臨床試験
2010年11月6日 10:19 PM
きょうは大阪へ。
”治験コーディネーター”の勉強会でお話をさせていただきました。
治験コーディネーターというのは、治験に参加する患者・家族への情報提供などを担当する専門職です。
治験、臨床試験という言葉。
聞いたことはあっても、どうもよくわかっていない場合が多いですね。
国立がん研究センターのHPには
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現在標準的に行われている治療よりも、より良い治療法を確立することを目的として、患者さんに協力していただき、新しく考案された治療法や新しい薬が病気に対して有効かどうか、また安全かどうかについて調べる試験のこと。臨床試験の中で、厚生労働省より新しい薬としての承認を得ることを目的として、まだ承認されていない薬を用いて実施する試験のことを治験と言います。
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と書かれています。
先日の京都での癌治療学会でも、この臨床試験について取り上げたセッションがありました。
「希望のちから」という映画を見て、そのあとで医療者と患者がディスカッションを繰り広げました。
「希望のちから」は、乳がんの治療薬の臨床試験を舞台に製薬メーカー、医師、患者それぞれの思いを描いた作品です。
実話に基づいて作られたそうです。
どうも、治験や臨床試験と言うと”人体実験”とか”モルモット”というイメージが拭えないのですが、この映画を見ると臨床試験の実情と、それが希望につながっていく様子をよく理解することができます。
臨床試験について、新薬や治療法の開発・研究について、私たち患者・家族も正しい知識を身につけるべきだと思います。
近いうちに、そういう勉強会を企画したいと思います。