がんについての情報にどう向き合う?
2011年12月11日 8:35 PM
銀座で見つけたクリスマスを待つ風景です。
クリスマスまで、あと2週間。
さて、きょうは、がん治療に関する情報への向き合い方について。
たとえばテレビや新聞で治療法の記事が紹介されたとします。
『※※病院の●●医師が、研究中の治療法について▲パーセントの患者に効果があったと××学会で発表した』
患者・家族であれば飛びつきたくなるのは当然です。
「学会で発表って書いてあるから、信頼できる情報」
「治った人がいるなら、私も!」
ちょっと待ってください。
「学会で発表」と言うだけでは価値の証明にはなりません。
その発表内容が、専門の研究者の間でどう評価されたのか?
▲パーセントの患者に効果、という値は意味のある数字なのか?
これまでの治療法と比べて、明らかに有効だと証明できるのか?
こうした内容まで、その記事で紹介されているでしょうか?
一方的な発表だけの記事ではないでしょうか?
新しい治療法について知ることは、私たちにとって希望です。
しかし、それが自分に適応になるのかどうかや、どういうリスクがあるのかということを冷静に考えなければなりません。
しんどい事ですが、現実から目を逸らして病気に向き合うことはできません。
テレビや新聞、インターネットなどで見つけた新しい治療法について、正しく理解したいときには、主治医や病院の相談支援センターなどを利用することをお勧めします。
素人判断で飛びつくのは、きわめて危険です。