かれますが、その中で『がん相談のいま』というテーマでお話をさせていただくことになりました。
今後の連携の在り方などについて、わたしも学ばせていただきます。
愛媛県がん対策推進計画
2013年2月6日 10:54 PM
きょうは、愛媛県のがん対策について話し合う会議が開かれました。
わたしも、患者・家族の立場から委員として参加させていただいています。
来年度から5年間の県のがん対策を盛り込む「がん対策推進計画」についての議論が行われました。
医療の充実、緩和ケアの推進、予防と早期発見など、項目は多岐にわたります。
中でも「がん教育」「小児がん対策」「就労を含めた社会的な問題」は、新たに取り組んでいくものです。
「がん教育」については、予防や早期発見に偏らず、いのちの大切さを考える内容にすることが盛り込まれました。
「小児がん対策」については、全国の動きを見極めつつ、愛媛独自の対策として何が必要かを検討。
そして「社会的問題」については、別途部会の中で個別に検討を重ねていくことになりました。
きょうの会議でまとめられたのは、あくまで「計画案」です。
今後、広く県民からの意見を募るパブリックコメントを経て、正式に決定されます。
パブリックコメント募集が始まったら、このブログでもご案内します。
ぜひ、意見をお寄せください。
相談支援窓口の対応
2013年2月5日 10:05 PM
きょう庭の梅の木に、小さな蕾を見つけました。
でも、また寒さが戻ってくるようです。
昨日は山梨で、女性のがんについてお話をさせていただきました。
終了後、母娘で参加していた方から声をかけられました。
子宮頚がんの事が気になっていたとのこと。
少しはお役に立てたかなと思っています。
さて、きょうは相談支援窓口の対応についてです。
県外の方からのご相談に対応するため、ある県のがん診療連携拠点病院の相談支援窓口に電話をしました。
こうした拠点病院の窓口では、がんに関する相談に対応することが定められています。
電話をかけて、セカンドオピニオンの料金について確認しようとしたのですが、電話口の担当者ではわからない、とのこと。
がんの事に対応できるのは看護師2人だけで、いまは手がふさがっていて対応できないと言われました。
早く電話を切りたい雰囲気が伝わってきました。
体もこころもしんどい患者さんや家族であれば、こんな対応をされたら二度と電話しようとは思わないでしょう。
これが、本当に助けを求めようと思うときの大きな壁につながるかもしれません。
現在、国では拠点病院の指定要件についての議論が始まっています。
全国のどこの拠点病院でも、患者・家族が安心して病気に向き合える環境が整うための議論を期待しています。