済生会今治病院公開講座にて
2009年9月5日 8:35 PM
きょうは、済生会今治病院主催の市民公開講座で司会をさせていただきました。
これは、病院が「がん診療連携拠点病院」に指定されたのを機に始まったそうで、がんに関する様々な情報を市民に提供するというものです。
3回目のきょうは、約200人の方が参加していました。
初めに「切らずに治す食道がん・胃がん治療ESD」についての紹介、次に「タバコのほんとの恐ろしさ」についてのお話が、それぞれの専門家からあり、最後はタレントのらくさぶろうさんが「一日一笑 元気の源」と題して楽しくお話をしてくださいました。
学んで笑って、参加者のみなさんも満足した様子でした。
講座の合間に、おれんじの会の紹介も少しだけさせていただきました。
あすの緩和ケアについての勉強会にも触れ「緩和ケアは初期から、すべての患者・家族に必要」という話をしました。
帰り道、30代くらいの男性が話しかけてくださいました。
お父さまががんの治療中で、ある時腫瘍マーカーが急上昇し、その結果を聞いた時には息子である自分が倒れそうになったとのことでした。
常につきまとう再発の不安と死の恐怖。
手術が成功し、元気を取り戻したように見える患者にもその家族にも、不安に寄り添うケアは必要なのです。
200人もの参加者があれば、当然がんを経験した人が少なからずいるはずです。
らくさぶろうさんの話に大笑いしながらも、どこかで不安や恐怖を消せずにいる人のことを改めて思いました。
そういう人が助けを求められる場は、病院でも患者・家族会でも、1つでも多くあるべきですね。