病院サロン担当者とピアサポーターの意見交換会
2015年2月10日 10:32 PM
ここ数日厳しい寒さが続いています。
それでも、日の光は少しずつ強くなっているのを感じます。
きょうは、愛媛県内の病院サロン担当者とピアサポーターとの意見交換会を開催しました。
県のがん対策事業の一環として、おれんじの会が受託し開催したものです。
2009年に、県内で初めてのがんサロンが大学病院でスタートしました。
現在では、7か所の拠点病院すべてと、それ以外の病院でも2か所で定期的に開催されています。
そのうち5つの病院サロンで、ピアサポーターが運営に協力しています。
しかし、なかなか病院の担当者とピアサポーターが意見交換する機会は少なく
サロンへの意識が必ずしも一致していないこともあり
今回の意見交換会開催となりました。
ピアサポーターとして活動している2人から、自身の経験やピアサポートへの思いを語り
仲間が支え合うことの大切さをお伝えしました。
その後、千葉県がんセンターで相談員として働いている野田真由美さんに
「ピアサポートにできること、病院と連携してできること」というテーマで
講演していただきました。
野田さんは乳がん経験者で、ご家族を見送った経験もあります。
がん経験者の立場で医療機関に雇用され、現在は相談員として仕事をしています。
その立場だからこそわかるピアサポートの重要性、病院との連携などについてお話いただきました。
講演の後には、病院サロンの担当者との意見交換も行いました。
以前はがん治療では長期の入院が珍しくなく、わたしも半年近くを病院で過ごしました。
その間に、先輩患者さんから
副作用への対応や、食事の工夫、気持ちの整え方や家族との接し方などを学びました。
何より、「ひとりじゃない」と実感できることが大きな支えでした。
しかし、現在では入院期間は短縮され、先輩の知恵や
仲間の共感を得る機会が少なくなっています。
だからこそ、サロンの場は重要になっているともいえます。
患者、家族の思いに応えようと、きょうの意見交換会に参加してくださった
病院サロン担当者の方々に感謝しつつ
わたしたちも、さらに気を引き締めてサロンの運営にあたっていきたいと思います。