がんになったら手に取るガイド 患者必携
2012年1月8日 9:47 PM
きょうは今年最初の例会でした。
初参加の方を含め、63人が参加してくださいました。
国立がん研究センターが取りまとめた冊子『がんになったら手に取るガイド 患者必携』の活用法を中心に、がんの情報にどう向き合うかを学びました。
この『患者必携』を紹介するDVDを見ました。
告知を受けた患者が、冊子をどう活用するかを描いたDVDでしたが…う~ん。
告知を受けてすぐに、冷静に情報に向き合えるかなぁ。
冊子を読んだからって、病気に対して前向きになれるかなぁ。
PR用のDVDですから仕方ないのですが、ちょっと違和感。
もっと落ち込んだり、悩んだり、取り乱したり、人によっては情報が怖い場合もあるのかもしれません。
きょうの講演の中でも強調されていましたが、大事なのは、この冊子をキッカケに患者・家族と医療関係者のコミュニケーションが生まれることでしょう。
やはり、私たちは活字からよりも、主治医や看護師、薬剤師などからの”生きたことば”を聞き、共に考えながら病気に向き合っていきたいものなのです。
冊子について尋ねることをキッカケに、病院の相談窓口を利用してみる。
冊子の中のことばを使って、主治医に質問してみる。
正直に、「告知されて気が動転して活字を読む気にはなりません」と言ってみるのも、医療者に自分の状態を伝える一つの手段です。
1冊の本で問題を解決するのではなく、コミュニケーションのキッカケとして利用するところから始めてみたいものです。
おれんじの会次回例会は2月12日(日)午後1時30封から、自由に語り合う交流会です。