情報の取り方を学ぶ
2015年1月11日 9:35 PM
きょうは今年最初の例会でした。
テーマは「情報の取り方~がんの治療法を選ぶ時~」
愛媛新聞社論説委員で、長年がん医療の取材を続けている早瀬昌美さんが講師です。
早瀬さんのお話の概要です。
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情報は、がんと向き合うための「武器」「闘う力」であり
「どんな治療を選ぶか」が、命や生活を左右することもあることから
まずは「正しい情報」=信頼性の高い情報=科学的根拠のある情報を選ぶこと。
その上で「自分らしく生きる手助けになる情報」を選ぶことが大切。
「標準治療」は(現時点での)最善・最良の治療で、
評価の定まっていない「最新治療」よりもすぐれた治療法。
(研究が進んで「最新治療」が「標準治療」に格上げされることもある)
「エビデンスレベル」を知り、冷静に情報の「質」「信頼度」を見極めること。
これらを理解したうえで
「正しいこと」が「したいこと」とイコールとは限らない。
よく情報を知り、自分の人生観や生き方を踏まえて
納得いく治療と納得いく人生を選びましょう。
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乳がん経験者でもある早瀬さんは、
「いのちがけの決断」に、情報を選び取り判断する難しさを自らも経験しています。
お話の中では、相談できる場所、人を見つけることの重要性も指摘していました。
自分だけで情報を見極められないときには
セカンドオピニオンや、病院の相談窓口を利用するのも助けになるはずです。
患者になった途端、いろいろな問題が押し寄せてきます。
健康なときには聞いたこともないような言葉や仕組みを理解しなければ
前へ進めないこともあります。
わたしどもでは、これからもがんに関する勉強会を開催していきます。
どうぞお気軽にご参加ください。