それぞれの痛み
2010年9月12日 8:15 PM
ここのところブログの更新をお休みしがちでスミマセン。
どうも目が疲れやすく、仕事が終わったらもうPCに向かう余力が残らなくなってきました。
さて、昨日は京都ですい臓がんを考えるセミナーの司会をしてきました。
「パープルリボンキャラバン」と題して全国各地で行われているものです。
京都会場には200人近い方が参加なさっていました。
すい臓がんのセミナーの特徴なのですが、参加している方は大変熱心です。
メモをとり、質問用紙には専門用語なども交えビッシリ書き込んでいます。
がんの中でも厳しい部位ですから、患者さんご本人もご家族も何か情報をつかもうと真剣なのです。
そのお顔を見ながら、「すい臓がんです」と告知を受けたときのお気持ちを考えました。
そして、きょうは松山で開かれたがんを考えるセミナーに参加しました。
フロアから、働き盛りの弟さんが病気と向き合っていて、どう支えればいいだろうかという発言がありました。
30代か40代と思われます。
入院中だそうですが、どんな思いで病室の天井を見つめて過ごしているんでしょう?
難治性のがん。
働き盛り世代のがん。
それぞれの痛みがあります。
十把一絡げの対策で対応できるはずはありません。
個別のきめ細やかな対応が必要ですが、マンパワーも財源も限りがあります。
その中でどうすればいいのか?
誰かが決定打を出せるわけではありません。さまざまな立場の人が意見を出し合い一緒に考えていくところから始まるのだと思います。