住み慣れた家で過ごすということ
2019年1月21日 10:10 PM
月の美しい夜です。
今夜は、愛媛県在宅緩和ケア推進協議会でした。
委員の一人として会議に出席してきました。
愛媛県では、県内5つの地域で、それぞれの特性に応じて
在宅緩和ケアの取り組みを実施しています。
そのうちの今治、大洲、八幡浜、宇和島では、
「在宅緩和ケアコーディネーター」という職種を中心に
患者・家族を支える仕組みを展開しています。
地域によって医療資源や風土などが異なります。
そうした特性に合ったシステムを築き、ケアを行うことで
少しずつ実績を積み上げてきていることが
きょうの会議でも報告されました。
「住み慣れた自宅で過ごしたい」と願う患者さんがいるのならば
地域や病状、年齢、家庭の事情などにかかわらず実現できるように。
在宅緩和ケアについて具体的な情報を知りたい方は
今治、大洲、八幡浜、宇和島地域については
それぞれの医師会へ。
それ以外の地域については
現在治療を受けている医療機関の相談窓口へお問合せください。
町なかサロンも、在宅緩和ケアに関する情報提供を行っています。
089-997-7638(平日10時~15時 担当 松本)まで
お問合せください。
他地域の活動に学ぶ!
2019年1月20日 10:28 PM
きょうは、町なかサロンへ遠方からのお客さま。
北海道肺がん患者と家族の会 内山浩美さんと
香川で、女性だけの肺がん患者の会を運営している中矢仁美さん。
ピアサポーター有志でお話を聞かせていただきました。
それぞれの地域での活動の工夫や
これから取り組んでいくことなどをお話してくださいました。
独りよがりにならないように
他の団体の取り組みの様子を知るのは、とても大事です。
見習える部分は見習って
より良い活動に繋げていきたいと思います。
北海道肺がん患者と家族の会のHPは
https://clover-163.amebaownd.com/
がん患者さんのための災害に関する情報
2019年1月17日 9:47 PM
1995年1月17日午前5時46分。
ベッドの中で揺れを感じました。
松山でも震度3程度の揺れだったと記憶しています。
あれから24年。
東日本大震災があり
熊本地震があり
そして、愛媛を襲った西日本豪雨。
災害はあたりまえの暮らしを奪っていきます。
病気や障がいを抱えている人、高齢者にも容赦なく襲いかかります。
必要以上に恐れることはないのでしょうけれど
せめて、きょうは災害への備えを考えておきたいものです。
国立がん研究センターの「がん情報サービス」には
『がん患者さんのための災害に関する情報』が掲載されています。
https://ganjoho.jp/public/support/disaster/index.html
備えあれば憂いなし。
どうか、明日が平穏な一日でありますように。
松山市がん対策推進条例 パブリックコメント募集
2019年1月15日 10:54 PM
松山市に住んでいる方への限定情報です。
「松山市がん対策推進条例(案)」への
パブリックコメント募集が始まりました。
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/bosyu/gan_jyourei.html
愛媛県内で、市町でがん関連の条例が制定されるのは初めてです。
患者さんをはじめ多くの当事者の意見を反映した条例になるよう
みんなで意見を提出しましょう!
じょんのび
2019年1月13日 8:05 PM
よく晴れておだやかな一日。
街のあちこちで晴れ着姿を見かけました。
きょうは成人式だったんですね~。
さて「じょんのび」
新潟弁で「の~んびり」「ゆ~ったり」という意味だそうです。
わたしたちの仲間の一人が
「あゆみのじょんのび日記」というブログを公開しています。
https://blue.ap.teacup.com/sonoayumi2/
お人柄そのままの、あたたかい文章と
とても素敵な絵の数々。
ご両親を相次いで見送り、しばらくお休みしていたのですが
年末から再開しています。
町なかサロンにも、あゆみさんの絵が飾られています。
わたしたちのシンボルともいえる『ひとりじゃないよ』
ぜひ、見に来てください~。
痛みとお薬
2019年1月11日 8:48 PM
久しぶりにひどい頭痛に悩まされた一日でした。
目が覚めたときに、すでに頭がガンガン。
吐き気まで伴う、わたしの中では最強の痛みです。
いつもの薬ではまったく効かず、結局一日寝たきりでした。
2回目の薬を飲んで、ようやく起き上がれるようになりました。
抗がん剤治療を受けていた頃。
副作用で、さまざまな痛みや不調が起こります。
そうすると内服薬や点滴が次々に追加。
精神的に追い詰められていたこともあり
看護師に向かって「薬漬けにするつもりですか?!」と
大声を出してしまったことを覚えています。
できれば、薬を飲みたくない。
多くの人から聞きますし、わたし自身もそう思います。
特に、がんに伴う痛みに使われる「医療用麻薬」については
なかなか理解が進みません。
中毒になる。
だんだん効かなくなる。
寿命を縮めるのではないか。
こんな誤解があります。
日本緩和医療学会では、HPを通じて
そうした誤解への解説をしています。
http://www.kanwacare.net/kanwacare/point04.php
頭で理解できても、なかなか受け入れるのは難しいかもしれませんが
まずは正しい知識を持っておくことも大切だと思います。
痛みがあると、動けないし
物事を考えられない、考えても悲観的なことばかり。
お薬で痛みをとること。
これはとても大事です。
ついでにお知らせです。
日本緩和医療学会が主催する市民公開講座が
横浜と大阪で開催されます。
http://www.sasaeru-kanwa.com/
大阪会場では、わたしもお話させていただく予定です。
えひめ若年がん語り場 EAYAN(い~やん)
2019年1月10日 10:33 PM
おれんじの会では、若い患者さんの会を立ち上げています。
『えひめ若年がん語り場 EAYAN』
EAYANは、「い~やん」と読みます。
「こんなにたくさん仲間がいるから、悩まんでもい~やん」
そう思えるような場を作りたい!という思いが込められています。
名付け親は、自らも28歳で告知を受けた男性。
彼は、昨年秋に旅立っていきましたが
EAYANに込めた思いは
AYALife あやライフ https://aya-life.jp/Experience/experience11.html
こちらでお読みいただけます。
次回例会は1月14日(月・祝)13時~15時
町なかサロン(松山市末広町17-9)で開かれます。
10代後半から40代までの患者・経験者、配偶者などが対象です。
温かい飲み物を準備してお待ちしています。
がん対策応援団 募集
2019年1月9日 11:08 PM
国立がん研究センターからの情報です。
国立がん研究センターがん対策情報センターでは
患者・家族などの立場から
がん対策や、情報提供の在り方などについて提言をしたり
広く情報を伝える役目を担う
「患者・市民パネル」を募集しています。
詳しくは https://ganjoho.jp/public/news/2018/panel_2019.html
申込み締切は1月14日(月)です。
自分や家族の経験を、
次の世代の患者さん・ご家族のために
また広く一般の方のために役立てることができます。
わたしも、以前に参加していたことがあります。
全国の仲間と知り合うことができ
情報を伝えることの難しさと意義を学ぶことができました。
わたしたちだからこそ、できること。
その一つだと思います。
「地域の明かりに」 愛媛新聞連載記事
2019年1月7日 10:14 PM
きょうから、愛媛新聞で連載企画が始まりました。
『地域の明かりに えひめ在宅緩和ケア』
文字通り、愛媛県内での在宅緩和ケアについての記事です。
2012年からスタートした愛媛県在宅緩和ケア推進モデル事業を中心に
人生の締めくくりの時期を自宅で過ごすことの現状や課題が伝えられるのことです。
「住み慣れた自宅で」と言われても
重い病気や体の不自由さを抱えながら生活するときに
医療や介護は何ができて、何ができないのか。
どんな職種が関わってくれるのか。
困ったときに、だれが司令塔になってくれるのか。
経験がなければ不安は大きいものです。
それでも、国の方針もあって、これからは在宅が中心になるのは間違いありません。
自分はどうするのか?
大事なことを考えるキッカケになる記事だと思います。
愛媛新聞ONLINEはこちら。
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201901070049
※ONLINEで購読するには会員登録が必要です。
第129回例会開催しました
2019年1月6日 5:08 PM
きょうは、おれんじの会 第129回例会。
2019年最初の例会は、絵本セラピーの特別企画を取り入れました。
松山で活動している絵本セラピスト 福井一恵さん。
絵本を読んでいただき、参加者で感想を語り合うプログラムです。
今回の絵本は5冊。
お正月にちなんだものや、この季節ならではのものも取り入れてくださいました。
「活字を追わないでください。
絵に集中してくださいね」
そう言われて、
福井さんの読み聞かせに耳を傾け
じーっと絵を見つめる数分間。
もうすっかり忘れていた感覚が甦り、素直な感想が溢れてきます。
感想を語り合い
笑ったり、泣いたりの1時間はあっという間でした。
そして残った、ふんわりとあたたかな気持ち。
とてもよい時間を過ごせました。
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2008年の発足から続けてきた例会は
次回130回を迎えます。
四国がんセンター臨床心理士 井上実穂さんを講師に
病気と向き合うときの気持ちの整え方について学びます。
2月3日(日)13:30~15:00
愛媛県総合保健協会 9階会議室で。
参加費は500円。
事前の申し込みは不要ですので、お気軽にお立ち寄りください。