NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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小児がん

2008年7月12日 8:13 PM

「がんの子どもを社会で支えよう」という講演会が、きょう四国がんセンターで開かれ参加してきました。
この講演会は、国立がんセンターがん対策情報センターが市民向けに開いたもので、築地のがんセンターと全国各地をテレビ会議システムで結んで行われました。
小児がん治療の現状、長期に見守る仕組み、子どもと家族を支える活動などについて専門家が講演し、その後質疑応答が続きました。
現在、小児がん患者の7割から8割は治るのだそうです。それは喜ばしいことですが、晩期合併症という問題が存在します。成長過程での抗がん剤投与や放射線照射などが影響し、臓器機能や生殖機能、成長・発達などへの影響が、治療終了後何十年も経ってから見られるというのです。そのために長期にわたるフォローアップが必要なのです。全国の参加者からは、どの段階まで小児科で診てもらえばいいのか、主治医が変わった場合、情報の引き継ぎはどうすればいいのか?といった質問が出ていました。
また、子どもの復学の問題も取り上げられました。学校で異端児のような目で見られたり、配慮不足、逆に特別扱いなどを受けることもあるそうです。教育現場での理解が求められます。
四国がんセンターの会場での参加者は30人ほど。全国の他の会場では数人しかいない所もありました。それだけ患者数が少ないということなのか、あるいは社会全体の関心が薄いのでしょうか。
小さな身体で病気と向き合うのは半端な辛さではないでしょう。我が子が苦しむ姿を見せつけられる親の苦しみも大変なものだと思います。それを代わってあげることは出来ませんが、がんの子どもと家族が、病気やその後の合併症を抱えながらも普通に暮らせる社会を作るにはどうすればいいのか、私たちに何が出来るのかを考えてみたいものです。

 

 
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