癌治療学会市民公開講座
2010年7月10日 9:55 PM
京都から戻ってきました。
癌治療学会市民公開講座「もっと知ってほしい 男性のがん 女性のがん」で体験者としてお話をさせていただきました。
男性のがんについて、京都府立大学泌尿器科教授の三木恒治先生と前立腺がん経験者の武内務さん。
女性のがんについては、岩手医科大学産婦人科教授の杉山徹先生と私。
他に、精巣腫瘍経験者の改發厚さんと、同じく精巣腫瘍経験者でTBS解説委員の小嶋修一さんも参加し、ディスカッションを行いました。
この会場に、愛媛から参加の男性の姿がありました。
先日のおれんじの会例会に初参加された方で、精巣腫瘍の診断・治療を受けた方です。
情報が欲しい、とのことでしたので今回の講座についてお知らせしたところ京都まで駆けつけてこられたのです。
精巣腫瘍の経験者たちと交流することもできたようでした。
患者数の少ない部位で働き盛りに発症することの多いので、同世代の仲間との交流はこれから大きな支えになることと思います。
私が子宮頚がんの治療を受けた11年前。
まだまだ情報は少なく、患者が必要とする情報にたどり着ける機会はほとんどありませんでした。
患者会を探しましたが、東京にしかなく断念。
その上「子宮頚がんはセックスで感染するらしい」という情報が変に広まり、好奇の目で見られる辛さも経験しました。
ようやく生殖器のがんについても正面から取り上げられる時代になりました。
これからも、もっとこういう機会が増えていくことを願っています。
そして、経験者として語り続けていかなければと思いを新たにした一日でした。