がん患者のための通販サイト
2010年8月5日 9:08 PM
言いたくはありませんが、暑い。
きょうは四国がんセンターへ行きましたが、午後になっても駐車場は満車状態でした。
この暑さの中、治療や検査、入院中の家族のために通院している方々がこんなにいるんですね。
私も夏に治療を受けたので、しんどさを少しは理解できるつもりです。
どうか一日も早く少しでも暑さがやわらいで、せめて通院のしんどさだけでも軽くなってくれるようにと空を眺めるばかりです。
さて、きょうは通販サイトの情報です。
療養生活を支えるさまざまなグッズを取り扱うネットショップが開設されました。
http://paletteshop.jp/
乳房切除後の下着や、ウイッグなどさまざまなモノを扱っています。
手に取ることはできませんが、人目を気にすることなくじっくり選べるのが利点です。
残念ながら地方では、患者を支えるこうした商品を売っているところはほとんどありません。
一つの選択肢として活用できるかもしれません。
ただし、ネットで買い物をするのにはいくつかの注意が必要です。
信頼できるサイトかどうか。
交換、返品が可能かどうか。
特にクレジット決済については細心の注意を払わなければなりません。
自分で責任を持って判断したうえで利用をお考えください。
通販に限らず、インターネットの中にはがん患者向けの情報が溢れています。
その中には科学的根拠の全くないものや、悪徳商法もたくさん含まれています。
「わらをも掴む」心理を巧みに利用しようと待ち構えています。
病気に向き合っているときには、冷静な判断力が衰える場合もあります。
本当に自分の治療に必要な情報なのかどうか?
ひとりで判断せずに周囲に相談してみることも大事です。
がんの拠点病院には相談窓口が設けられています。
そうした公的な相談窓口をぜひ利用してください。
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…なんだか、注意書きのような記事になってしまいました。
若い女性を前に緊張…?!
2010年8月3日 11:04 PM
こんなにクーラーを使う夏は初めてです。
我慢が足りなくなったのか、やはり異常な暑さなのか、もしかすると体温調節がうまく出来ていないのか?
ともかく暑いです。
きょうは、医療技術大学で「いのちの授業」をさせていただきました。
対象は看護学科の3年生と4年生が中心。
まさに、これから医療の道へ進もうとする若い人たちです。
階段教室には100人くらいは集まってくれていたでしょうか?
みんなオシャレ。
まつ毛エクステあり、ジャラジャラアクセあり、マキシ丈ドレスあり。
こんなにたくさんの若い女性を前に話すのに慣れていないので、柄にもなく緊張してしまいました。
自分のがん体験、子宮頚がんのこと、看護師とのエピソード、そしてリレーフォーライフの紹介。
どのくらい伝わったかしら?
いまひとつ反応が薄かったような…。
伝わらなかったのかも…。
講演後、先生に話を伺うと無表情、無反応でも心の奥ではしっかり感じ取っているものだそうです。
そうだったらいいのですが。
これからの医療を担う人たちに、私たちのメッセージを伝えたいというのはおれんじの会設立時からの強い願いです。
何かを感じ取っていてくれることを期待しています。
医療技術大学は、全学を挙げてリレーフォーライフを支援してくれることになっています。
若い人たちと一緒にリレーの会場を歩けることを、心から楽しみにしています!
人間のチカラ
2010年8月2日 10:39 PM
きょうは西条市へ行ってきました。
丹原地区での、がん対策推進員養成研修です。
50人ほどの方が参加なさっていました。
今月は「西条強化月間」(?!)
きょうを含めて4か所でお話をさせていただきます。
さて、昨日の例会で聞いた話をひとつ。
ある患者さんの体験談です。
がんの告知を受けたときに、主治医からこんな言葉をかけられたそうです。
「人間にはね、治ろうとするチカラがありますからね!」
この一言があったから厳しい治療を乗り越えられたそうです。
そうです。
人間には、底知れぬチカラがあるのです。
昨日、小澤征爾さんが音楽活動を再開したというニュースを見ました。
食道がんで治療を続けていた小澤さん。
確かにずいぶん痩せていらっしゃいましたが、指揮棒を振るときの目の力は以前と同じでした。
人間のチカラを信じさせてくれる嬉しいニュースでした。
仲間と語り合う
2010年8月1日 9:57 PM
きょうは8月例会、交流会でした。
この厳しい暑さにもかかわらず、40人ほどの方が参加してくださいました。
初めての方、久しぶりの方もいらっしゃいました。
家族として支えること、自分を支えてくれた言葉、医療者との関係、治験の話、セカンドオピニオンについて…さまざまな意見が出されました。
涙あり、笑いありの中じっくり話し合うことができたように思います。
話の中で、桜の花が話題になりました。
がんという病気に向き合った患者・家族の多くが、桜の花の美しさを再認識します。
そして「今年も見られた」「来年も…」と特別な思いで桜を見つめます。
輪になって語り合っていた仲間が、みんなうなづいていました。
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昨日は、造血幹細胞移植体験者・家族会に参加させていただきました。
白血病など血液の病気の治療として移植を経験した方たちの集まりです。
治療を受けて数年が経過している人、これから移植を考えている人などさまざまな方の集まりでしたが、交流タイムになるとすぐに打ち解けて熱心に語り合っていました。
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仲間だからこそ話し合えること。
すべて語らなくても、「そうなんだよね」とわかり合えること。
こういう場がもっともっと広がっていくように、おれんじの会としてもまた一歩踏み出そうと思います。