これからの医療を担う人たちへ
2016年4月8日 9:47 PM
4月。
桜にばかり目を奪われていましたが
すでに、あちこちで緑が鮮やかになり始めています。
梅の木には、もう実がなっていました!
毎年この時期には、愛媛県立医療技術大学で
臨床検査学科の学生さんに講義をさせていただいています。
臨床検査技師が患者と直接関わる機会も増えてきている中で
患者や家族の思いを知り、
医療現場で働くことの意味を考えてもらうことを目的としています。
今年で5年目になります。
わたし自身の経験と、愛媛で行った「がん患者満足度調査」の内容を伝え
わたしたちの仲間が、これからの医療者のために残したDVDメッセージを
観てもらいます。
そのうえで、グループに分かれて
患者にどう声かけをするかを考え、発表してもらいます。
患者の不安に、どうすれば寄り添えるのかを
懸命に考え、議論している様子を見ていると頼もしさを感じます。
大学の臨床検査学科で、患者や家族の心理について
当事者を講師に学んでいるところは殆ど無いと聞きます。
患者や家族にとっては、医療機関で接する白衣の人は同じです。
ちょっとした仕草や、一言の声かけが不安を和らげることもあれば
その逆もあるわけです。
きょう、クラスの仲間と議論したことを
医療現場に出ても忘れないでいて欲しいと願っています。