患者?経験者?
2012年2月18日 9:58 PM
松山でも雪のちらつく寒い一日でした。
10年前に乳がんの手術を受けた仲間から、リンパ浮腫のような症状があらわれてきたと連絡がありました。
10年経っても、やはり自分は「患者」なのだと痛感したと。
ある会議の場で、「患者」の定義について議論になったことがありました。
治療後5年経って再発がなければ、もう「患者」ではなく「経験者」なのか?
どういう状態になれば「患者」でなくなるのか?
そもそも線引きできるものなのか?
20代でがんと向き合ったランス・アームストロングは、がん患者を支援する自らの財団のマニフェストでこう書いています。
「あなたの体からがんが消えることがあっても、あなたの人生からがんが消えることはない」
5年経とうが、10年経とうが、経過した時間に関係なくがんという病気が、その人の人生に影響を与えることがあります。
身体的なことはもちろん、精神的な事や、仕事やさまざまな社会的問題などです。
例えば小児がんであれば、治療後長い年月を経て現れる後遺症の問題が指摘されています。
こうした課題への取り組みの充実が求められています。