第24回日本緩和医療学会学術大会に参加して
2019年6月24日 9:18 AM
6月21日~22日、横浜で開催された
第24回日本緩和医療学会学術大会に参加してきました。
3年前から、患者・家族などが参加できるようになり
今回も全国から50人余りが集まりました。
通常のセッションで最新の緩和医療の情報を学べるだけでなく
患者・家族向けの特別セッションも設けられています。
その一つ、京都大学の田村恵子先生をお迎えしてのランチョンセミナーは
「アドバンス・ケア・プランニングの本質
~他者に語りかけること(dialogue)の意味~」というテーマでの学びでした。
最近では流行語のようになっている「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」
自分の治療や療養について、事前に医療者や家族と話し合うことを意味しますが
現状では、「話し合う」ことよりも
「治療を続けるのか、やめるのか」
「病院で過ごすのか、在宅か」
など二者択一を決めるだけの場になっているような違和感がありました。
田村先生からは、ACPをめぐるこれまでの流れを解説いただき
そのうえで「語りかけること」の重要性と、その手法について
わかりやすくお話いただきました。
患者・家族が主体となり
まずは自分の思いを「語りかけること」から始めてみることを
改めて確認することができました。
今回のセッションでは、座長を務めさせていただき
役得で一緒に写真を撮らせていただきました!
淀川キリスト教病院ホスピスで30年近く、患者・家族に寄り添ってきた田村さん。
今回も、学びだけでなく
全身からあふれ出る優しさと力に包まれた幸せな時間でした。
学んだことを、地元で仲間に伝え
わたしたちからのACPについて考えていきたいと思います。