患者の思い
2012年2月2日 9:16 AM
数日お休みしてしまいました。
日曜から出張が続いています。
30日(月)は大阪でがん検診を考えるセミナーで司会をさせていただきました。
専門家の講演のほか、肺がんに向き合っている男性の話もありました。
この患者さんは、健康診断で異常が指摘されながら「自分は大丈夫」という過信から精密検査を受けず、進行して辛い自覚症状が出るまで放置していた経験をユーモアを交えて語りました。
こういうナマの経験談は、とても説得力があります。
31日(火)には、がん患者・家族への支援に取り組んでいる方々と、生活面での問題について情報交換をしました。
治療中とその後、生活の中で何が困ったのか?
どういう情報や支援があれば助かるのか?
衣食住にまつわる自分の経験などをお伝えしました。
患者への医療面のケアはもちろん重要ですが、生活を支えることも大事な問題です。
そして、昨日1日は厚労省のがん対策推進協議会でした。
この件については、また日を改めて。
この数日感じたことは、患者の思いを伝えることの大切さです。
早期発見の機会を逸した後悔。
生活の中で感じた不自由さ、辛さ。
救えるはずのいのちが救えない問題。
いまだに残る患者への誤解と偏見。
自分の思いを伝えるのは、痛みを伴います。
でも、やはり伝えなければ。