NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

旅立ち

2010年7月13日 10:56 PM

また仲間が一人旅立ちました。
30代半ばです。

おれんじの会設立総会のときに、よしちゃんから紹介されました。

いつも穏やかで温かな笑顔をたたえ、やさしい言葉で話す人でした。
素晴らしいパートナーに巡り合い、その人の深い愛に支えられて生き抜いた一生でした。

旅立ちの日は、奇しくも1年前に旅立ったMちゃんと同じ日。
いまごろ天国で「え~おんなじ日?!」と笑いあっていることでしょうね。

お疲れさまでした。
その笑顔を忘れません。
ご家族とパートナーに慰めが与えられますように。

 

2010年7月12日 9:58 PM

松山では激しい雨が降りました。
明け方、雷と激しい雨音で目が覚め、外を見てビックリ。
庭に大きな水たまりが…いや、水たまりというものではなく庭一面に水…。
もしかして、マズイかも?
土嚢って、市役所とか消防とかでもらえるもの?
雨音が少し治まるまでの間、真剣に心配しました。

おかげさまで、我が家や近所ではそれ以上水が増すことはなかったのですが、松山市内では浸水したところもあったようです。

東京からお見舞いメールが届きました。
ご心配、ありがとうございます。

これ以上の被害なく梅雨が明けてくれることを祈るばかりです。

 

がん患者のリハビリテーション

2010年7月11日 9:30 PM

蒸し暑い一日でした。

我が家のネコは一進一退です。
回数は減ったものの嘔吐があり、でもちょっと目を離すとイタズラする元気はあり…。
食欲がないので、いろいろなエサを試しています。
きょうはこれまでで一番高いエサを出してみたところ、これには反応しました。
確かに、今までのモノと比べると4倍だし。
4倍おいしいのかな?
これで食欲が戻ってくれることを期待しています。

さて、きょうは理学療法士の研究会でお話をさせていただきました。
理学療法士は、リハビリテーションを指導する専門家です。

え、なんで理学療法士ががんの話?と思われるかもしれませんが、実はがん患者もさまざまな形でお世話になるのです。
乳がんの手術後の機能回復、リンパ浮腫の予防、肺切除後の呼吸機能回復などです。

今年春からは、こうしたがん患者へのリハビリテーションについて診療報酬が支払われることになりました。
詳しくはhttp://www.pt-ot.net/22rehakaitei/kakuron/2010/03/post_30.html を参考にしてください。

日々の相談の中には厳しい話が多く暗澹たる気持ちになることも多いのですが、今回のような患者の暮らしを支えるさまざまな取り組みを見ると、希望の光を見出して勇気が湧いてきます。

 

癌治療学会市民公開講座

2010年7月10日 9:55 PM

京都から戻ってきました。

癌治療学会市民公開講座「もっと知ってほしい 男性のがん 女性のがん」で体験者としてお話をさせていただきました。

会場は京都府立医科大学の図書館ホール。
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男性のがんについて、京都府立大学泌尿器科教授の三木恒治先生と前立腺がん経験者の武内務さん。
女性のがんについては、岩手医科大学産婦人科教授の杉山徹先生と私。
他に、精巣腫瘍経験者の改發厚さんと、同じく精巣腫瘍経験者でTBS解説委員の小嶋修一さんも参加し、ディスカッションを行いました。

この会場に、愛媛から参加の男性の姿がありました。
先日のおれんじの会例会に初参加された方で、精巣腫瘍の診断・治療を受けた方です。
情報が欲しい、とのことでしたので今回の講座についてお知らせしたところ京都まで駆けつけてこられたのです。

精巣腫瘍の経験者たちと交流することもできたようでした。
患者数の少ない部位で働き盛りに発症することの多いので、同世代の仲間との交流はこれから大きな支えになることと思います。

私が子宮頚がんの治療を受けた11年前。
まだまだ情報は少なく、患者が必要とする情報にたどり着ける機会はほとんどありませんでした。
患者会を探しましたが、東京にしかなく断念。
その上「子宮頚がんはセックスで感染するらしい」という情報が変に広まり、好奇の目で見られる辛さも経験しました。

ようやく生殖器のがんについても正面から取り上げられる時代になりました。
これからも、もっとこういう機会が増えていくことを願っています。
そして、経験者として語り続けていかなければと思いを新たにした一日でした。

 

予測できないことの怖さ

2010年7月9日 11:32 PM

昼前の飛行機で伊丹空港へ。
搭乗前に、揺れが続くことが予想されるというアナウンスはありましたが、まさかこんなに揺れるとは!
松山ー伊丹は飛行時間わずか50分程度なのですが、その間ベルト着用サインは一度も消えることなく、特に高度を下げ始めてからの揺れは、機内の男性客からも「おおっ」と声が上がるほどの激しいものでした。
私も、思わず肘置きを握りしめてしまいました。

いつまで続くのか。
次にどんなふうに揺れるのか。

何が起こるのか予測できないというのは、本当に怖いものです。

がんの治療も同じです。
検査は次はどんなことをするのか?
それで何がわかるのか?
この治療の副作用はどんなものなのか?
いつまで続くのか?

予習をしてがん患者になる人はいません。
殆どのことが初めての経験です。

その恐怖を一人で耐え、その上次々に検討、選択をしていかなければなりません。

早い時期にある程度の見通しを伝え、一人きりではないということを伝えていくことが求められています。

無事到着した伊丹空港で、そんなことを考えていました。

 

街の調剤薬局に期待すること

2010年7月8日 11:32 PM

きょうは、ある薬局チェーンの職員研修をさせていただきました。
ドラッグストアとして展開してきたこのチェーンは、ここ数年調剤薬局にも力を入れています。
今後のがん領域での地域連携を考え、調剤薬局で働く薬剤師のみなさんを対象とした研修となったわけです。

夜の7時30分から90分間の研修です。
一日お仕事をした後での研修は、相当疲れるものだと思いますが熱心に取り組んでいただきました。

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おれんじの会の研修では、私たち患者・家族が何を思っているのかをお伝えすることを大事にしています。

今回も、研修に先立ち患者さんたちに調剤薬局に求めるものを聞きました。
調剤薬局の薬剤師には、強い期待を持っていること。
主治医や看護師など病院のスタッフには聞けないことでも、街の薬局なら聞けると、親近感を抱いていること。
そのようなことをお伝えしました。

街のあちこちに広がる薬局が、患者・家族のほっと出来る場所になってほしいと願っています。

 

七夕に

2010年7月7日 9:50 PM

七夕です。
きょう四国がんセンターへ行きましたら、今年も笹飾りが準備されていました。

去年の今頃、私たちの仲間が緩和ケア病棟に入院していました。
彼女は七夕用の短冊に「きょうも楽しく、あしたも楽しく」と書きました。
そのとき既に病状は厳しく、普通なら楽しいことなんて考えられないような状況でしたが、明るく前向きだった彼女は「楽しく」と書きました。
そして、6日後に旅立っていきました。

Mちゃん、天の川の向こうの彼の地はいかがですか?
よしちゃんとにぎやかに過ごしているでしょうね。
「楽しく」という言葉を残してくれて、ありがとう。
忘れませんよ~。

 

主治医との関係

2010年7月6日 9:52 PM

きょうは朝から病院へ。
血液検査とレントゲン検査。
少し腎機能の低下がみられるものの大きな異常はみつからず、しばらく経過観察を続けることになりました。
ほっとひと安心の一方で、ではしばらく続いた嘔吐と食欲不振の原因は何なのか、ハッキリしないままです。

…私ではなく、我が家のネコのお話です。
9歳(人間だと還暦くらいだそうです)を迎えるこの夏、日に何度も嘔吐を繰り返し、食欲が急激に落ちました。
これまで食欲不振どころか、下痢も便秘も一度もなく9年間を過ごしてきただけに飼い主の方がビックリ、そしてショックでした。

いろいろなエサを買ってきて出してみてもほとんど受け付けません。
「ここが痛いから食べたくない」とか「吐き気がするから食べたくない」とか訴えてくれるわけでもなく、ただ背中を見せるだけの姿を見ていると、辛くて情けなくて、申し訳なくて…。

診ていただいた獣医さんは、生後3カ月からずっとお世話になっている「かかりつけ医」です。
避妊手術のことなど過去の経過を全部知ってくださっています。

先生が結果を細かく説明してくださり、また検査では見つけられない病気の可能性、今後注意することなどをすべて話してくださり、ようやく飼い主の方も落ち着きを取り戻すことができました。

病院から戻って、疲れたのかぐっすり眠ってその後は自分のお気に入りの場所でくつろいでいます。
何かあっても、あの先生がついていてくださると思えば大丈夫。
今夜は飼い主もちょっと安心して眠れそうです。

 

復職

2010年7月5日 10:33 PM

4月にくも膜下出血で倒れたHさんが、きょう復職しました!

入院中に贈った色紙にこう書きました。
「『おかえりなさい』この言葉を一日も早く言わせてくださいね」
あれから3カ月。

Hさんは医療職です。
病気に向き合う人の不安、孤独を体験して、以前にも増してあたたかな支援をしてくださると確信しています。
そして、その姿が病む人に勇気を与えてくれるはずです。

Hさん、おかえりなさい!

 

例会報告&学会のお知らせ

2010年7月4日 10:41 PM

きょうは7月例会でした。
テーマは「在宅医療と医療連携」
講師は、松山ベテル病院院長の中橋 恒先生。

在宅医療の話がすぐに役立たなくても、いつか必要になった時に思い出してもらえればと願っています。

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一つお知らせです。
今年10月28日~30日 京都で開かれる日本癌治療学会では、患者や支援者を対象とした特別プログラムを実施します。
学会への参加費用、交通費、宿泊費の一部を助成するスカラーシッププログラムです。
最新の研究成果やさまざまな情報を、医療者と共に学べる貴重な機会です。
興味のある方は、http://www.congre.co.jp/jsco2010/10_cancer_advocates_purokuramu.php をご覧ください。

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がんと向き合う時に、どれだけの情報を持っているかはとても重要です。
しかも多ければいいというものではなく、正しく新しい情報を選び取れなければなりません。
インターネット上には、がん患者・家族を狙う悪徳情報が溢れています。
その中から取捨選択するための知恵・知識もまた、患者・家族には求められています。

私たちの会でも、そうした情報の探し方、活かし方を提供できるようこれからも学習の場を提供していきます。

学会に参加するのも、またひとつの学びです。

どう学びますか?

 

 
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